忍者ブログ
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥ 
いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
[212]  [213]  [211]  [210]  [209]  [208]  [207]  [201]  [206]  [205]  [204
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

拍手する

ラストエスコート3 から、レイ 攻略完了 です~^^

レイは柊さんとは少し違った甘さというか、ギャップ萌えというか。
艶声…というのではもう甲乙つけがたく…(笑)。
中村さんのお声の方が、甘さがストレートに出ているのかなとは思いますが、柊さんとレイとで……私とPSPは大変なことになってます!!!(爆)

アダルト組で唯一、別れちゃうの!?とハラハラさせてくれたレイ(^^)。
SSでは、そういう微妙に通じ合えない2人…もイメージできてしまったのでこんな感じになりました。
(あ、勿論最終的にはベタベタ甘々のラストを見れたんですけどね~(^^ゞ)

それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m




「いずみさん…?」
背後からの声に驚いて振り返ると、そこには見慣れた姿…。
「ぁ…レイさん……!?…ご、ごめんなさい!」
急に会いたくなって、レイさんの部屋の前まで来てしまったけれど。
分かってる……約束もしてないのにこんなの迷惑だって。
それも自宅に――なんて、ちょっと非常識…。
だから、部屋の前まで来て私の足は止まってしまってうろうろしていたのに。
まさか部屋の前でばったり…なんて思ってもみなかったから、慌てた私はいきなり謝罪の言葉を口にしていた。

「?何を謝っているんです?」
「あの…勝手にこんな所まで押しかけて…スミマセン!……私、帰りますっ」
「待ちなさい、わたしに会いに来てくれたのでしょう?…嬉しいですよ。それに…丁度いい」
てっきり突然やってきたことを咎められると思っていたのに…。
??……機嫌がいいのかしら?
それに……丁度いいって、何が?
「まぁ、立ち話も何ですから、中へどうぞ…」
ドアを開け、レイさんは静かに招き入れてくれた。

「……あの、丁度いいって言いましたよね?…何か私に用事でも…?」
「あぁ、えぇ…用事というか…お願いごとですね」
「?お願いごと?レイさんが…?」
ぴんと来なくて聞き返すと、
「コレです…」
「!!!また……猫ですか!?」
リビングのソファの側に小さなケージがあって、タオルにくるまって眠る仔猫が1匹。
私は目を丸くして、その子とレイさんを見比べた。

「そこの公園に居たんですよ。昨夜、雨の中でこいつを見つけた時はもう、見過ごせなくて」
「それは………気持ちは…分かりますけど…。でもですね」
レイさんは私の言いたいことなんて分かってる。
だからケージからタオルごと仔猫を取り出して私の手に抱かせた。
満腹で熟睡している仔猫ちゃんからは、ミルクの甘い香りがした…。

「この顔を見たら―――何も言えなくなるでしょう?」
耳元で低く囁かれたりなんかしたら、仔猫ちゃんよりその甘い響きに捉われて…私の鼓動は一気に速くなる。
「わ、分かりましたから…!もう……近いですよ…!」
顔が火照るのを感じて、私は身を引いてレイさんから離れる。

「ご迷惑なのは承知しています。…だから里親探しは一緒にしますよ。それまで貴女に預っていてほしくて…」
そんな私の反応を見てクスクス笑いながらレイさんは言うのだけど…。
里親探しって…やっぱり、お客さんにも声をかけるのかしら…?
それならきっとすぐ引き取り先が見つかる……よね。
そうしたら―――レイさんはこの子に会いに行ったりするのかしら……。

「どうしました?」
考え込んでしまった私の目の前にはレイさんの顔。
「な、何でもありません」
眼鏡の奥の瞳がまっすぐに私を見つめている。

ヤキモチ―――なんて、焼く立場じゃないのは分かってる。
でもこうして…猫が好きでじゃれあっているレイさんの表情って特別だから―――それを独り占めしたかったなんて、口にできるわけもなくて。
「……………また、ヤキモチ…ですか?」
そうつぶやいた声音には呆れているような響きを感じて…。
私の気持ちはどんどんぐらついてしまう。

「ち…違いますっ」
言い当てられて拗ねる気持ちになってる癖に、それを悟られたくなくて…思わずレイさんに背を向けてしまった。
素直に……好きって言えたら、どれだけ楽だろう。
素直に……レイさんの言葉を信じることができたら…。

「ホントに…貴女は…」
「か、可愛いげがなくてゴメンナサイ……!」
素直になれないばかりか口をついて出るのは捻くれた言葉たち…。
自己嫌悪に思わず仔猫ちゃんを抱きしめていた私を、ふわりと包み込む温もりがあって…。
「レイさん…!?」
「分からないですか?―――貴女だからお願いするんです…」
「え……」

後ろから抱きしめて……私の頬に口接けしながらレイさんはそっと囁いた。
こいつが居れば、貴女の家をたずねる為の口実ができるでしょう?
これでも色々考えているんですよ―――と。


THE FIN

PR
拍手する
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ カウンター ♥
♥ カレンダー ♥
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
♥ フリーエリア ♥
お気持ち頂けたら励みになります♪
現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)

拍手する


fxwill.com






Powered by NINJA TOOLS
♥ プロフィール ♥
HN:
ベルル
性別:
非公開
自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。
♥ 応援中♪ ♥
三国恋戦記~オトメの兵法!~
Copyright(c) ~SWEET BOX~ All Rights Reserved.
* material by Pearl Box   * Template by tsukika

忍者ブログ [PR]