SSっていうか…どう言えばいいのかな? ただアヒルが書きたかったの。
アヒル王子の残念っぽいトコが書きたかったんだ!!…けど、上手くいかなかった(^^ゞ。
やっぱまだ掴めて無いみたいデス。
ていうか、結局シナリオが全部終わっちゃうと、彼ら4人は動物姿を披露することがないのでね。
動物姿だからこそ出来る「あんなことやこんなこと」は、ED後には出来ないというこの残念感…! 分かります!?(いや、分からなくてもいーか…)
えぇと…アヒル姿なので…時間的にはカーニバル直前くらいのイメージで。
ルシア→ティアナっぽい感じで、すこ~し捏造気味で…(苦笑)
(書きながら、ちょっとどこかの背の低い先輩を思い出したヨ…:笑)
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
―――なあ、お前がオレに親切なのって…オレがこんな姿(アヒル)だからか…?
「ルシア、ルシアったら…!もう、勝手に一人で行かないでよ!!」
まだ人通りがまばらな通りを、お尻フリフリ…前を行くアヒルのふさふさの尻尾を追っかけながら、ティアナが訴える。
「うるせえっ!ついてくんな!」
「もぅ!何でそんなに朝から機嫌悪いの!?…ねぇ、一人でウロウロしてたら野良アヒルだと思われて…お肉屋さんに連れてかれちゃうよ!?」
「!!!っ…バ…! オレ様のこの気品ある羽毛が野良アヒルのものであるはずねーだろっ!」
「じゃあ、その『気品ある』羽毛をむしられて…丸裸にされちゃうかもよ?」
羽毛布団が最近流行なんだよね、とティアナが言うと、涙目になったアヒル(ルシア)が慌てて戻ってきて、盛大にティアナの足を突っついた。
「イタタタ…、ルシア、痛いよ…ゴメンってば!」
「っるさい! お前、言っていい冗談と悪い冗談があんだよ!!」
「だからゴメンってば!もぅ…」
「!!っ…」
あ、と思った瞬間に、ティアナの腕が伸びてきて、アヒルはふわりと抱きあげられていた。
「!ティアナ…!」
「暴れないで…」
そうしてティアナにぎゅぅっと抱きしめられたアヒル(ルシア)は……純白の羽毛に包まれた我が身が、実は全身真っ赤になってんじゃねぇの!?というくらい火照るのを自覚しながら、カチカチとクチバシを鳴らしつつ裏返った声で訴えた。
「バカ!!よせ、ティアナ!! おま…アヒルだからって!油断すんじゃねーーっ!オレが男だってこと忘れてんじゃねぇのか!?」
ぜぇぜぇと息を乱しながらのその言にティアナはキョトンとした顔で。
「?ルシア(=アヒル)はルシアでしょ?大丈夫よ、ちゃんと分かってる」
「だ~か~ら~…!!」
再び抱きしめられて…首を天へと伸ばしてもがくアヒルに、
「絶対…呪いを解いてあげるからね…! ルシアは私を信じてくれる?」
「!! ぉ……おぅ…」
「良かった…! ルシアに信じてもらえなかったら悲しいもの…」
「ティアナ…」
「約束…ね?」
そう言ってティアナは自分の小指をアヒルの翼の中に潜り込ませた。
そんなふうに「指切り」なんて可愛い事をする少女を、深い青色の瞳を細めてアヒルは見上げる。
だからなんだってお前は…そんなにも…。
チ…ばかやろ……お前がそんなだから色々、期待しちまうんだろ…!
ちったぁこっちの身にもなりやがれ!!
「……これで約束、2つ目なんだからな…」
切ない想いを胸のうちに隠し、とんがったクチバシを更に尖らせてアヒルは呟いた。
「え?なに?」
聞き返してくるティアナを無視して、彼女の腕からアヒルはあっさり抜け出すと、
「…ほら、帰るぞ!」
お尻フリフリ…家への道を歩きだした。
「………」
何だか肩の力が抜けたようなその後ろ姿を追いながらティアナは、一日も早く元の姿に戻してあげたい……そして、いつかの約束を一緒に叶えたいと思った…。
-THE END-
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。