これは……真弘先輩に守護者の姿をおねだりして、それが(一応は)叶った場合ですね!
ちょと…珠紀が攻めてますね^^。
乙女ゲーム的にはぐいぐい押す女の子ってどうなんでしょうか?
や、本編の珠紀は(恋愛面では)押しの強い子じゃないですけど…SS書いてると(珠紀に限らず)主人公が攻めに転じる瞬間があったりして(苦笑)
受け入れられるのかな~?と思って自重する場合も無きにしも非ず…なんですよね。
中々悩ましい問題です(^^ゞ。
それでは…ソチラからどうぞ!
バサリ……
視界が暗転して。
あごに添えられた指先に力が入り。
仰のかされたと思ったら。
唇に、触れる熱―――。
からみあう…吐息……。
そして早鐘のように打つ己の鼓動が頭に響いて。
目の前には、憎らしいほどに不敵な笑みでこちらを見下ろす真弘の顔…。
その背には宵闇の大きな翼が現れていて。
2人の姿を包み込み…太陽から隔てる―――。
「……な…んで……?」
たしかに―――。
その姿を見たいといったのは、自分。
哀しくて…やるせなくて…傷つけたあの夜に…それでもようやく近づけた心を包み込んでくれたあの翼に。
あの優しい翼に、もう一度逢いたいと……。
けれど相手は、玉依の力がなければ…と答えたではないか。
そう――口移しによって授けられる、その契約のチカラがなければと…。
それを聞いて躊躇ったのも、自分……。
自分から…口接けをするなんて……と。
いくら付き合い始めたとはいえ、ほとんど何の進展も無いのに。
いきなりソレは、ハードルが高すぎる…。
もちろん、はしたないだとか恥ずかしいとか…そんな思いも渦巻いて。
なのに…今のは――
世界が暗転して…それから。
重ねられた、唇。
明らかに順序が――逆…。
「せんぱい……?」
「……マジで悩むなよ、ばーか…!あんなの……嘘っぱちに決まってんだろっ」
「……………え…?」
すんなりとは受け入れ難いセリフを吐く相手に、じわじわと生まれ出ずるは―――報復の意思。
「キスひとつであんなにためらうな!……つ、付き合ってんだしよ…」
わずかに頬を染め、すねたような口調で言い放つ相手…。
けれど。
試されたのだと気づいたら、もはや押さえは利かなくて。
「!?おわっ!?」
珠紀は真弘の学ランの胸倉をぐいと掴んで自分の方へ引き寄せた。
その思いがけない行動に反応できなかった真弘へ、
「~~~~っ…お返しです!!」
恥ずかしいとか…
はしたないとか…
そんな感情を吹き飛ばして。
珠紀は真弘の唇をふさいだ。
驚きに目を見開いているだろう相手を想像しながら。
してやったりと、心の内で微笑む…。
――――いつもいつも先輩に、やられてばかりじゃ…いませんよ?
-終-
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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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