や~、中々この人たちはケンカ腰で会話が進むイメージなので、書きたいけど書きにくいというか…(苦笑)。
なんにせよムズカシイですよ^^。
アラロスはPC版から考えると世に出て随分たつので、ファンの多い作品ですよね(^^)。
私が書かなくてもある程度は2次創作の作品が出揃っているとは思うんですが・・・なんとなくスチュアイって出会う機会が少ないって思うのは私の気のせいでしょうか??
(しかも私の場合は甘さが足りないし~(*^_^*))
ゲームはそろそろ攻略も終盤にはいりました♪
今のところ、ロベルトもいいなぁって感じです。
ちょっと時間がかかるかもですが、感想UPしたいなと思ってます。
(最近、有言不実行なのですが・・・:汗)
それでは、ご興味のある方は続きの先へどうぞ!
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
※恋愛ED後ですのでご注意くださいませ。
「――――なぜかしら、陰謀を感じるわ…」
「ご、ご主人様??」
主人の不穏な声にチェイカは恐る恐る声をかける。
「どうかなさいましたか?」
「どうもしないわよ? ……どうもしないからこそ、頭に来てるんだけどね」
「え、えぇと」
ため息をついて彼女の主人は王宮内のサロンへ視線を向ける。
そこには有力者の娘たちが何人か集まってお茶会らしきものを開いていた。
「あの方々がなにか?」
それとなく庭への進路をとらせながらチェイカは訪ねる。
つい最近婚約を果たしたばかりの彼女の主人はこの国の第一王女。
公私を使い分けなければならない。
私的な言い分とはいえ、不穏当な発言を誰かに聞きとめられてはならない。
「――――だって…」
深くため息をついてから、彼女 アイリーンは頬を膨らませた。
「だって。 ここ数日、私はまともに顔を合わせてないっていうのに!あの人たちはこれ見よがしに騒ぐんだもの」
「さわぐ??」
「そうよ! どこで会ったとか、目があった・あわないとか! …人のものを追っかけるあの人たちもだけど、ろくに会いにもこないアイツもアイツじゃない!?」
「ご、ご主人様…」
分かりやすい主人の言い分にチェイカは苦笑した。
『アイツ』とは、幼なじみから婚約者へ昇格したあの人物の事を言っているのだ。
長らく親交が途絶えていた幼なじみだっただけに、表現が容赦ない。
「あいつ、私の事を一体なんだと思っているのかしら!? 婚約したと思って気が抜けたんじゃないの!? 大体、私には会えないのに、どーしてあんな人たちが顔を合わせたりしてるのよ!?」
こぶしを振り上げて、アイリーンがそう口にした時、
「―――まったく…相変わらず、お前の行動は優雅さに欠ける…」
その手首をつかんで、件(くだん)の人物が呆れたような美声でそう評した。
その声音だけで、それが誰でどんな顔で自分を見下ろしているか簡単に想像できてしまったので、アイリーンは振り向きざまに婚約者の顔を睨みつけた。
「スチュアート…!」
「廊下で大声を上げてこぶしを振り回すなど、王女のすることではないだろう」
「何よ、今頃のこのこやってきて、何の用?」
「えらく機嫌が悪いな? 私に会えなくてそれほどに寂しかったのか?」
「!!違うわよ!!うぬぼれも大概にしてよね!」
即答で返すアイリーンの勢いにもどこ吹く風の体で、スチュアートはにやりと笑みをこぼす。
「今しがた大声で『婚約者』の不実を詰っていたのは誰だ?」
「っ! …さぁ?誰かしらね~??」
分が悪いと分かっていても、意地を張って知らんふりを決め込もうとする彼女の手首をつかんだまま、スチュアートは廊下の端…柱の陰に連れ込んだ。
「ちょっ!」
「少しは可愛らしく『さみしかった』と言って縋り付いてみたらどうだ?」
「可愛い子がお好みなら他をあたりなさいよ。 あんたなら選り取りみどりでしょ」
「ふ、生憎と…『可愛げの足りない』可愛い女が好きでな。 今私の目の前にいる…意地っ張りで寂しがりの幼なじみ以外、眼中にはない」
「―――――」
断言されるとうれしい反面、その言い方が何だかむかつく…というのが正直なところだが。
目の前にある瞳はまっすぐに自分を見つめ、そらす気配すらない。
ただまっすぐに。
射抜くように自分をとらえるこの瞳が……好きだ。
感情のすべてを込めたこの瞳が…。
だからこの瞳にはいつも自分を映してほしい。
ほかの誰も映さないでほしい。
「アイリーン……」
掠れたつぶやきが、呼気とともに唇に触れる。
ほんの少し…もう少しで唇も触れるほどの距離まで近づくその顔に。
「……あんたがほしいのよ、スチュアート」
ほんの少しも待てないと、アイリーンはスチュアートの首筋に腕をからませると彼の唇を奪うようにふさいだ。
「…ん……っ…」
まるでそれを待っていたかのように、スチュアートは彼女を抱きしめ更に激しく深く唇を重ねた。
およそ甘くない雰囲気から一転、情熱的なキスを交わす二人に呆れながらもチェイカはそっとその場から距離を置き、近づく者がいないかと周囲に気を配る。
「(なんだかんだ言って……ご主人様はスチュアート様がいないとご機嫌が悪くなるんだから)」
溜息をつきつつも、紆余曲折を経て想いを遂げるに至った主人の一途な恋心を思うと、心からの祝福を捧げたい。
「(今まで触れられなかった分もたっぷりと愛しい人を補給して、明日はまたご機嫌な笑顔を見られたらいいんだけど…)」
と、主人思いの従者はそんな風に思いながら廊下での逢瀬を護るのだった。
THE END
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。