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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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ラストエスコート3 から 流聖いずみED後SS~ヽ(^o^)丿

………………いぇ……書いてて言うのも何なんですけどね……(^^ゞ
ちょっと今回は砂を吐きそうな気分でした…(>_<)
なんていうか、会話全般が私にとっては100%甘すぎたというか…。
お約束なシチュ、お約束な言い回しなんですが、裏が無い分書いてて恥ずかしくて(苦笑)。

柊さんやレイの場合甘くしても一筋縄ではいかないというか、ひねくれてますからね…表現が。(回りくどいと言ってもいいのかも知れません。)
でも流聖のルートは裏が無いストーリーで、流聖自身も割とストレートにいずみに接してくれるので……甘いセリフを言いだしたらそれ一色なんですよっ(>_<)
ストレートすぎて……いつもの私の筆致では(私が)メチャ恥ずかしいっ!!
でも……好きなんだよ!流聖も!!(笑)
ダメだ、嵌り過ぎだ…ラスエスに……(T_T)

……それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いです…m(__)m




お天気がいい月曜日。
近くの桜並木が見頃だっていうから、お弁当をもって隆治さんとお花見に出かけた。

「わぁ…!きれい!!」
「急にあったかくなったからなぁ…。…っと、いずみ!」
桜に見惚れて他の通行人にぶつかりそうになった私の腕を引き寄せて、隆治さんは苦笑をもらした。
「ご、ごめんなさい…」
「危なっかしいから………ちゃんと俺の腕に掴まって?」
「え?……デモ…」
左腕を軽く持ち上げて腕を組め……とポーズされて私は一瞬ためらう。

「どうしたの?…ホラ…」
「隆治さん、お店も近いしご近所さんも来てるかも知れないわ…。ちょっと……見られたら恥ずかしくない??」
「見られたって困らないだろう?美容院の店長とその奥さんが、腕を組んで花見してちゃ…問題がある??」
「も…問題は…ないけど………その」
もごもごと言葉を濁すと、痺れを切らした隆治さんがいたずらっぽく笑って言う。

「―――腕を組まないなら、今すぐ君を抱きしめるけど…いい?」
「!!な……なんでそうなるの!?」
「だって……君が素直じゃないから…」
そしてずいと腕を寄せてくるから…。
観念した私は辺りを見て…それから隆治さんの腕に自分のそれを絡ませる。

「…んもぅ……隆治さんって時々すごく子供っぽいと思うの…!それにすごく…甘えん坊!」
思わず頬を膨らませてそう言うと隆治さんは、
「おや?誰かさんはそんなに大人かな?…俺よりもずっと…?」
つん…と私の膨らんだ頬を突っつきながらそう言って。

「そういうトコ…!全然子供っぽいです!」
「いずみはいつまでも恥ずかしがり屋だなぁ?もうそろそろ…俺のこういうトコに慣れてもいいと思うけど?」
「……慣れないです…きっと、ずっと…!」
「まぁ…そういう所も可愛いけどね?」
ビックリするくらい甘い囁きをされて、私の頬には熱が上る。
「だから…!」
「あ、あの辺りは人が居なくて……お昼にするには丁度いいんじゃないかな?お姫様?」
私が文句を言おうとしたら、隆治さんは土手の方を指してそう言った。

私を簡単に酔わせておきながら…こういう風にさらりと現実に連れ戻したり。
……本当はいつだってこの人の大きさには敵わないんだけど…。
なんだか悔しいからそんな事は言わないでおこう。
「…そうね…お腹も空いたし…お昼にしましょうか」
そして…土手をおりて斜面の中腹にシートを敷いて私たちは並んで腰を下ろした。


「ふぅ…満腹満腹…」
お箸を置いて大きく伸びをする隆治さんを私はちょっと驚きつつ見る。
「……結構沢山作ったつもりだったんだけど……完食するとは思わなかったわ…」
「んーー?だって、残したら勿体ないし…」
「―――――そこは嘘でも、『キミの料理が美味しかったから…』って言う所だと思うんですけど?」
お弁当箱を片しながら私が言うと、隆治さんは吹き出して言った。
「…本当にそういう風に言ったら絶対に君は照れて、さっきみたいに頬を膨らませると思ったんだけど……参ったな、君を褒めるのは意外に難しいね?」
「女ってそういうものなんです…!」

確かに隆治さんの言う通り…。
きっと真正面からそんな風に言われてたら、照れて素直にその言葉を受け入れられないのだけど……そこは…もうちょっと読んで上手く言って欲しかったというか……。
これもすごいワガママなのよね?
ダメね……どんどん欲張りになっちゃう…。

「さて…と」
「え!?」
目の前を影が横切って―――膝に重みと温もりを感じる。
「―――少し…こうさせて貰おうかな?」
体を倒し私の膝に頭を乗せて…隆治さんは幸せそうに笑いながらそう言うから…。

「///………もぅ……甘えん坊ね…」
「奥さんの膝枕で昼寝かぁ……いいねぇ…至福の時だ……。実は俺の夢のひとつだったんだ…」
「隆治さんったら……」
そっと…彼の髪を指に絡めるとくすぐったそうに隆治さんは微笑い、それから手を伸ばして私の頬に触れる。
「いずみ…」
熱を帯びたその視線から…眼を逸らす事ができない―――。
その時。

一瞬の突風が私の髪や桜の花びら達を撒きあげて吹き抜けた。
「キャ…」
思わず眼を閉じて身を竦めた私へと隆治さんは更に手を伸ばし、私の後頭部にその手を添えるとぐいと引き寄せて……。
「…きれいだよ…」
「…んっ…」
ちゅっと音を立てて…キスをした…。

「桜の花びらが君を彩るように舞って…この世のものとは思えないぐらい、きれいだった…」
「そ…それはっ……勘違いというものです…!」
恥ずかしくて声が上擦る。
桜の威力で5割増しは確実なこの雰囲気に流されて…現実を見失いそうになるけれど。
私はそんなに美人でも可愛くもないもの…。

けれど、思いっきり照れて真っ赤になる私を包み込むように温かい声で隆治さんは言う。
「来年も再来年も…この季節は君とこうしたいな。いつか……家族が増えてもね?」
それから再び引き寄せられて…口接けを交わす。
その熱とキスに酔いながら―――隆治さんの提案はとても素敵な事だと思った―――。


THE FIN

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