三国恋戦記SS > 翼徳花 です!
いや、でも…これはちょっと弱いですね…。 ED前でも通じる感じ…(^^ゞ。
基本的にはED後主体で書いてるつもりなんですが(孟徳は別…か:苦笑)、ED後にしてはどのSSも糖度が……。
翼徳ではそうそう甘く出来ないのですが(<!?)、でも翼徳のルートが一番優しいストーリーだと思います。
優しくなれるし、優しくしたくなる。
翼徳の凄さは、本能でそれを相手にさせてしまう所…なのかも。
ワンコキャラ最高!!(^^)
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
夕暮れ刻は――――いつも、どこか心許ない寂しさを感じる…。
今日の終わりを感じて…。
楽しい時間とさよならして。
明日への少しの不安と、今日という日の余韻を感じているからだろうか?
帰る場所がある事に安堵しながらも、ふと気がつくとそう感じている…。
「花!!!」
「わ…翼徳さん!?」
成都の街でお使いをして…ふと足を止め、夕暮れ色に染まる城下を眺めていた花の目の前に、ぬ…と翼徳が顔を出した。
「どーしたの?ボーっとしてた…。―――迷子?」
「!あ…えっと……そうかも…(そっか…ちょっと、迷子になったみたいな心細い感じがしてたんだ…いま)」
思わずそう答えていたら、翼徳は大仰にくいついてきた。
「え!?花、迷子なの!?…城への帰り道、分からなかった!?」
「あ、あの…違います―――えぇと……そんな気分??」
的確な言葉が見つからなくて、更にあいまいな返事をしてしまう。
そんな言葉では翼徳には通じないのに…。
「?……気分??」
「(うぅ…変な事言っちゃったな…でも、通じてないみたいだし誤魔化さなきゃ)」
雲長辺りなら、きっと深読みをして逆に心配をさせてしまっていただろうが…この様子なら流してしまう方がいいのかも知れない。
「あの、翼徳さんはどうしてここに?」
「んん?お前がお使いに出たって聞いたから、迎えに来た!!」
その満面の笑顔が…なんだか心のうちに優しい灯をともしてくれる気がする…。
なんだか少し気持ちが温かくなった気がして花は微笑んだ。
そっか…。
帰る場所があって、でも何だか道を見失ったみたいに迷子の様な気持になったのは、夕暮れ刻のせいもあるけど…きっと、この笑顔がそばになかったからだ……。
翼徳さんのこの笑顔が…いつも私を安心させてくれるんだ……。
「なぁなぁ!花!!」
「なんですか?」
「手をつなごう!手!!…手、つないでたらもう、はぐれる事もないよ!!寂しくなんかないよ!!」
「!!…翼徳さん…」
「俺と手をつないでたら…絶対迷子になんかならないし!」
「―――そうですね」
そうして、翼徳はしっかりと花の手を握って笑い、その笑顔に花は満たされる。
「いつも、ちゃんとこうして手をつないでいような!」
「はい!」
胸を満たす穏やかな温もりに感謝して……花はつないだ手にそっと力を込めた―――。
-終-
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。