三国恋戦記SS > 子龍花~ヽ(^o^)丿
意外です。
自分の中では、「子龍は無理!絶対無理」って思ってたんですよ。
口調が丁寧だし、嫉妬キャラだし――私の中の公瑾のイメージと結構被るんです。
ついでに。
私の脳内では100%ピュアなキャラってまず無理で…(笑)。
これは…子龍は無理だろう…と思っていたのですが。
いやぁ、なんとかなりましたね~良かった良かった♪^^
同い年カップルというのも私には新鮮です。
もしまた書くなら、今度はそこのとこも掘り下げたいかな?なんて願望を抱きつつ。
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いです^^。
朝の鍛錬を終えて自室に戻る途中で、子龍は廊下の先に怪しげな足取りで歩く少女を認めた。
「?……花殿…!」
「あ、子龍くん」
「お持ちします!…見ていてとても危なっかしいです」
すぐさま駆け寄ってみると、両腕いっぱいに書簡の山を抱えているではないか。
そして子龍は彼女の腕から、あふれんばかりに抱えられている書簡の山を半分以上掬い取ってしまった。
「あ…ありがとう、ごめんね?」
「?何を謝られるのですか?」
「え…だって、鍛錬の後で疲れてるでしょ?それに、部屋まで遠回りになるし…」
「そのような事…。貴女に重い荷物を持たせる事こそ罪と考えます。お気になさらずに」
「…はぁ…」
相変わらずの物言いに苦笑して相槌を打つと、
「それに―――」
「え?」
「貴女とこうして歩けることは……むしろ喜ばしいことなので…」
「……そ…う…デスカ…」
ふわりと笑んだ子龍のその表情(かお)に、あっさりと捕らわれた自分の心を誤魔化すように花は視線を彷徨わせる。
「(うぅ…今のは…不意打ちだよ、子龍くん)」
ドキドキと高鳴る鼓動を必死で静めようとして花は深呼吸を繰り返した。
「花殿?……どうかされたのですか?」
そんな花の様子を子龍が心配そうに見るから思わず…、
「あ、あのね……子龍くんのせいだよ…!息…苦しい―――酸素が、足りないよ…」
「え!?…あ…の……息苦しいのであれば…」
「!! っ…!」
目の前に突如近づく端正な顔。
色素の薄い髪がさらりと目の前を横切って。
唇に触れる熱と―――交換される呼気。
それは一瞬だったのか、それ以上の間だったのか…。
「子…龍……くん…!?……い、ま…」
驚きと、恥ずかしさと、どうしようもないほどの愛しさと―――。
目が眩むほどの感情に侵されて、頭がくらくらする…。
「すみません…息を、吹き込めば、苦しくなくなるかと思ったのですが……」
真っ赤になってへたり込んでしまった花を前に子龍は申し訳なさげに小首を傾げる。
「も…子龍くん…!今のっ―――は…反則…!」
「も、申し訳ありません…!ですが…」
半べそをかきながら責める花に平謝りする子龍…。
そうして訴えながらも…その熱に侵されるのも悪くないと花が感じていたことは、内緒の話―――。
-終-
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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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