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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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三国恋戦記SS > 孟徳花 です!

いや、久々の孟徳ですね~(^^♪
しかも少しくらいは甘く出来たのかな?(いや、まだまだ??)
今回のは多分ED後なんですよ。
だって両思いだもん♪

公瑾と違って、孟徳は「甘やかす」が標準装備なので…^^。
性格は一癖あるんですけど、素直(?)に甘いので良いですね♪
くそう、やっぱり好きだ!>孟徳も!!(苦笑)

それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m



「あの―――孟徳さん…!」
「??どうしたの?花ちゃん?」
自分から呼びかけておきながら…真っ赤になって口ごもる花を孟徳は優しく見つめる。

可愛い……愛しい……ぎゅぅって抱きしめたい……頬ずりしたい……口接けたい……もっと色んな顔を見たい……
彼女を目にすると沸き起こるいくつもの欲を抑えるのも結構大変なのだけど。

――――まだ、待てる…。
目の前でなぜか挙動不審な様子を見せる花を抱きしめて、頭を撫でてあげたいなどと思いつつも、冷静な自分が自信を持ってそう告げる。
待つ―――彼女が、自分から全てを差し出してくれるまで。
大丈夫……まだ、待てる…。

「あ、の……」
「ん?なぁに?」
「っ……どうしたら…孟徳さんに……っ」
「え?」
消え入りそうな声は、無音になる前にわずかに空気を揺らした。

―――どうしたら孟徳さんに、触れられますか…?

「花ちゃん…?」
「私に出来ること………全部してあげたいです。私も孟徳さんに…もっと、もっと気持ちを伝えたいです…!」
「!!」
トン…と小さな衝撃があって―――胸の中に飛び込んできた小さな温もりを、信じられない…といった表情で孟徳は見つめる。
「孟徳さんの心に…もっと……触れたいんです…」
ギュッと孟徳の衣を掴んで身を寄せて、花は緊張と恥ずかしさで強張った体を懸命にすりよせる。
そのいじらしい言葉と行動に―――心が揺れる…。

「―――君が、君であるだけで十分だよ、花ちゃん…。 君が俺を見つめてくれる…、君が俺に笑ってくれる…、君が俺の名を呼んでくれる…、君が俺に触れてくれる………。それだけで俺はこんなにも満たされてる」
我に返って孟徳は花の頬を両手で包み込み仰のかせ、気持ちの昂りからか潤んだ彼女の瞳を見つめる。
そこに満ちる自分への想いを…見つめる。

「好きな子に……こんなふうに触れてもらえるなんて、幸せの極致だね…」
「孟徳さん…」
「でも、……そーだな、ひとつ…欲張りなこと、言っていい?」
孟徳の穏やかな問いに花は小さくうなずく。
いつも いつも いつも、孟徳から与えられるばかりで何一つ返せていないから。
自分にできることなら、何でもしてあげたいと…花は思った。

「君の―――口接けが、欲しいな……」

「!!」
孟徳のその言に…花は一瞬固まって、オロオロと視線を彷徨わせる。
孟徳は花の戸惑う様を見つめながら心中に思いをもらす。

…心に触れたい、だなんて可愛らしいことを口にされて、自分でもびっくりするくらい心が揺れたケド。
まだ―――君の想いは、ここまで届いてはいないだろう?
だから甘えるふりをして―――ほんの少しだけ、意地悪を言ってみたんだ。
『ドコに』…なんて言わないのも駆け引きのひとつだからね…?
うん、分かってる。 唇に…なんてのはムリな話。 だけどね、迷って欲しいんだ……君に。
唇に…とか考えて恥ずかしくなって、きっとほっぺあたりが君の妥協点なんだろうけど。
君にソレを意識させることが大事なんだよね…。
だから―――俺の為に目一杯悩んでよ…?

戦をするときのように、大局を見ているつもりだった。
そんな風に彼女の思考や行動が、自分の想定内にあることを、どこか安堵していたりもしたのに…。 
ちゅ…
「!!!」
背伸びして、花の顔が近づいてきたと思ったら、ソレはためらいなく孟徳の唇に触れて…。
甘やかな香りとその柔らかな感触が触れたのは本の一瞬の事だったけれど。

「花……ちゃん…」
「ちゃ…ちゃんと、孟徳さんの事……好きなんです。/// だから…」
真っ赤になって…泣きそうな顔で、けれど懸命に訴える。
貴方が好きです…と。
貴方の心に、少しでも近付きたい…と。
一途なその表情は…驚くほどまっすぐに孟徳の心を貫いていた…。

「――――君には、負けるよ…花ちゃん」

気付いたら、苦笑とともにそう呟いていた。
…もう、手の内で余裕を持って眺めている場合ではないのかも知れない。
いつの間にか自分が思っているよりずっとずっと、彼女に想われている事に気づいて、孟徳は喜びに顔を緩ませると、その想いを伝えるかのように、きつく花を抱きしめた―――。


 -終-

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