こちらは白の方々の朝食シリーズの別バージョン(^^ゞ
や、こーいうの多くてスミマセンm(__)m
これはどっちもウキツだろうなと思って、キャラを変えて書き換えるってことが出来なかったんですよね…。
元のバージョンの新婚さんのような雰囲気も、本作のようにもう何年か連れ添ったような雰囲気も。
そのどちらもウキツはウキツで、肝心なことは中々言ってくれない、と(苦笑)。
いや、苦労するわ…アキ…(^^ゞ
それでは…ソチラからどうぞ!
清々しい(はずの)朝の目覚め…。
楽しげな(はずの)鳥のさえずり…。
しかし。
目の前の風景が少し回っているように見えるのは、気の所為ではないハズ…。
ふらふらの体を無理矢理起こして、とりあえず食卓へ向かった…。
「……おはようございます、ウキツさん」
「……っス…」
応えるべき言葉の文字数が極端に少ない…。
アキはその大きな瞳を眇める。
「……もう…飲み過ぎですよ……?いくらなんでも一晩でマテ酒2本も飲んじゃだめです…」
「わーーってるって……テテ」
さほど大きくない(いやむしろ押さえている)アキの声も、そして自分の声さえも頭の中で大きく反響していて、ウキツは思わず顔をしかめた。
「はい…お水です…」
「お……悪りい」
「それから…ケナミの実のスープを作ってあります。飲めますか…?ていうか、飲んで欲しいんですけど……」
「―――何だよ………怒ってんじゃ…ないのか?」
二日酔いに効くスープまで用意してくれたアキの対応にウキツは首をかしげる。
いつもは「飲み過ぎ!」ともっとキツク言われるのに…。
「…怒ってますよ…?……でも、無茶してしんどいのは結局自分だってこと…早く分かってくれたらいいな…って思って。…私が静かに話していても、優しく対応しても……ウキツさんの二日酔いが良くなるわけじゃないでしょう?」
「――――…だな…」
「…だったら、今後は少し、酒量を弁えて下さいね?…うちのお酒代…とてもじゃないですけどご近所で口にできないですから…」
肩をすくめてそう諭すアキに観念したようにウキツは頷く。
「…かったよ…」
頭も痛いが言われていることも尤もなので、返す言葉もないのが正直なところなのだが。
それでもアキの小言が自分の身を案じての言葉だと分かっているので仕方ない。
男としては、これ以上醜態を晒すわけにもいかないし。
そんなことをつらつら考えていると、目の前に温められたケナミの実のスープが置かれる。
「今日は夜勤からでしたよね?…お昼になったら起こしますから、これを飲んだらもう少し休んできて下さい…」
「―――アキ……お前って…」
「な…何ですか…?」
少しだけ身構えてアキは問い返す。
「……何でもねぇ…」
ウキツは時々言いかけた言葉を飲み込む癖がある。
――それは彼にしたら、何かしらのスイッチを入れてしまうものらしいが…それなら最初から、口の端に乗せないでほしい。
「…気になります……スゴク…」
じぃ…と恨めし気に見られてウキツは肩をすくめた。
先ほど口にしたスープのおかげか…体は少し楽になった気がする。
「……お前って良い奴!!って、言おうと思ったんだよ!」
くしゃくしゃ!とアキの頭を撫で廻してウキツは席を立った。
「もう…!ウキツさん…!」
思いっきり乱された髪に手を遣り、アキは納得がいかないという顔でこちらを見ている。
その視線を背中に感じながら彼は寝室へ足を向ける。
「じゃ…昼、よろしく…」
「…はーい…」
不満げなその声に、表情だけで笑いウキツは心中に呟く。
―――お前ってホント…いい女…。
…なんて、俺が言える訳ないだろ……?
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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