これは矢印じゃないんです(一応…両想い??)が……私的には砂を吐きそう…(苦笑)。
世間的には大したことないと思いますけど。
とにかく孟徳は、どれだけ甘くしても「まだ足りない?」って思えてしまう、困ったちゃんなんです(^^)
それでは。
少々短いですが、お楽しみいただけましたら幸いです(^^ゞ。
桃園の一隅で、今を盛りと咲き乱れる桃の木の根元に花は腰を下ろし、言いにくそうに口を開いた。
「―――あの…孟徳さん?」
「んーー??」
「え、と…あの、桃の花を見に来たんですよね…?」
そう問う花の視線の先は、彼女の膝に落とされていて。
そこには彼女の膝に頭を預け、満面の笑みで彼女を見つめ返す孟徳…。
「そうだよ…何かおかしい??」
「だって……さっきから……孟徳さんの視線が…///」
頬を染め花は口ごもった。
許都の丞相府からすぐ近くにある桃園にやってきて。
ここに座ってと薦められ、言われた通り腰をおろした瞬間に孟徳の柔らかな明るい色の髪が揺れて膝へとおりてきた。
抗う間もなく膝枕を提供させられた後は……ただひたすら、その位置からにこやかに見つめられて。
確か、花を見ようと誘われてここに来たはずなのに、一向にその花を眺める気配が無い…。
そればかりか―――ずっと、孟徳の視線を感じて…こちらも花どころではなくて。
「うん?…だからこうして 花を 愛でてる…」
「え…」
そう言って孟徳は手を伸ばして花の頬に触れる。
いとおしむように…優しく触れる。
「ほら、花(キミ)を、愛でてるんだよ……花ちゃん。…あぁ…赤くなった……可愛いね?」
「/// も…ぅ…!孟徳さん…!からかわないで下さいっ」
「俺にはキミ以上の花なんてないんだよ…、だから、これで正解。…分かった?」
ただまっすぐに―――甘い熱に侵された瞳を向けてくるから…同じ熱に侵されたのかも、知れない…。
熱が上り火照った顔をそらすこともできなくて。
赤くなった顔のまま花は小さく頷いた。
すると孟徳はくすくす笑って花の頬を撫でていた手を少し引き、
「花びら1つ、貰おうかな?」
「え…!?」
そう言うと同時に手の甲を花の唇に軽く当てた。
それから、花の唇が触れたその同じ場所に己の唇を重ねる。
「/// 孟徳さん…!」
「こういうのも…口接けって言うのかな…?」
「し…知りませんっ……」
くらくらしそうなその行為に……もはや言葉など必要なくて…。
それは―――優しく甘い罠に落とされた……桃園での一幕。
-終-
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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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