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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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アラビアンズ・ロスト@PSP > スチュ アイ です!


アラロスSSは初参戦です!
一途にPLAYしてると恋愛EDには、割と簡単に到達できたんですね~!

マザーグース以来のクインロゼ オリジナル作品のPLAYでしたが、思いの外 嵌りました (^o^)丿
(マザーグースは乙女ゲームとしては色々物足りなかったし…)
乙女ゲームらしく萌えどころ満載で楽しかったです(笑)。
ので、今の所一番萌えてしまったスチュアート×アイリーンで^^。
いや、意地っ張り同士の恋愛は色々突っ込みどころがあって良いですね♪


それでは続きの先へお進み下さい。 お楽しみいただけましたら幸いです^_^
恋愛ED後の設定ですのでご注意くださいませ。




目の前から遠ざかっていく小さな背中―――。
「もうついて来るな…」
伸ばした手を払われて。
近づこうとすると背を向けられて。
訳も分からないまま突き放されて、苦しくてつらくて。
「………スチュアート…の、バカっ! あんぽんたん! おたんこなす!!」
そう悪態をついてみたけれど。
本当に好きだったから―――憎まなければ、やっていけなかった。



「(……ヤな夢、見ちゃった)」
幼いころの嫌な夢にうなされて目が覚めた…。
まだ起きるには早いが、アイリーンはため息をついてのろのろと身を起こした。
視線を転じると、隣りにはぐっすり眠る 悪夢の根源。
「(―――なんか、ムカつく…」
幼いころの辛い感情を思い出し、いらいらとする感情に支配される。
「あたしがこんな気持ちになってるっていうのに、ぐっすり寝て…」
スチュアートの長い銀髪を手に絡ませると、思わず怒りにまかせてその髪をぎゅうううっと 引っ張ってくしゃくしゃにかき回していた。
 
「 んん…!?っな、にをする!?」
突然の予期せぬ衝撃に、さすがに驚いて憎い男が身を起こす。
「なに、って、それはこっちのセリフよ!」
夢見が悪くてイラついているなんて、八つ当たりなのはわかっている。
けれどその夢の原因はこの男なのだから、やはり甘んじて受けてもらわなければならないだろう。
「っ、こら、アイリーン! 何のつもりだ!」
「うっさい! あんたなんか このまま髪の毛全部ひっこ抜いてやるわ!!」
ぐいぐいぐいと力任せに引っ張ってそう口にすると。

「―――お前がソレでいいなら、いい…」
「!!」

てっきり反発されるか思って身構えていたのに、あっさりと受けられてしまって一瞬ひるむ。
その隙にスチュアートは手を伸ばしアイリーンを抱きしめた。
「ちょ!」
「お前が、坊主頭のわたしを見限らないというのなら、それでもかまわない。お前の好きにしろ」
頭の上から響く声。
かつて…何度も求めて、夢の中で聞いて、でも得られなかった、大好きな人の、声。
今は隣にあって、すぐそばにあって、離れることなど考えられないその声で、そんな風に言うなんて…。
「な、なに、言ってるのよ…! そんなことしたら、あんたの事を騒いでる女どもが卒倒するわよ!」
「それこそ 『何を言っている』 だ。 その他大勢のくだらない連中の言葉に、わたしが聞く耳を持っていると思っているのか? なにより……」

『―――わたしが髪を伸ばしていた理由を、お前は知っているのだろう?』

そう耳元で囁かれて、不覚にもゾクリと肌が粟立った。
「(な、によ! そんな色っぽい声で囁くなんて反則なんだから…!)」
その声の威力を知ってか知らずか…耳元で低く 甘く囁かれて、ささくれ立った感情が一瞬嘘のように消えて、スチュアートという男だけを感じてしまった。
けれど、甘ったるい感情に浸っている場合ではない。
そう。 
勝手に決めて、勝手に離れて、勝手に突き放した、勝手すぎる男。
この男はそういう男だ。
それでも――――好きで好きでたまらなかった男。
それを気付かされるのが、悔しい…。

「アイリーン?」
腕の中で固まってしまったように動かない妻の顔をスチュアートはそっと覗きこんだ。
「どうした? …力が強過ぎたか??」
心配げに眉を下げる。
そんな顔すら描いたように美しく、憎たらしいと思うから。
「―――――あんたって、…本当にあたしが大好きなのね~」
ため息とともに、呆れたように言った。
「でも、あたしはあんたなんか大っ嫌いよ…」
そして突き放すようにそう言い放つ。
「!! おい…!」
流石に慌てたような表情を見せたスチュアートに、
 
「――――あたしをこんなに好きにさせるあんたなんか、…だいっきらい!!」
 
ぎゅうぅぅっと抱きついてそう言えば、思いのほかやさしく抱きしめられた。
「――――アイリーン…」 ちゅ…
くぐもった声が耳朶に触れ、冷たい唇が首筋に強く吸い付き熱い官能を与えてくれる。
そのままベッドに倒れこみながらアイリーンはスチュアートの愛撫に身を任せた。
「わたしはお前を…愛しているぞ、アイリーン」
「そんなの、ずっと前から知ってるわ―――」
「それならいい……」
再びきつく抱きしめられて、その心地よさに酔いながら二人…夜が明けるまでまどろんだ。
 
 
THE END
 
 
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自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

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