―――公瑾はきっと、「花ちゃんアンテナ」(<!?)なるものを持っているんだと思います!
ていうか、私の脳内では標準装備してますね、公瑾・孟徳・子龍…あたりは!(笑)
それにしても…公瑾は素直じゃないなぁ…。(それに上から目線だ…:苦笑)
もっと素直になってくれたら……それはそれで書きにくいのかな??
う~ん、まぁこのくらいの方が、態度が反転した時の勢いがついて良いのかも知れませんね。
今回は少々長めです。(お時間のあるときにどうぞ(^^ゞ)
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
「公瑾さん…!」
廊下の向こうにその姿を見つけ、花は声をかけた。
しかし公瑾はふい、と視線をそらして向こうへ行ってしまう。
「あれ?…気付かなかったのかな??」
少しだけ不安な気持ちのままその後を追う。
「公瑾さん…!待って…!」
執務室の扉が閉まりそうになるところへ花は駆け寄った。
「――――廊下は走ってはいけません…」
「あ…ご、ごめんなさい」
まるで小さな子供に注意するような口ぶりで言われ、ちょっとだけ心が折れる。
(もしかして―――追いかけてきて迷惑だったのかな…?)
(それならこのまま挨拶だけして、部屋に帰っちゃったほうがいいのかな…??)
「…何ですか?」
「え?」
「…何か用事があって、呼びとめたのではないのですか?」
「えぇ…と、あの…」
結論を出せぬまま公瑾に問われて思わず口ごもる。
(あぁ…これじゃ余計に公瑾さんの機嫌が悪くなっちゃう…)
もごもごと言いたい事を口にできないでいる花を見やりながら公瑾は小さく溜息をついた。
(どーしよう…呆れられてる…)
「あの…ごめんなさい……急ぎの用事ではなかったんです…」
小さくなりながらの言葉はどんどん尻すぼみになって、最後は全然聞こえなくなった。
「―――花殿」
しょんぼりと…肩を落とした様子の花に、公瑾は意外な言葉を口にした。
「………そんな顔をする必要はありませんよ」
「え!?」
「―――今のは……わたしの方が悪いのです。だから貴女が気にする必要はありません。用事が無いのであればもうお行きなさい…」
視線を逸らしたまま公瑾は言う。
しかし花にはその言葉の意味が分からない。
分からないのに―――その言葉に従う事は、出来ない。
「あの…今の、どういう意味ですか??」
「そのままの意味ですよ。もういいでしょう…失礼しますよ」
そう言って公瑾は扉を閉めようとするから。
思わず花はそこへ身を滑り込ませていた。
「花殿……」
明らかに―――不快そうな、視線…
「ご、めんなさい……でも、今の、よくわからなくて。……どうして公瑾さんがそんな顔してるのかも…」
だって、廊下を走ったのは自分だ。
大した用事でもないのに忙しい公瑾を引きとめたのも自分だ。
その上、聞かれた事にきちんと答えられなくて公瑾をイラつかせたのも、自分だ…。
そう思えば―――悪いのは自分ばかりで、公瑾が自分の方が悪かったと言うその言葉には頷けない。
それに、何故だろう?
公瑾の方が少しだけ…辛そうに、見えた。
「だって、今のって私のほうがずっと…悪いと思うんです。だから…」
「……そうじゃないんですよ」
「??」
扉を背にして立つ花が小首を傾げて公瑾の次の言葉を待っているので……観念したように肩をすくめ、自嘲的な笑みを口の端に乗せ公瑾は白状した。
「―――やつあたり、です…」
「え??」
「…さっき……貴女にそっけなくしたのは、八つ当たりだったんですよ。だから気にする必要は無いと言ったのです。 貴女に呼びとめられて迷惑だったわけではありません」
その言葉は…真実なんだろうか?
真実だとしても、その全てを伝えてくれていないような気がする。
この人は―――簡単には心の内を明かしてくれないから。
伝えてくれる言葉には、半分も正解が含まれていないから。
だから、素直に引き下がれなくて花は懸命に公瑾へと心を傾ける。
もっと知りたい…もっと触れたい……と。
「えぇと……どうしてって聞いちゃダメですか? 八つ当たりだっていう…理由…。それが、私の責任ってことも、ありますよね?」
もしもそうなら―――やっぱり自分が悪い訳だし…。
花がそう言うと、公瑾は小さく溜息をついて。
「貴女は少し―――その迂闊な言動を注意した方が良いようですね」
「え!?」
一瞬の隙に。
両手を扉についた公瑾の腕の中に花は囲われて、目の前には少し身を屈めて目線を合わせた公瑾の秀麗な顔があった……。
青灰色の瞳が、まっすぐに自分を見つめている。
これ程の美丈夫であれば、侍女たちが放っておかないのも無理はないと、以前も感じたことを頭の隅で感じながら…花はその瞳に見惚れていた。
そんな彼女へ静かに顔を寄せて―――公瑾は彼女の耳元に吐息のように囁きを吹き込む。
「―――先ほど…兵士に抱きとめられていたでしょう?」
「!?…え……廊下で、ですか?角を曲がるとき、走っていたからぶつかってしまったアレですか?でも…あれはぶつかってはじかれた私を、支えてくれただけですけど…」
「貴女の肩を抱いていましたよ…」
「―――――…見てたんですか?」
「違います……たまたま、見えたんです」
「で…も…あれは事故…」
反論しようとする花の唇に人差し指を当てて制し。
「わたし以外の男に…こうして触れられることを安易に許されては……困ります」
「!…」
それからそっと…頬を撫でる。
白く長い指先を滑らせて、花の朱に染まった頬から顔にかかった横髪を耳元にかけてやりながら…。
その指は冷たいはずなのに、触れられた軌跡は驚くほど熱を持ち、早鐘のように打つ鼓動は耳の奥に響いて痛いくらいだ。
「貴女は―――わたしのものだという事を、自覚なさい…」
「…っ……!!」
消えて無くなりそうな甘い囁きが鼓膜を振るわせたと思ったら、戸惑いに小さく震える唇をふさがれていた。
唇に触れる熱―――。
触れ合っているのはソコだけなのに―――その熱は全身を侵し、心ごと奪ってしまう…。
そして…身を擡(もた)げた欲に感情が支配される。
もっと、ずっと…触れていたい、と。
もっと、何度も触れ合いたい、と。
…きっと、他のだれが相手でもこんな風には思わない。
こんな風に…欲しいと思わない。
こんなにも愛おしいと思う人は―――他にいない。
初めて味わうその感情の昂りに戸惑いながらも、花はそっと公瑾の衣を掴み身を寄せた。
「ごめん、なさい……これからは、気をつけます……」
「―――分かっていただけたなら、結構です」
消え入りそうなその言葉に微かに笑んで、公瑾は彼女の背に腕を回すと掻き抱くようにして華奢なその体を抱きしめた…。
-終-
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。