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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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うたの☆プリンスさまっ♪ から なんちゃってハロウィンSS です!


一度は挑戦したかった ハロウィンネタ なのですが。
ただ、自分は一度もハロウィンに参加したこともなく。
また、中からイベントを眺めることも無かったので。
世で言う「ハロウィンってこんな感じ~」を文字にしてみた所、致命的な事実に気付いて一瞬蒼白…。orz


そう。
誰一人仮装してないっていうね!\(゜ロ\)(/ロ゜)/


そして。
特に中身のない内容で仕上げっておりますm(__)m。
誰得ってハナシですが、多分、私得なんです(^^)♪
サラッとほぼ全員書くことが出来て(一人、マラカス担当をスル―しましたが:笑)満足です。

ということで。
お暇な時にお立ち寄りくださいませ!m(__)m


※公式ツイッターでは、セシル誕で盛り上がって(?)いますが、各キャラのプロフィールとか全然把握してないので、その辺は全くスルーしてますのでご容赦くださいm(__)m。







 
事務所の中がオレンジ色と黒のツートンになっている。
(? 何かのイベントの準備かな?)
さして気にも留めず、藍は目的の部屋のドアをノックした。
「Tric or Treat!」
ドアを開けるなり顔に派手にラクガキされた那月がマジックペン片手に藍の目の前に詰め寄ってきた。
「…………ナツキ…なに、その顔」
「あいちゃん!! Tric or Treat!!ですよ! 」
「……ここは日本。ハロウィンは欧米のお祭りの一つでしょ。だいたい…仮装してないじゃない。中途半端に『遊び』の部分だけ取り入れるんだから…。とりあえずボクはお菓子にもイタズラにも興味はないし、やりたい人だけでドーゾ」
那月の勢いをあっさりかわして、藍は事務所の奥へ回ろうとしたけれど、その行く手を翔が阻んだ。

「相っ変わらず突き放すよなぁ、藍は! でもさ」
そしてちょっと声を潜めて、
「これ、隠しカメラが入ってるんだって。ライブ盤のDVDに付ける特典映像になるらしいぜ~vv」
「だから『今日』絶対事務所に来いっていう通達が来たわけ?」
「そーそー。だから、『参加しない』は事務所的にNGなんだって!さぁ!!イタズラさせろぉ!!」
妙なやる気をみなぎらせながら、翔は那月とともに藍に迫る。
「なるほどね…。君たちの惨状は『お菓子を持ってなかった』が故の『やられ放題』か」
「そーいうこと!!」
「あいちゃん! Tric or Treat!」
翔も那月も、顔や素肌の部分にたくさんのラクガキをされていた。
ついでに可愛らしいリボンやシュシュで、髪を止められたりもしている。
お菓子を持っていなかった為にイタズラをされたらしい。
そして、次のイケニエとして事務所に入ってきた藍に、その鬱憤を晴らそうというつもりらしい。
もちろん―――個人的な何某かがないとは言い切れないのだろうが。

「わかったよ。……ハイ、これでいい?」
面倒そうにため息をついて、藍は二人の前に手を差し出した。
「へ?」
「わぁ~、くまさんチョコです♪」
小さなビニールに個装されたクマを象ったチョコを一つずつ差し出した藍を、翔はあんぐりと見つめ返した。
「残念だね。君たちのやる気を削いで悪いけど『お菓子』を出したんだから、解放してもらうよ」
「え”~~~~…絶対お菓子なんて持ってないって思ったのに…」
「いっただっきまーす♪ うーん美味しいですvv」
しぶしぶ受け取った翔が恨めし気に藍を見る。
「てか、持ってたんなら最初っから出せばいいだろー。言い訳とかしなくてさー」
「状況を確認しないまま対処したくないんだよね。 事務所的『ハロウィン企画』に強制参加させられてるんなら、仕方ないでしょ」

相変わらずの口調だが、実際は少しばかり違う。
持っていたのではなく、持たされた―――のだ。
事務所の門をくぐる前に、嶺二に出会い、件のチョコを渡されていた。
―――これ持ってるとイイコトあるよん♪
いつもならさっくり無視するが、今回ばかりは役に立ったと言えるだろう。
それにしても……「ハロウィンでイタズラされるスターリッシュ」企画を組むなんて、シャイニングもあざとい。先輩である自分たちに対しその目的が掲げられなかったのは良しとしなければいけないだろうか?
嶺二はきっと残念に思っているだろうけど。


「アイセンパイ! Tric or Treat デス!」
空いているデスクへ行こうとしたら、脇からセシルが名乗りを上げた。
「残念。まだ持ってるよ」
彼もまた顔にラクガキをされ、かつ自身の手にもしっかりマジックを握ってやる気を漲らせていたが。
藍は肩をすくめながらチョコをセシルに差し出した。
「――――ううぅ」
「どうしたの? ご注文通り、お菓子だよ」
「!!! ニャーーーー!!さ、か、なーーーっ!?」
「アレ? そんな形もあったんだ?」
セシルが脱兎のごとく走り去ってしまったので、藍は目を丸くして手の中のチョコを見た。
「―――イルカ、ね」
セシルにとっては魚に変わりはないのだろう。


