書いていて、ん~?と思ったのは、真弘先輩を書いていると「!」の使用頻度が多いのに、祐一先輩の場合は「…」ていう表記が多くなるということ(苦笑)。
ま、分かってたことではあるんですが(^^ゞ
だってあの…感情の起伏があまり見えてこなかった祐一先輩ですからね…。
次はもうちょっと…もうちょっと頑張ろう(>_<)
ということで、お楽しみ頂けましたら幸いです…
「―――ゆーいち…せんぱいっ…?」
「……………なんだ…?」
「あの…ち、近い……デス…」
目の前には祐一先輩の少し淡い金色の瞳が迫っていて。
やっぱり先輩の瞳の色は綺麗だなぁ…なんて呑気な事を考える余裕なんてなくて。
間近に迫る秀麗なその顔から逃れようにも、とっくに逃げ場なんて無くなってるし。
ギシリ…
固いベッドが軋んで…
枕を頭で押えこんで…
私は祐一先輩の接近を押しとどめようと必死だった―――。
「―――熱を測るなら…触れなければ分からないだろう…?」
当たり前の事をしている…という体で。
祐一先輩はまっすぐに私を見つめる…。
保健室の
カーテンに囲われた
ベッドの一つに…
私は横になっていて。
祐一先輩は、私に半分以上覆いかぶさっていて。
……今カーテンを開けられたら、教育上よろしくない現場を押さえられた事になるんだろうな……なんて、バカな事を考えるのは多分、熱のせいで……。
「た…体温計…は…?」
「見つからなかった……だから」
「!!」 …コツン…
私の額には祐一先輩の額があてがわれ…。
それは少しひんやりして気持ち良かった。
「…せ…んぱい…」
「顔が赤い……。熱は――37.5度。…微熱だが……苦しそうだ…」
先輩の顔がほんの少しだけ曇る…
ああ…心配させちゃってる…と思いつつも、近すぎるその距離を意識しない訳にはいかなくて…。
自然――顔が赤くなって、呼吸は乱れてしまう…。
それが風邪の諸症状なのかそうでないのかは分からなくなって…。
そうして、私が言葉を探しているすきに、
「風邪は…誰かに伝染(うつ)すと、早く治るらしい……」
「え!?」
「伝染してみるか…?俺に」
答える間もなく祐一先輩の顔が再び近づいて。
今度は…。
「…ん……!!」
柔らかくて………温かい…唇の感触が……。
「……ん…ぱ…」
「俺に伝染せば…きっと良くなる―――だから……もっと…」
甘い吐息を絡ませて、祐一先輩は何度も私の唇を塞いだ…。
その優しい熱に侵されて……私の意識は次第に遠のいて…。
「―――ゆっくり休めばいい…良い夢を……」
遠くの方で、祐一先輩の声が聞こえた――気がした。
-終-
…祐一先輩はたぶん、体温計を探してすらないと思いマス。
それから、たぶんカーテンの内側に幻術をかけていて…その辺はぬかりなく(ゴホゴホ)。
今回の祐一先輩を天然とみるか、確信犯とみるか…皆様の判断にお任せしますm(__)m(ベルル)
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。