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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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Starry Sky After Winter > 桜士郎月子 です♪


スタスカ アフター冬をPLAY後、「へたれ桜士郎をぐいぐい引っ張る月子」のイメージが抜けなくなりました(^^)。
スタスカ冬@PSPの時点では、決してそんな感じではなかったのにね~??
でも、そんな二人もお似合いだなぁと思います♪

時間的には…ED後 数か月から1年くらいのイメージで。
ヘタレでも(変態でも)、想う強さは世界一ってね(*≧∀≦*)♪


それではご興味のある方は続きの先へお願いします。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m




「ねぇ、マドンナちゃん―――ここに来て?」
夕食後、テラスのカウチに座って桜士郎くんは自分の膝をポンポンとたたいた。
「うん? どうしたの?何かあった?」
言われるままに私は桜士郎くんの膝のうえにそっと腰掛ける。
今日の桜士郎くんは少し元気がないみたいだった。
そんなとき桜士郎くんは、今みたいに私を膝に乗せて抱きしめる…。

そう、結婚パーティのあの時と同じように。
「幸せ」を抱きしめると、安心する…って笑ったりする。
―――あぁ、もしかしたら、また何か気にし過ぎて 考え過ぎているんじゃないかな?
外見よりずっと―――繊細で優しい人だから。
大切な人を、想い過ぎる人だから…。


「あのね、桜士郎くん…」
私はそっと愛しい旦那様の頬を両手で包み込んだ。
フワリと通り抜けた夜の匂いを纏った風に揺れて、彼の赤い髪が私の手の甲をくすぐる。
「マドンナちゃん??」
私を見上げる桜士郎くんの瞳が少し頼りなく揺れた。
「また、『俺なんかが…』って考えたりしたでしょ?」
「――――」
答えられないのはきっと、正解だったから。
――――しょうがないなぁ…私の旦那様は…。

「ね…………私と一緒に居るのが辛いなら いつでも、別れるから…言ってね?」
だから、ずっと考えてきたこと言葉を、音にした…。
「っ!?」
「私と一緒に居ることで、桜士郎くんが……自分を責めるのはイヤだよ。 桜士郎くんの笑い顔は世界で一番素敵なのに、それが歪んでしまうのはイヤ。 だから………貴方が望むなら、いつでも別れるから―――。 ねぇ、いつでも別れられるって思ったら、少しは気が楽にならないかな??」
「………マドンナちゃん…」
「だけどね」
茫然と私を見上げる彼の額に、コツンと自分のおでこを合わせる…。
こうすると、言葉にならなかった想いも伝わっていくような気がするから、私は好き。
今も―――この想いが伝わりますようにって願いながら、気持ちを言葉に換えていく…。
 
「だけど――― 桜士郎くんをずっと好きでいることは許してね?」
「!!」
「たとえ別れても、桜士郎くんを好きでいる事を止める事は出来ないから。 桜士郎くん以外の誰かを想う事も出来そうにないから…。だから―――桜士郎くんをずっと好きでいることは、許して下さい…」
桜士郎くんを好きになって 私の心に生まれた温かい芽は、ずんずん大きくなって、たくましくなって……何があったって折れることはないって位に強くなった。
例え傍に居られなくたって―――貴方を想う気持ちを止めることはできないほどに。

ずっと貴方を……好きでいさせてください…。
ねぇ 桜士郎くん、伝わるかな…?この気持ち。
―――貴方だけが私を、こんなに強くさせるんだよ?


「マドンナちゃん…」
桜士郎くんは困ったように笑って人差し指を私の唇にあてた。
「…………キミは、変わらないんだね…。君がまっすぐに見つめてくれるその瞳……星月学園のあの頃からちっとも変わって無い。 この瞳で…ずっと俺を見つめ続けてくれたんだ…」
そして、くしゃと笑う…。
「いつも、いつも、いつも………俺は君の想いに救われる。 でも、いい加減 俺も君を守れる男になりたいんだ。―――これからも、迷ったり立ち止まったりするかもだけど…いつまでもソコに立ち止まったままで いたりしないよ、マドンナちゃん」
そう言いながら私の髪を一房掬ってその手に緩く巻きつけると、桜士郎くんはそっと口接けた。

「/// …桜士郎くん…」
「だからね、改めて誓わせて? 病めるときも、健やかなるときも、喜びのときも、悲しみのときも…死が二人を分かつまで 君を愛し、敬い、この命ある限り真心を尽くし 君と共に歩むことを―――そして、どんなに離れた場所に居ても 必ず君の元に帰ることを誓います…」
「桜士郎くん……」
改めて伝えられた誓いの言葉に……私の涙腺は壊れてしまったみたい。
拭う間もなくポロポロとこぼれる涙。
どうしよう…止まらないよ…。

『―――誰でも、幸せすぎて泣けちゃうことがあるんだよ』
不意に、以前桜士郎くんに言った言葉を思い出す―――。

そっか、私の涙腺は…、
「 ――幸せすぎちゃった?」
そっと、私の耳に囁きを吹き込んで桜士郎くんは微笑う。
なんだか読まれていたのがくやしくて、私は拗ねたように唇を尖らせた。
「!っもぅ……いじわるっ……!!」
けれど それさえも封じ込めるように、優しく唇を塞がれて―――。

「…もう、君に 追いかけさせるばかりじゃないから、安心して? 愛しい愛しい…俺の奥さん」
世界で一番大好きな旦那様に抱きしめられて―――私は小さく頷いた。


THE END



<ヒトリゴト>
プロポーズのセリフも無かったし、結婚式の誓いのセリフも無かったので…勝手に脳内補完をしてしまいました(^^ゞ。
オーソドックスな誓いの言葉に、桜士郎には絶対入れるべき一言を追加して、言ってもらいました。   byベルル
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乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

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