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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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カウンター 8500HIT ありがとうございます!!!ヽ(^o^)丿

更新が思うようにできず、申し訳なく思うのと同時に本当にみなさまへ!
感謝感謝でございます~m(__)m
これから苦手な季節に突入ですが、これを励みに頑張ります!!(^^)

そして、

三国恋戦記SS > 公瑾花(+孔明) 捏造ED です!!

これは…時間的には 夢のひとひら ~ 愚者の微笑み のあいだにあるお話ですね…。
すいません、こんなの(捏造系)ばっかりで(*^_^*)
しかも、着地してないまま見切り発車しちゃった…。
や、絶対着地するんですけども。(ただ、長さが読めなくて番号を振ってしまいました…)

いやいや、もう、今回は書き始めたときから師匠が不憫で(笑)。
ほんと、申し訳ないっ。
師匠は、切ない系(もしくわ…気持ち腹黒系?)が似合うと思うので。
つまりそんな人の甘々なお話は書けないということで、こんな形で出張ってきてもらいました^^。
そして、公瑾花なのに、まだ一言も描写の無い公瑾も…ごめんね。
もうすぐ出番だから、スタンバってて!(苦笑)

それでは。
導入部分ですが、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m


緑深い隆中の山中で。
あの子は突然目の前に現れた。
自分の置かれている状況に何一つついていけてないようで、途方に暮れたその様に、思わず声をかけていて―――。
「…お前が望むなら、われはお前に行く道を授けよう……」
「どちらかというと戻りたい、です…」
「…戻る道は知らぬ」
「それなら……行く道を…」

それが―――2度目の始まりだった…



「孔明殿?もうすぐ港に着きます」
従者に声をかけられて、我に返る。
長江のゆったりとした流れに誘われるように、転寝していたのかも知れない。
懐かしい…夢をみた。
夢―――?
いや…夢―――では終わらなった…。
「玄徳さまがご無事のようで何よりですね」
単純に主君の無事を喜ぶ従者を眺めながら、ボクは苦い思いを噛む。
そんな単純なものじゃない。
恐らく、彼女はもう戻らない。
この手を離れて行ってしまうんだ。
ねえ、ボクはどこで道を間違えたのかな…?
君とともにどこまでも歩いていけると―――思っていたのに…。


すったもんだの婚儀が流れて、けれど両者がきちんと対面した上で同盟の継続を誓い合って、今回の玄徳の遠征は終わりを告げようとしていた。
後はこちらに長く預けていた身内を引き取って帰るだけ。
京城を出発する直前になってようやく姿を見せた少女・花に玄徳は怪訝な顔を向けた。
「?花…? どーした、荷物をさっさと積まないと置いて行くぞ?」
冗談めかしてそう言って、カラカラと笑いとばす。
そんな玄徳を前に、花は言いにくそうにもじもじとしていて。
「玄徳さん…」
「ん?」
「あの―――」

身を小さくして、でも顔を上げてまっすぐに花は懐かしいその顔を見上げた。
思えばこの世界で、得体のしれない自分を一番に受け入れ、信じてくれた人だった。
その恩に報いたくて頑張ってきたけれど……まさかこんな形で別れを切りだすことになろうとは…。
もっともっと、側で役に立ちたかった。
もっと、この人の力になりたかった。
「どうした?花??」
不意に玄徳の手が伸びてきて、くしゃくしゃと頭を撫でられた。
懐かしいその行為に、花は胸が熱くなった。
けれど、いつまでもこうしている訳にもいかないから。
「あの――」
覚悟を決めて言葉を繰り出そうとした、その時。
「やれやれ、だから言ったのですよ、玄徳さま。 この子をあまり長く手放していては、性格(たち)の悪い狐目攫われてしまいますよ…とね」
背後から思いがけず懐かしい声がして花の言葉を攫ってしまった。

「!!師匠!」
「孔明…!」
振り返る先に立つその人は、見慣れた私服ではなく仕官し軍師として身を立てていることを示す衣装を身につけて、ゆうるりと羽扇をあおぎながらこちらへと歩を進めてきた。
見違えたその姿に花は文字通り目を丸くした。
「どういう事だ?孔明…花が、なんだって?」
「―――荊州に、共に帰る気は無いんだろう?」
穏やかに、けれど間違えようのない事実を突き付けられる。
懐かしさに綻んだ花の顔は一瞬で色をなくし、眉を下げ、今にも泣きださんばかりの表情へと変化した。
それは言葉よりも強く彼女の意思を代弁していた。

「はい―――私はここに……揚州に残ると、決めました」
続けて発せられた彼女の言葉には、曖昧さの欠片も躊躇いの色もなかった―――。


 -続-

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乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
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