何気にブラコンPPをPLAYしてました(^^ゞ。
ちょっとキャラが多すぎて、めんどくさいかな?と遠くから見てたんですが――――諏訪部さんがキャスティングされてるじゃん!てことで(苦笑)買ってみました。
で、す、が、思ってた以上に「ゲーム」としてはめんどくさかったです(爆)。
ただ、ツボにくるキャラがいた場合は、その子のルートをキチンと攻略したいと思える程度には「キャラ萌え」できました!
ので、4男の光でSSです~ヽ(^o^)丿
(アレ?要@諏訪部さんじゃない??:笑)
時間的にはルート途中のイメージ?
お互い意識し始めて、それが加速するきっかけ…みたいな捏造SSです。
(いつにも増して、甘くないです…orz )
ご興味のある方は続きの先にお進み下さいませ~m(__)m
お楽しみ頂けましたら幸いです♪
ぐいぐいと手を引かれて繁華街を抜ける。
前を行く光はずっと無言で、その背中からは怒っている空気が感じられた。
絵麻はどうしていいか分からなくて、引かれるままに光について歩く。
「―――――ゴメン」
「え!?」
賑やかな通りを抜けて住宅街の小さな公園まで来て、ようやく光は足を止め振り返った。
「ドコも痛いトコない?変な事されなかった?」
「だ、大丈夫です!」
「――――しくったわ、ど~して今日この格好で来ちゃったのかしらね!」
ふん!と息を吐き腕組みしながら光は自分を責めるように零す。
『この格好』とは所謂 女装―――。
綺麗なお姉さんの姿の光は、その眉間に深いしわを刻んでいた。
「光さん…」
「あんたを待たせるつもりは無かったのよ。 でも私も待ち合わせ場所に行く途中でしつこいナンパに遭っちゃってね。それを振り切る…というか切り返すのに手間取っちゃって…。そしたら案の定、あんたも絡まれてたから―――正直、焦ったわ」
あんたに何かあったら兄弟たちの手前 格好つかないし…と言葉を濁しながら光は苦笑いをしてみせる。
「そんなの…私は大丈夫です! 手首をつかまれちゃったからすぐ逃げられなかっただけで…。心配させてゴメンナサイ。 でも…」
「? …なぁに?」
「/// 光さん、カッコよかったです! 女の人の格好のまま、あんな風に伸(の)しちゃうなんて…見惚れちゃいました」
「あんたねぇ……」
思わず呆れて絶句した。
光が遭遇したのは、性質の悪いナンパに遭って手首を掴まれている絵麻の姿だった。
自身も道中にナンパに遭って待ち合わせ場所に遅れてしまったから慌てて駆け付けたのだが―――絵麻の手を掴んで強引に連れて行こうとする様子に頭に血がのぼってしまった。
割り込んで男どもに啖呵を切ったが、いかんせん女装姿のままでは効果が薄かったらしく、男どもは 『美人姉妹』 と遊べる…と逆に調子づいた。
だから、いつもならこういう時は軽くあしらって終わりなのだが、今日は違った。
「護身術ってかっこいいですね!」
目を輝かせて絵麻はそう口にした。
そう、余りにしつこかったナンパ男達はその場で光の体術にコテンパンに叩きのめされた。
最小限の動きと力で相手の急所を突く―――。
まさにそれを具現化したように、ほとんど目立つこと無くそれだけの事をやってのけると、光は絵麻の手をひいて足早にその場を立ち去った。
「呑気な事言ってんじゃないわ…よ」
そう口にした視線の先に―――自分の手首をさする彼女に気付いた。
「ちょっと見せて」
「え…?」
彼女の手をとってよく見ると、よほど強く掴まれたせいだろう…しっかりと赤い跡がついていた。
「ゴメン、本当に…ゴメン、恐かっただろ…」
声音が低くなって素の声で光は謝る。 女装姿の自分を取り繕う余裕もないほど動揺したのかも知れない。
「大丈夫です!ホントに、気にしない…で」
その様子に慌てて絵麻は声をかけようとするけれど。
光は―――そっと両手で絵麻の左手首を包み込んで撫でるようにさすった。
「ひかる…さん…」
「俺の責任だよ……」
伏せた瞳の長い睫毛に見とれながら…絵麻は自分の手を取る光の手の感触に、
「/// (…やっぱり…どんなに綺麗にお化粧しても光さんは男の人なんだ…。 大きくて少し骨ばった感じの―――男の人の手、だなぁ…)」
なんて感じていた。
「(こんなに綺麗だけど―――男の人…)」
改めてそう思うと、勝手に心臓がドキドキしてしまう…。
「…今度から、あんたと外で逢う時は女装はやめるわ」
「え!?」
不意にそう口にして光は顔をあげた。
それはいつもの 『綺麗なお姉さん』 の表情と声だったけれど。
その瞳に宿るのは、意志の強い男性のものだった…。
「男の姿だったら、さっきだって私が割り込んだ段階で奴らも退いたのよ。 もう絶対にあんたを危ない目に遭わせたりしないから…………また、誘っても良いかしら?」
すると絵麻は少し残念そうに頷く。
「何よ、その顔…」
「だって……光さんと一緒にいると 『美人姉妹』 って言って貰えるから…」
少し拗ねた風を装って答えた。
違うよ、光さん。
今日のは光さんの所為じゃないから、気にしないで…。
私の為に、光さんのスタイルを変えたりしないで…。
そんな思いを込めた絵麻の言葉から何かをくみ取ったのか、光は肩をすくめて彼女の肩を抱き寄せた。
「光さん?」
「あんた、イイ子ね…。ありがと…」
「………私、綺麗な光さんが大好きなんです」
「ちょっと~~、あんたが好きなのは 『女の私』 だけ~?」
「/// えっ!?」
「…俺じゃ、ダメなの?」
「っ!!??」
抱き寄せられた耳元に突然低く囁かれて、絵麻は真っ赤になって身を退いた。
「クスクス…なに? こっちも効果あるじゃん?」
「もぅ…光さん!」
からかう口調にいつもの光を感じて、頬を膨らませながらも絵麻は心の内で安堵した。
「ふふ、簡単な護身術は今度教えるとして…じゃぁ、仕切り直し! デート、行きましょ?」
「はい!」
差し出された手を迷いなく取って、絵麻は笑顔で光とともに歩きだす。
もっと、この人を見ていたい…。
この人の事を知りたい…。
どうかこの手を離さないで…。
光の手を強く握りしめながら……絵麻はそう願った。
THE END
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。