音叉（真弘×珠紀）

少々いえ、かなり短いのですが…真弘珠紀です。

このＣＰでは結構どんなパターンもいけるのかな？と＾＾。
ちょっと試験的に、シリアス+チョイベタボレ（？）ちっくにしてみましたが…狙い通りの表現が出来たのか不安です。

脇目も振らずに貴方だけ！って勢いで成就したのって祐一先輩のイメージが強いのですが。
でも、普段おちゃらけてて優しい真弘先輩も、真剣・シリアス・後がないって状況ならもっと自分本位に求めてくれないかなぁ…？などと妄想しつつ、の一遍です(^^ゞ
（や、よく考えたら、真弘先輩ルートってめちゃくちゃ「後がない」って状況でしたね…：苦笑）

とりあえず。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
 

「先輩……先輩…？―――真弘先輩…？」

遠く、近く…聞こえる呼び声…。
その声に、一度は目を開けて――それから再び身じろぎもせず目を閉じる。

「真弘先輩……どこ…？―――真弘先輩……！」

そう、その声は、真弘を求めていて…。
真弘でなければダメなのだと…切に呼びかけていて。
それが分かっているから……返事はしない。

心を……
思考を……
酔わせるその声を。
縋りつくように…切実な想いを孕んだその声を……できるならもっと聞いていたいから。

いや、むしろ…もっと呼べばいいとさえ―――思う。
その危うさと純粋さの全てを傾けて…自分の事だけを追ってくればいいと…。
脇目も振らず只一直線に。
自分のもとへ。
―――けれどそう願うのは……自分の我が儘だから。

今は、少し……あともう少しだけ――――このまま切ないその声に浸らせて……。

　－終－