三国恋戦記SS > 孟徳花@七夕 ですm(__)m
いや、やらなきゃいけないコトがあるのは分かってるんですけど!
そして、七夕はやるつもりはなかったんですけど!!
でもね……。
「明日は七夕か……七夕……たなばた…?」
はい、珍しくネタが降りてきました(泣笑) (や、ネタっていうほどでも…)
その瞬間以降の、昨日の通勤電車の中が苦痛だったのは言うまでもありません。
孟徳と…一応公瑾でも書ける!と思った時の顔の筋肉の脱力具合―――今思い返しても赤面モノなんです…。
それでは、例によってさほど甘くはありませんが。
(でもここ最近シリアスばっかだったから、私の中では甘かった!(>_<))
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
「へぇ?君の国にも七夕の話があるんだ??」
「はい、この国みたいに、ちゃんとした行事としてお祭りしてるわけじゃないですけど」
「じゃあさ、織姫と牽牛の話も同じなの?」
孟徳はいつものように興味しんしんといった顔で、花を抱き寄せると自分の膝に座らせる。
こうして―――他愛ない物語を聞くとき、孟徳は花を自分の一番近くに置いて話を聞きたがる。
その瞳はどこまでも優しく、物語を話す彼女の表情や声音や身振りやらをあまさず見つめて満足するのだ。
「―――ええと…結婚した2人が、それまでの仕事をほったらかして遊んでばかりいたから、天の神様に罰として天の川の両岸に引き離されたんですよね?…でも泣き暮らす2人を可哀そうに思って、神様が1年に1度会う事を許してくれた…」
「そうそう、おんなじだね♪」
嬉しそうにうなずいて、孟徳は花の手を握る。
「…孟徳さん??」
「なんかさ、俺達みたいじゃない??…こうして一緒に居られる時間はホントに短くて…すぐにまた引き離されるんだ」
「引き離されるって…誰に??」
「文若だよ…!あの、仕事の鬼の!!」
その言い様に花は苦笑を洩らした。
確かに…孟徳の忙しさは並みのものではなくて、一緒に過ごす時間はおろか顔を見ることさえ叶わない日も多々あったりするのだ。
「…でも……そのお仕事は孟徳さんじゃなきゃダメなんでしょう?」
「俺だって花ちゃんが側にいてくれなきゃダメだよ??」
そう言って、孟徳は花の胸元に顔をすりよせる。
柔らかい孟徳の猫毛がくすぐったくて花は小さく身じろいだ。
「/// 孟徳さん…」
「俺はさぁ、牽牛の気持ちがわかるよ…」
「え?」
「だってさ…こんなに可愛いお嫁さんを貰ったら、そりゃあ牛なんて追わないって! 牛なんかより花ちゃんをずっと愛でてたいもん♪ ずっとこうして―――触れていたいよ…?」
「!!」
ただ甘えてくるのかと油断したすきに…孟徳の唇が花の首筋を這い熱い吐息が耳朶に触れる。
身を引くタイミングを逸した花は、孟徳に求められるままに唇を奪われて…久しぶりの抱擁以上に与えられる熱に酔わされる。
「っ……もうとく…さん…」
目が回るその感覚に身を任せてそっと孟徳の肩に頭を預けた花に孟徳は囁く。
「ねぇ、花ちゃん…もういっそ、ここから逃げ出しちゃおうか…?? このままじゃ俺、花ちゃんと触れあう前に過労で倒れちゃうかも…」
「そんな…」
「花ちゃんと二人でいられるなら、俺はどこでもいいんだ……。君をこの腕に抱いていられるなら……」
「―――でも、ここには孟徳さんを必要としている人が沢山いるんですよ? 私はちゃんとここに…孟徳さんの側にいますから、その望みはもう叶っていますよね?」
花のその冷静な言に孟徳は苦笑を洩らして、
「―――やっぱ、側にいるだけじゃダメだな…」
「え?」
意味深に微笑むと、孟徳は花を抱き上げて寝台へ足を向けた。
「今夜はさ……より切ない想いを抱いてる方の願いが叶う夜なんだよ」
「ぁ……!」
寝台へおろした花に更に孟徳は覆いかぶさる。
「イヤならそう言っていいんだよ?…花ちゃん…」
ついばむような口接けを繰り返しながら孟徳は囁いた。
「………いやじゃ…ないです…孟徳さん…」
花が小さくそう答えると、孟徳は微笑んで花の唇に深く口接けて…。
「愛してるよ…花ちゃん…」
そうして1つに重なりあった影が、朝まで離れる事はなかった。
-終-
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。