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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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本日は、シンさんのお誕生日…ですね♪

おめでとう~!シンさん!!

ということで記念すべき公開SS第1作は、シン×アキで如何でしょうか?

正直、シンのSSが書けるとは思ってなかったので、自分でも大変意外な感じデス。

それでは、お楽しみいただけたら幸いです。

♪今回のBGMは、【嵐 : ROCK YOU 】でした♪


空はピーカンに晴れていて。
遊びに行ってものんびりしてても、何をしても素敵な一日になりそうな。
そんな様子だったのに…。


その日は年に一度の王立警備隊の休暇の日で、アキはシンとともに採取に出かけている所だった。
「せっかくゆっくりできる日なのに……すみません、シンさん。採取につき合わせちゃって……。どうしても足りない材料があって」
「いいって、いいって、そんなの気にする必要ないよ?アキちゃんと出かけられるなら、俺は何処だって楽しいんだから…」
「でも……」
せっかくのお休みなのに……。
アキたち一般人と違って、王立警備隊には原則休日がない。守るべき王様の”王様業”に休日がないのと同様に。
そんな彼らに唯一与えられる、丸一日だけの休暇…。
その時ばかりは、普段許されない里帰りも許されるという。
そんな特別な日だというのに……。
急ぎの依頼が舞い込んで。
しかも。
手元の材料が切れていた。
依頼内容自体は今のアキなら難しい内容ではない。
だが、材料がないのでは話にならない。
「(お休みだから……シンさんと、ちょっと遠出をしてみたかったのになぁ)……はぁ……」
その突然の依頼にがっかりしたのはむしろアキのほうで。
せっかくの休日にシンと二人で出かける事を、実はとても楽しみにしていたのだ。
恐らく……自分で意識している以上に…。

「な、なんですか……?…シンさん……??」
気がつくとシンがアキの顔を覗き込んでいる。
「アキちゃん……」
「は、はい…?」
「ため息ついてると、幸せが逃げちゃうぞv」
ツン…とアキの頬を軽くつついて、シンはおどけて笑った。
「え!…え!?………そんなにため息ばっかりでした!?私…」
どうしよう……?
シンと二人でいるのに、それではまるで二人っきりのこの状況が苦痛だとでも言わんばかり、ではないか。
「うん、結構……たくさん……。――俺といっしょのお出かけが、そんなにイヤなのかなー?……なんてね?」
ちょっとだけ、拗ねたような口調のシン…。
「そ、そんな…!」
やっぱり誤解されてる!?
慌ててアキはシンの腕をつかんだ。
「そんな事ないです!シンさん!!」
「……その慌てっぷりがさ……真実味を、増すんだよね……」
視線をそらし、しょんぼりとシンは呟いた。
「シンさん!やだ、こっち向いて下さい!!」
「………」
「シンさん…!!」
「……じゃあさ…、…………キスしてくれる……?……ほっぺでいいからさ…?」
「え!?」
突拍子もないことを要求され、アキは固まる。
「…………ダメ……?」
「こ……ここで、ですか…?」
「うん…」
「でも…でも、……外ですよ…!?」
「でも…でも、…誰も見てないじゃん?」
アキの言葉を真似つつ、シンは冷静に返す。
「うぅ……」
アキが答えられずにいると、ようやくこちらへ向けてくれた視線がまた、反対方向へ向けられる。
「そっか……やっぱ、アキちゃん……俺の事…そんなに…」
「シンさん!!…違いますって!……誤解です!…私は…!」
「じゃあさ、ちょーだい?」
アキちゃんの気持ちを……。
瞳でそう訴えられ、アキはう…とたじろぎながらも、小さく頷いた。
そして辺りをキョロキョロと見まわし、見える範囲に人影が無い事を確認する。
「だいじょぶ、…誰もいないから……」
「/// …い…一回だけ、ですよ……?」
「うんv」
頬を染め、アキはそっとシンに体を添わせて小さく背伸びした。
そして待ち構えるシンの頬に唇を合わせる……はずだった。
「!!…っん…!……シンさん…!?」
しかし彼女の可憐な唇は、90度顔の向きを変えたシンの唇にしっかりと重ねられ、ついでに逃げられないように抱きすくめられていた。
「……ふふんv…ようやく、アキちゃんからのキスをゲットしたなぁ~~」
「な……!」
してやったり…という風のシンの表情に、アキはようやくさっきまでのしょんぼりシンがお芝居だったと気付く。
「ず、ずるいです……!!シンさん!……こんなのって……!!」
腕のなかで真っ赤になって抗議するアキを見つめ、シンはニヤニヤと笑った。
「だってさ…?……せっかくのお休みだから、俺だって君の特別が欲しかったんだよ……ね?」
「うぅ………でも、ずるいです…」
納得いかない顔でアキは口ごもる。
「大好きだよ、アキちゃん…。ホントは、一回くらいじゃ、足りないんだよ……??」
怒りモードのアキの耳元に、甘く囁いてみる。
しかしそんな作戦が通じる訳もなく…。

「知りません…!」
シンの腕をすり抜けて、アキはスタスタと歩を進めた。
その後をついて歩きながらシンはくすくす笑う。
――――だってさ?……あり得ないでしょ?
俺をこんなにも好きな君が、俺と一緒にいるのが憂鬱だなんて間違っても思うわけないし…。
何より、あんなにため息ついちゃうくらい俺の休暇を楽しみにしてくれてたんだって思うと……。
とっても……とっても愛おしくなったんだよ、君が…。
ねぇ、アキちゃん……愛してるよ……?
ピーカンの空の下。
アキとシンのちょっとした追いかけっこは続いていった…。

THE FIN…
  

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非公開
自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。
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