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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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猛獣使いと王子様SS > ルシアティアナ です^^。

ルシアが可愛すぎて困っちゃう~(爆)。
ホントにFDが楽しみです♪

まだ最新のビーログを見てないんですが、先月号での初出スチルを見ると、全キャラ甘々シーンが公開されてるんですよね~vv
どの雑誌の記事だったか失念しましたが、開発者コメントとして「最初に公開するスチルとしてこんなにキスシーンをはじめとする甘いのを出せるほど、全編通してどのスチルも甘い」みたいな事が書かれてたと思うんですよ。
確かに。
初出のスチルとしてはありえないくらい甘い!!!

一番甘いのはアルフレートかな~?
ベッドで寝てるティアナを添い寝風に抱きしめてる―――(様に見える~:笑)
くぅ~~~!!(>_<)
しかも、も一つ気づいてしまいました!
公開されたスチルのうち、ルシア以外のキャラはティアナに迫っているのに、ルシアだけティアナに抱きつかれている(爆)!
これって…これって…(涙)。
ルシアだけがヘタレキャラだってこと!?
ダメだ~~、もうルシアに激萌え!(笑)
……すみません、つい一気打ちしてしまいました(^^ゞ。

それでは。
(いつも通り今一つ足りないですが)お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m



―――ルシアはファザーンの王子様なのに(そしてカトライアの王族なのに)、とってもきさくで話しやすい。
道を歩けば色んな人に声をかけられる(特に年配の女性)。
それは本当に他愛ない話なんだけど…挨拶や天気の話、昨日の出来事から耳より情報の類まで…ありとあらゆる情報がルシアのもとには集まってくる(主に庶民の情報だけど)。
ルシアの持つ気軽さや明るい部分は自然と人を惹きつけてしまうんだと思う。
その上今は―――子アヒルたちの「おかあさん」でもある…。


がぁがぁ、ピィピィ…
「すごいよね…ルシアって」
「はぁ!?何だよ突然…」
ローゼレット城の猛獣番から預っているライオンの毛づくろいをしながら私がそう言うと、ルシアは声を裏返らせて心底驚いた顔でこちらを見た。
そして、自分の足元に群がる子アヒルたちを指さしながら、
「あのな!『コレ』は刷り込みなの!!偶々……いやいや、確信犯的にクルトの陰謀でこいつらが孵化したときオレがこいつらの目の前に居たの!! …てゆーか、なんで人の姿に戻ってるのに、こいつらあのアヒルがオレだって分かって、ついてくるんだよ!!」

がぁがぁ、ピイピイ…
ルシアががなると子アヒル達も大合唱で応える。
「あー、もう!少し静かにしろっお前たち!ご近所に迷惑だろ!! 」
そういって子アヒルたちを叱りつけるルシアを微笑ましく思いながらも、
「そーいう意味で言ったんじゃないよ?」
「じゃあ、何? オレからしたら、会って1週間もしないうちにライオンを手懐けてるお前の方が、よっぽどスゲーんだけど?」
溜息と共にそう言われ、私は手元に大人しく横たわっているライオンへ目をやる。
「―――ソレがマティアスだったら驚かないんだけどさ? 本物だもんな」
「でもこの子だって最初は笛がなきゃ危なくて近づけなかったよ? それに…預り物だし。…ていうか、そういうんじゃなくて」
「?? じゃあ、なんだよ」
怪訝な顔をするルシアは本当に訳が分からない…という感じで。
そういう表情が可愛くて思わず頬がゆるんでしまう…。
そう言えば、よくマティアスやアルフレートにもいじられてたケド、なんだか分かる気がする。
ルシアって……ほっとけないっていうか、気になっちゃうっていうか。
つい構いたくなっちゃうのよね…。
あぁ…そうか。
だから町でも色んな人に声をかけられるのかな??

「ティアナ?おーい…帰ってこいよー??」
つい考え込んでしまった私の前で、ひらひらと手を振りながらルシアは顔を覗き込むから。
私はその唇に、そっと自分のそれを重ねてみた。
柔らかくて温かなその感触を確かめたくて…。
「!!/// な、な、な…」
けれどルシアはそれにビックリして一瞬で茹でダコの様に真っ赤になって―――酸欠の金魚のように口をパクパクさせた。
「お…、おま…え…」
「だって………ルシア、可愛いんだもん」
「お前…!男に対して『可愛い』は褒め言葉じゃねーんだよ!」
怒ったような、拗ねたような口調でルシアが言うから…。
「―――じゃあ、…………かっこいい??」
「『じゃあ』ってなんだよ!『じゃあ』って!!」  がぁがぁがぁがぁ!!
ルシアを援護するみたいに子アヒル達も騒ぎ立てる。
「だって……私には『ルシア』だからそれでいいんだもん。 可愛くてもかっこよくても、『私の大好きなルシア』であることには変わらないんだよ?」
「/// ぅ……おまえ…そーいうのは、反則だっつっただろ…」
私がまっすぐに気持ちを言葉にすると、いつも顔を真っ赤にしたまま目を反らしてしまうから。

「ルシア…」
「……………なんだよ…」
「好き…」
「!!…っ」
「ルシアは…?」
ちょっとだけ首をかしげて、上目づかいにそう聞いてみた。
「/// ~~~~~っ…」
するといきなり抱き寄せられて、その胸に顔を押し付けられるようにきつくきつく抱きしめられた。

「大、大、大好きに…決まってんだろっ!!」

頭の上から怒鳴るように言われて、あまりに「ルシアらしい」様子に再び頬が緩む。
「…良かった…」
きっと、ルシアは気付いてないけど。
誰からも声をかけられる気安さや他人との距離の近さは、本当にすごい事で。
それは私を時々不安にさせる。
笑い声の起こる人の輪の中心にルシアが居れば―――手の届かない人になったみたいに遠く感じてしまう。
ううん…ちがう。
王子様と猛獣使い…。
この立場の違いはとても大きくて―――本当は、出会った時から手の届かない人だった…。
けれど幼い私たちは、その手をずっと…ずっと繋いでいられると信じて疑わなかったから。
そして大きくなっても―――それを信じ続けていてくれたから。

「ずっと、ずっと、好きでいてくれて、ありがとう。…ルシア」

ファザーンの王子様でも、カトライアの王族でも…ただのバイオリン弾きでもいい。
アヒルの姿の王様でもいいの…。
そう……いつまでもルシアの周りには子アヒル達がいて、これから先もアヒルの王様だったらいいのに―――。
そしてずっと…私のそばに、貴方がいてくれるなら。
ルシアの背に手を廻してギュってしがみつきながらそんな事を考えていたら、そんな私の頭に頬ずりするように顔を寄せてルシアは溜息と共に言った。
「――――はぁ…俺、お前にはどうしたって敵わない気がしてきたよ…」
「じゃあ、おあいこだね? 私も、ルシアには敵わないんだよvv」
 
でも、本当のことを言うとね?
アヒルの姿のルシアは―――可愛いだけじゃなくて、私だけのルシアだから好きなのよ?
他人にとってはアヒルにしか見えなくても、私にはアヒルの王様…。
だから―――お願い。
いつまでも私だけの……アヒルの王様でいてね?


THE END

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自己紹介:
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