ええ、分かってます。
七夕企画やってる場合ぢゃないのは、よく分かってますm(__)m
(そして見切り発車も、もうしないと…今は固く心に誓ってマス)
でもね。
旬のものは鮮度が大事だから!!(苦笑)
今回の公瑾は、子龍でも同じこと言って突っ込んできそうだなとは思ったんですが。
それ(同じネタ)だったらば、やはり愛情のベクトルが優勢なほうに先にネタふりしちゃうのでね…(^^ゞ
かなりサクっと(熟成半日なんで…)書いたので、タイトルがまとまらず通しタイトルなんですが…そこはご容赦頂ければと思いますm(__)m
それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いです(^^)。
「雨……残念ですね…」
しとしとと降る雨音に耳を傾けながら花は言った。
「今夜は折角の七夕なのに……」
「あなたの国にも七夕の風習があるのですか?」
仕事の手を止めて公瑾は意外そうに問う。
今まで言葉を交わすうちに、この国と花の国との間には共通点が多い事を知り、何かとその事実を突き止めることに楽しみを見出していた公瑾は、今回もまたそんな意識で話を振ったのだけど…。
「風習というか……ちょっとしたイベント事みたいになってるかも…。1年に1度逢える日だなんて―――ちょっと素敵ですよね…♪」
「………」
花の言葉に公瑾は不機嫌そうに顔をしかめた。
「公瑾さん…?」
「そんなに―――七夕の物語が良いですか??」
いつの間にか席を立った公瑾にぐいと手をひかれ、その腕の中に引き込まれる。
突然の事に戸惑う花に更に公瑾は、
「あなたは……1年に1度、わたしに逢えればいいのですか?」
「え!?」
怒ったようにそう問うた。
「…1年に1度しかわたしと逢えなくても、平気なのですか?」
そんな風に突き詰められるなんて思いもしなかった。
だってアレは、お話の中のことだし…。
それに―――言ってしまえば他人事で…それが自分ならと考えたりなんて…。
「…公瑾…さん」
「長江のこちらとあちらに離れて住まい、もしかしたら1年に1度だって相見えることも叶わないかも知れなくても―――いいのですか?」
「!!……そん、な…」
「彼らの状況を羨むという事は、そういう事ですよね?」
突き放すようなその言葉に、花はゾクリと背中に寒気を覚える。
そんな具体的に言われては否応なくその状況を想像してしまう…。
公瑾に…会えない…?……声も、聞けない―――触れることも…!
「っ…ヤです!…そんなの、イヤ!!」
そう言って花は公瑾に縋りついていた。
「…そうですね。わたしもですよ…」
少しの間、花を見つめていた公瑾の腕が彼女の背に廻されて…。
ふわりと抱きしめられる感覚に、改めて花は頬を染める。
「わたしも…イヤですよ。 あなたには…いつもそばにいて欲しい。 いつも触れられる処に、いて欲しい…」
熱を帯びた公瑾の言葉に…心まで溶かされていくようだ…。
「あなたもそんな風に、想ってくれていたのではなかったのですか?」
こんなにもあなたを必要としているのは、わたしだけですか?と、耳元で重ねて問われ、花は身をすくめ首を横に振った。
そんなはずは無い。
離れても平気だなんて―――そんなのあり得ない…!
「公瑾さん…私、そんなつもりじゃなくてっ…」
花を抱きしめるその腕に更に力をこめて、公瑾は眼を眇めて花を見つめる。
「…ごめんなさい……軽々しく…あんなこと言って…」
「…………それだけですか?」
「え!?」
「あなたの気持ちを伝えるのは―――その言葉だけですか?」
「っ…!!」
誘うように―――低く甘く囁かれて…。
瞬時に頬を真っ赤に染めながら、花はその言葉の意味を懸命に考える。
(えぇ…と……。言葉、以外で……伝えろ、てこと…? そ…それって…)
思案して…その心の動きと同じように、瞳もおろおろと彷徨わせていたけれど。
「…花…?」
促すようなその公瑾の声には抗えなくて…。
公瑾の腕の中でそっと背伸びして…
―――花は彼の唇に自分のそれを重ねた。
触れるだけの、幼い口接けだったけれど…。
花から身を寄せて捧げた口接けに公瑾は満足げに微笑んで、
「よくできました…」
そう囁くと身を引こうとする彼女を捉えたまま、恥ずかしさに震える彼女の唇に何度も何度も口接けを落したのだった…。
-終-
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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