「Hi!アイミー!」
「美風先輩、お疲れ様です」
「レン、マサト――――君たちも、やる気?」
椅子を引いたところでレンと真斗が近寄ってきた。
「だって社長命令なんだもん、仕方ないでしょ?」
「スミマセン。ご面倒だとは思いますがお付き合いください」
「それじゃ、Tric or Treat? アイミー♪」
真斗が頭を下げた後、レンはにこやかに問いかけた。
二人とも顔にラクガキがない所を見ると、お菓子を持参していたことになる。
「俺としては、アイミーの美人さんなお顔に、ファンもうっとりするくらい美麗なイタズラをしてあげたいんだけどな?」
「神宮寺!先輩に対して失礼だろう!」
「まったくだよ、レン。君はもう少し先輩に対して別の角度からアプローチする方法を考えるべきだと思うよ」
藍はまた、興味なさそうにチョコを取り出して二人に渡した。


「ところで君たち、事務所的にはその顔、NGだよ。用意周到なのは結構だけど」
「スミマセン。事務所に顔を出せという事で、手土産代わりに和菓子を持参したものですから、」
「そうそう、聖川流気遣いが企画をつぶしちゃったんだよね♪」
「!神宮寺、お前だって俺の和菓子を声を掛けられるたびに返していたではないか!」
「なるほど。レンはマサトに便乗したんだ…ちゃっかりしてる」
「そういうつもりじゃないよ、アイミー。 聖川が企画に参加できるよう、和菓子消費に協力しただけじゃないか」
「っそ? じゃぁ試してみようか。 Tric or Treat。 さっきボクが渡したチョコはノーカウントだよ」
「!?せんぱい…!」
「ひどいな、アイミー・・・」
「君たちだけ綺麗な顔のままじゃダメでしょ。スターリッシュは7人そろってなんだからね」
もはや手持ちの和菓子が底を尽きていた二人は、藍の言葉に固まってしまった。まさか藍からお菓子を要求されるとは思ってなかったようだ。

ペン立てからマジックを取ると、藍は指でこっちにこいとジェスチャーした。
机に軽くもたれ、腕組みをしながらのその姿に、
(アイミー…色気ありすぎだよ…)
(さすが……ポワゾンKISSを違和感なく歌いこなすだけはある…)
内心冷や汗をかきながらも、二人は観念して藍の前に進み出た。
「目、瞑って」
そう指示を受けて目を閉じると、瞼にペン先のヒヤリとした感触を感じる。
「はいオッケー。これで寝てても『起きてる』から、二人とも」
瞼に書き込まれたのは「闘魂あふれる目」と少女漫画風の「キラキラ目」だった。
「アイミー……容赦ないね」
「後輩にはキビシク、がボクのモットーだからね」
すごすごと二人が退散したところで、ようやく落ち着いて藍は椅子に座りノートPCを開いた。


「藍ちゃんセンパイ! Tric or Treat!」
しかしOSが起動する間もなく、トキヤと音也が机の向こう側に顔をだした。
「え、なに…二人とも、凄くビミョー」
トキヤも音也も、顔の右半分にラクガキをされていた。
「えっと。持ってたお菓子が半分しか残ってなかったから、顔半分はラクガキされちゃった♪」
「私は賞味期限が1日過ぎてしまった飴だったので……落書きを…」
「……ソレやったの、レイジでしょ」
「分かりますか…」
「その判断基準がレイジっぽい。受け入れるのか受け入れないのかはっきりすればいいのに」
「嶺ちゃんは、おいしい落書きだねって上機嫌だったよ♪」
「ソレ、『レイジ的に』って意味だから。 二人とも、誤解しないようにね」
はぁっとため息をついて藍は二人にもチョコを渡した。
「ところで、カミュとランマルを見てない?(イヤな予感しかしないけど…)」
「お二人は…別室に…」
トキヤが言葉を濁すと、何かを悟ったらしい藍はうなずいて、座ったばかりの席を立って『別室』―――いわゆる応接室に向かった。

「あぁ…ホントに――――『企画つぶし』って、こういうのを言うんだろうね」
ドアを開け、中の二人の様子を見て、藍は心底呆れたように吐き出した。
蘭丸もカミュも…スターリッシュ同様 素顔が分からない程のラクガキをされていた。
「…おおよそ想像はできた結果だけど、ここはむしろ期待を裏切ってほしかったね」
「うっせぇよ」
「なぜ愚民どもに美味い菓子を与えねばならん。俺の菓子は俺のものだ!」
「( 『Always 腹ペコ』 と 『超絶甘党』 な人間にチョコなんて渡したら結果は見えてるだろうに――――レイジも甘すぎるよね。) 知ってる?今日の企画は、スターリッシュ用のものだったらしいんだけど、ものの見事に引っかかってる誰かさんたちのお宝映像も活用されるみたいだよ? (事務所は騒がしいし、丁度いいからこの応接室に籠ろうかな…)」
「 「なに!?んだと!?」 」
二人はほぼ同時に詰め寄る。
こういう所は息がぴったり合うのだ。
「(2人にはさっさと退室してもらって…)止めるんなら、シャイニングに直訴しか無いと思うけど…」
藍の狙い通り、その言葉を聞いたカミュと蘭丸は一瞬で部屋を飛び出していった。


「はぁー、やっと落ち着いてPCができる…」
そう独り言をこぼすと事務所の喧騒を知覚しながら、藍はソファに座りノートPCを開く。
(……ホント、呆れちゃうけど――――面白いよ…)
個性的な仲間や後輩たちとの、とりとめのないイベントの一幕を回想しながら藍はキーボードを叩くのだった。



 THE END




■ 言い訳? ■
オチ無しスミマセンっm(__)m
なんか急に全員書いてみたくなったのです。
そしてわちゃわちゃした感じが出したかったのですが、マラカス先輩だけは書くと絶対文字数が倍増すると思って、書けなかったです(笑)。(いじられキングなんですけどね!)
お付き合いいただきましてありがとうございました!(^^)/




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乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

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