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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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三国恋戦記SS > 公瑾花 捏造+ダーク系です(^^ゞ

いえね……公瑾ルートを再プレイしてたんですよ。
丁度2回は出てきた、あのニヤセリフの所で以下のようなミニ妄想が始まって(^^ゞ。

公:「こんな時間に女人が一人で出歩くなど感心しませんね」
花:「え…と、一人じゃなかったらいいんですか?」
公:「……」
花:「あの…じゃあ、お散歩に少し付き合っていただけませんか?公瑾さん」
公:「―――根本から間違っていますよ…アナタは…」

…という流れの一場面を描こうとして…描こうとして……ナゼこうなったのか!?(叫)
甘くないどころか、公瑾初いえ恋戦記初のダーク系に…(涙)
(狂愛でもない所がミソ:苦笑)

ですので…お好みがはっきり分かれると思います。
要は、本編で公瑾が言っている「あなたといると不快です」発言より、もちょっと本気を出して花を突き放そうとした公瑾…ということなのですが。(江陵・夷陵のあたりということで…)

ちょっと病んでるちっくな公瑾でもいいよ (しかもホントは「×」でもナイし) ……というお心の広い方は、続きからお進みくださいませm(__)m



―――何度言っても……分からないようですね…


夜の静寂に響く…氷の様に冷たい声音。
背中に感じる堅いゴツゴツした幹の感触。
青白い月明かりの下…逆光で顔が見えなくても、その表情は分かる。
愚か者を見下ろすように―――冷たい眼差しを向けているのだろう…。

「こう、きん……さん…っ」
きちんと声にしたつもりだったけれど…意に添わずソレは面白いくらいに震えていて…。
怯えていては相手の思うつぼだと分かっているのに、緊張に喉の奥が締まって呼吸さえも儘ならない…。

ク…と、闇の中でも相手が笑んだのは分かった。
勿論それは…嘲笑と呼ばれる類のもので……。
「言いましたよね………女人が、こんな時間に一人で出歩くなど―――何が起こっても責任は取れぬ、と…」

肩を抑えこむ手に力を込められて…純粋な痛みに花は顔を歪める。
「い…たっ……」
「当り前でしょう……愚かな行いには相応の痛みが伴うものです…」
「っ!!……や…っ…!」
そうして、抵抗する間もなく唇を塞がれる。

一度、二度、三度…立て続けに奪われて……。
けれど、こんな形でこんな事―――嫌だ、と強く思ったら…思わずきつく歯を立てていて。
「…っつ…!」

相手の唇を噛んだのかも知れない……。
口内に広がる鉄に似た味―――同時に退かれた相手の体…。
それに乗じて必死で己の手を突き出して相手を弾き飛ばすと、捕えようとするその手をすり抜けて、花は無我夢中で走り出していた。
ただひたすらに、己の天幕へと…。
涙でぼやける視界の中を……。

ばさり…入口の幕を背中で封じ、乱れた息を整えられぬままその場に崩れ落ちる。
「……ぅ…う~~~~~~~~っ!」
辛うじて声を上げる事は堪えたものの―――嗚咽が漏れて止まらなくなった。
恐かった……。
いつもの穏やかさも分かりにくい優しさも微塵もなくて―――冷たく自分を見下ろすその瞳の光が……ただ恐ろしかった。
一欠片の情けも労わりもない……躊躇いのないその冷めた声に、この身は凍りついた……。
その事が、あの強引な口接けよりも……ただただ花の心を傷つけていた。
「公瑾……さ、ん…」
ただもう―――あの人の…何を信じていいのか分からなくなった……。


「――――」
闇に中に一人立ち尽くす……。
口の端に残る紅い一筋を手の甲で拭う。
「愚かな行いには相応の痛み………か。―――…誰に対する言葉だか……」
小さく漏れたその言葉には、自嘲とも後悔ともつかない苦い響き……。

これでもう、あのまっすぐな信頼と正論とを自分へ向ける事はないだろう…。
これが―――自分が望んだ事。
あのバカ正直な心根を傷つけることになっても、己の中に譲れぬ一事があったから。
それを守るために、彼女を傷つけた―――。

この身に、あの子の信頼は必要ない。
この身には――必要なものなど何も無い…。

「これでもまだわたしにつきまとう勇気が、貴女にはありますか…?」

闇に溶けるのは……全てを諦めた冷たい呟き―――。


 -終-


◇ 言い訳デス 

夜は、熱情と狂気とを孕むもの…m(__)m
良い意味でも悪い意味でも、常とは違う感情が煽られる時間…という事でしょうか^^。
ので。
少々病んでる??公瑾さん(^^ゞ。

あのですね……恋戦記の中で唯一、一度は取った花の手を、自分から離すのは公瑾だろうな…というのが私の印象なんですね。
まあ、贔屓の一面も無きにしも非ず、ですが(苦笑)
誰よりもその目的の為に全てを捧げてきた公瑾だから。
その為に必要ならば、心は花に託したままきっと…花を手放すことを厭わないだろう、と。
そんなイメージで書きました(^^ゞ

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