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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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三国恋戦記SS > 芙蓉姫花玄徳 です!

玄徳ED後けっこうすぐ…というタイミングでしょうか…。
内容はガールズトークもどき…です(汗)。

芙蓉姫の恋路は、半分くらいあの黒いのが握っていると言っても過言ではないと思うんですよね!
越権行為を承知で、例の彼に芙蓉姫と会う時間を作らせないように他よりも沢山の仕事を任せて…とか出来そうだから(笑)>黒いの。
おお、これはこれで面白そうだわ。
そして勃発する 黒いの VS 芙蓉姫 ~成都で真剣勝負!!~ …的なものを、誰か書いてくれないかな~?
や、私は今のところあの…赤いのと付属の野獣系でイッパイ×2 なので…(^^ゞ
これ以上攻略外で手を取られたら、色んな意味で本末転倒になってしまう(苦笑)

それでは。
なんちゃってガールズトークでよろしければ、続きへお進みくださいませ~m(__)m




「それでそれで?玄徳様とはどうなの!?」
「え!?ふ…芙蓉姫!?」
うららかな春の午後。
四阿(あずまや)に茶器とお菓子を持ち出して、お茶の準備をしている時の一幕…。
芙蓉のあまりに直接的なアプローチに、何だか…仲が良かった友人たちとの他愛ない恋愛談義の現場を思い出してしまう…。
花は小皿に取り分けたお菓子をこぼさないように差し出しながら、少しだけ視線をそらした。

「あらあら~??な~んかアヤシイわねぇ?」
「そんなこと、ないもん……。わ、私の事より……芙蓉姫はどうなの…?例の人とはその後…」
「上手くいってるわよ? あの黒いのに時々邪魔されるけど!」
「(うわ…目が、三角になった…今…) そ…そう、いい感じなんだね」
「そうよ~♪、ハイ!花の番♪」
微かな甘みを感じさせる香りを放つ白茶を茶碗に注いで差し出しながら、楽しげに芙蓉は詰め寄った。
古今東西……女の子はこの手の話が大好物だったり…するのだ。

「………す……好きって、言ってもらえた、よ…」
余りの芙蓉の期待の高さに……観念してポツポツと花は言葉を繰り出す。
「うんうん、それで?」
「そ、れで…」
「その後は…?」
芙蓉の瞳に期待の色が輝く。

その後は―――思い返すと…今でも恥ずかしい。
大泣きに泣いて、丸っきり子供のような花を腕の中に閉じ込めて……玄徳は熱い口接けをくれた……。
好きだ、と想いを告げられて……花も想いを返して……。
その後も涙の止まらない花を、玄徳はその胸の中に抱きいれて離そうとしなかった…。

「……花??」
「!!/// っ…忘れた!!」
「へ?」
思い出すとまた恥ずかしくなって…。
真っ赤になって両手で頬を押さえながら、泣きだしそうな気持ちで花は半ば叫ぶようにそう言うと、誤魔化すようにまだ湯気の立つ茶碗をの中身を一気に呷った。
「あ!…っつ!!!」
「バ…!カね!!まだ熱いに決まってるでしょ!?ほら、お水!!」
「は…はひはと…」

芙蓉に差し出された水を口に含んだその時。
「どうした? すごい声がしたが…何かあったのか??」
不意に物陰から……玄徳その人が現れて。
「!?玄徳様…!」
「花!?…どうかしたのか!?」
口を両手で押さえていた花の様子に、玄徳は目の色を変えて詰め寄る。

「花! 花…大丈夫か?ん?」
花の肩に手を置いて、彼女の顔を覗き込むようにして問い詰める。
そこには芙蓉の事など目に入っていない玄徳がいて。
あっけにとられてその様子を眺めている芙蓉の視線に気づいて、花は顔を赤らめたまま、慌てて玄徳に背後を指し示す。
「れ…れんとふさん……う、ひろ…」
「ん?どーした??…!!……ふ、よう…」

今の今まで視界から放り出されていた芙蓉は、なんとも言えない表情で固まった笑みを見せ……。
「ちょっと、熱いお茶を口にしただけですわ…玄徳様…」
「/// そ…うか……いや、これは…邪魔をしてしまったな……」
「いえいえ、とんでもありませんわvv」
玄徳はしどろもどろになりながらも花の様子を窺い、大丈夫そうなのを確認すると挨拶もそこそこにその場を立ち去った。

「……ふようひめ……あの…」
後に残された花が……この場合一番困ってしまうのだが。
「―――な~んにもっ言わなくても! 分かったから!!」
「ひ…」
ニヤリと笑んだ芙蓉の言葉に、花は半分くらい泣き出しそうな表情になる。
「あなたたちが 『らぶらぶ』 だってことがね~~!!♪」
「ぅ~~~~…」

「何て顔してるのよ! あんな必死な玄徳様の顔、初めて見たわっvv 愛されてるのねーーっっ」
憎いわね!と肘で軽く突かれながらも…花は小さく頷いて。
「うん―――だから、とても幸せなの…」
花のその正直な言葉に、芙蓉も嬉しそうに微笑んで頷いた…。
「良かった……私はそれが嬉しい…」
「芙蓉姫…」

お互いに顔を見合わせて、照れたように微笑いながら。
何だか嬉しくて…お茶碗で乾杯の真似事なんかして、その幸せを分かちあう……。
こうして…時代を超えて育むこの友情を大切にしていきたいと、花は心から思った。


 -終-

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