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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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三国恋戦記SS > 俺様仲謀花 で~す^^

いやぁ、若大将…じゃなくて、王子は難しいわ(>_<)
表面ぶっきらぼうでも、裏がデレ過ぎなんだもんっ(爆)

王道の赤い糸ネタは―――赤い人相手ではなく、仲謀を相手にしたのが間違いの素??(苦笑)
とにかく、俺様ツンデレデレは難しかった!
そして今回も大活躍の大小!
もう彼女らは呉軍では標準装備なのでね!!(笑)

それでは…お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m


「仲謀…!あのね、これ、私が作ったの!結構良くできたと思わない??」
そう言って花が差し出したのは紐を編んで作る房状の飾りだった。
興奮して頬を上気させた顔は…仲謀でなくても十分目を奪われるほどで…。
「(あーくそっ、んな可愛い顔すんなって言ってるだろーがっっ)」
内心ではそう思っているのに、表面上は取り繕って。
「あ”-、まあ。 お前にしては形になったほうじゃねぇか?いつも呆れるくらい不器用な傑作作ってるもんな?」
そんな悪態をついていた。

絹の糸を依り合わせ、珠を編みその真中から長い房が出ている真っ赤なそれはとても愛らしく、花が誇らしく思えるほど整った形をしていたというのに…。
すると案の定、目の前には頬を膨らませた花の顔。
「~~~~っ仲謀の意地悪!…そんな言い方しなくても、いいじゃない…」
「え!?おい、待てよ!」
予想に反して本気で機嫌を損ねたらしい花に慌てて声をかけたが、彼女はベェ!と舌を出してそのまま部屋を出て行ってしまった。
「なん、だよ……そんな、怒る事か…?」
何か釈然としない思いを抱えて、仲謀は頭をくしゃくしゃと掻いた。

「「ちゅーぼー!!」」
沈んだ気分でいると、部屋に大喬と小喬が飛び込んできた。
そして、部屋を見回しながら大喬が、
「あれれ?花ちゃんは?」
仲謀の腰の剣を見ながら小喬が、
「えーー??房飾りはぁ??」
と左右から言いたてるから……。
「うるっせぇ!」
思わず仲謀は吠えていたけれど、彼女らにそんなものが通用する訳もなく。

「えー??あれー?」
「ねー、なんでー??」
「花ちゃん、アレすごく頑張って作ってたよ?」
「なんかねぇ、特別な意味があるって言ってたよ?」
「…なっ……おい、それは本当か!?」
「知りたい?」
「ねぇ、知りたい?」
「う……うるさい!話したいんだろ、お前らは! 聞いてやるからさっさと言え!!」
すると悪魔のような姉妹は、
「えー、『タダ』で??」
「お姉ちゃん、最近美味しい飴食べてないよね??」
「(こ、こいつら…!本気で握りつぶしたいぜ…!!)わ…分かった、後で飴を買ってやる……」
敗北感を感じながらもそう仲謀が言うと、大喬と小喬は左右から仲謀の耳を引っ張って屈ませると、そこへ内緒話を囁いた。


「花!!」
「え…仲謀!?」
中庭の奥の四阿(あずまや)に、ぼんやりと座っている花を見つけて仲謀は走り寄った。
「な、何!?」
常とはちがうその勢いに、自然、花も身構える。
「手を出せ!」
「え!?」
「いーから!手、出せ!!」
仲謀の勢いに押されて花が手を差し出すと、その手を掴んで仲謀は手の内に隠し持っていた赤い組み紐をはらり…とこぼし、花の細い手首に結びつけた。
「え………仲謀……これって」
「ほら!」
紐を結び終わると、仲謀は己の手首と仲謀とを困惑気味に見比べる花の目の前に、自分の左手を突き出した。
花の右手首に結わえられた赤い紐の片端は、仲謀の左手首に結わえられていた…。

「これでっ…いいんだろ!!」
「え、と………これじゃ、なんだか…ガチの勝負っぽいんだけど…」
「は!?赤いのがいーんだろ! い、糸なんて、俺が持ってる訳ねーだろ! 帯刀に使う組み紐くらいしか手元に無かったんだよ!!」
照れ隠しに…口調が荒っぽくなる。
それが分かるから花は、
「うん…嬉しい」
ほころばせた笑顔は仲謀をくらくらさせるくらい愛らしくて。
「ば…!こ、これっくらいの事、大したことじゃねーだろ!」
「でも…うれしいんだもん……」
自分の右手首の組み紐に…花はそっと頬ずりした…。

「……さっきは…悪かった。……言い過ぎた…」
「ううん、私のほうこそ…ちょっと大人げなかったよね。ふふ…私のほうがお姉さんなのにね?」
「!! 姉って言うな!!」
「わ!?」
花のその言葉に、急に仲謀が左腕をぐいと引き寄せるから…組み紐で繋がれた右手が強く引っ張られて、体ごと持っていかれる。
あっさり仲謀の胸の中に収まってしまい…戸惑う間もなく抱きすくめられていた。

「いいか、お前は俺の姉貴じゃない。俺の、女だ!間違えんなよ!そこは!!」
「も、もう…そーいうトコは…相変わらずなんだから…」
「文句あんのかよ?」
「ないよ……そんな仲謀が全部、好きだから…」
「!!っ」
花の言葉に一瞬仲謀の腕の力が緩んで……そのスキに身体を伸ばして花は仲謀の頬に口接けた。
「おまっ…!!///」
「仲謀は…私の運命の人、だからね?」
「/// …んなの…俺だって同じなんだよ!!」
そう言うと仲謀は花の肩を抱き寄せて…その唇を塞いだ―――。

―――あのね、運命の恋人との間にはね、赤い糸が繋がってるんだって…!
―――花ちゃんね、仲謀とは『そう』だって言ってたよ♪


 -終-

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