過去拍手SS その3 です。
これは黒の方々の朝の一幕シリーズの時に書いたSSの別バージョンですね^^。
まぁ、厳密には夜明け前…なんですが(^^ゞ、もうこの時にはネタ切れで(爆)
この後書いたサナトのSSもどんだけ苦労したか…!
シチュエーションSSも善し悪しですね。
白の子バージョンと、本筋は変わっていません。
見比べて見ても面白いかもですね!
それでは、ソチラからどうぞ!
「ふぅ…今夜はここまでにしておこうか……」
ルアもそろそろ沈みかける時間…。
依頼されていた数件のほしよみを片付け、本を読んでいたヒノカは呟いた。
「ダメだな…本を読みだしたら、止まらないから…これじゃアキさんが怒るのも仕方ないか……」
分厚い本を片付け、小さく息をつく。
今日はちょっと根を詰めすぎたみたいだ…。
軽い疲労感を覚えながら寝室の扉を開けて、思わず顔をほころばせる。
枕もとの明りに照らされているのは、ベッドの端の方に横たわるアキの姿…。
「…先に休んでいて下さいと言ったのに……」
よく見ると普段着のまま眠るアキ…。
傍らの椅子には、2人分の寝間着が用意されていた。
きっとヒノカを待っていて、そのまま眠り込んでしまったのだろう。
そっとその寝顔を覗き込むと、何の夢を見ているのか…ふにゃ…と笑顔になった。
「……ダメ………ノカ…くん……」
むにゃむにゃと小さな寝言の中にそんな一言を聞きつけ、ヒノカは目を丸くした。
「ふふ……ダメなのは、夢の中だけですか…?アキさん…」
顔にかかる髪をそっと掻きあげてやり、露わになった額にキスをする。
「……ん…」
するとアキはぼんやりと目を開けて、こちらを見る。
「…起こしてしまいましたか…?すみません」
小さくそう言って、ヒノカはアキの隣にその身を滑り込ませ、
「―――朝が来るまで、あと少しの間……アキさんに触れていてもいいですか…?」
そう耳元に囁く…。
恥ずかしがり屋のアキは、ただ触れているだけでも真っ赤になって逃げ出そうとする。
だからいつも―――つい意地悪をしてしまうのだ。
しかしアキは再びまどろみ始めたのか、とろんとした眼でヒノカを見つめると不意に手を伸ばし抱きついてきた。
「……アキさん…?」
「ふふ……ひのかくん……つーかまーえたっっ♪」
ヒノカにしがみつくとすぐ眠りに落ちたアキはこの上なく幸せそうで…その寝顔を見ていると頬を緩ませずにはいられない。
こんなにも温かくて心地いいものを……手にする幸せを掴む事ができるなんて…。
何度夜を共に過ごしても…肌を重ねても……信じがたい事実だ。
彼女の頬にキスを落としながら、その眠りを妨げないように静かに抱きしめて囁く…。
「―――いいですよ…捕まえていて下さい。…ずっと……その手を離さないで下さいね?……約束ですよ…アキさん…?」
THE FIN
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。