幸せだから！！ （翼徳×花）

カウンター　４８００ＨＩＴ　ありがとうございます！！(>_<)

そして…三国恋戦記ＳＳ　＞　まさかの翼徳花です＾＾

いえ………今、最後の攻略キャラ、玄徳をＰＬＡＹ中なんですが。
たまたま翼徳のシーン再生してしまったら、ポンと来てしまって。
恐ろしい――シーン再生の罠……(T_T)。
あぁ、でも……ワンコ翼徳は突っ走り始めると自分では止まれないから、ストッパーが必要ですね！（勿論、あの必死すぎる人デス…m(__)m）
とにかく書いてて非常に楽しかったのです。（甘くはないですケド…：反省）

それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m

俺ね…毎日嬉しいんだ。
毎日あいつが俺と一緒にいてくれるのが嬉しい！
あいつがいてくれると何だかあったかくて、ほっとする。
だから俺も、あいつの為に頑張ろうって思うんだ。
あいつがもっと笑っていられるように。
幸せでいられるように。
あいつが―――寂しくならないように、俺が守ってやるんだ♪

師匠からの用事を預かって、私は翼徳さんと雲長さんの姿を探して訓練場の方へ足を向けた。
こちらの世界に残る事を決めて、今まで以上に師匠の弟子として励まなくてはいけないんだけど、毎日がとても忙しくて充実してる。
それは忙しいからだけじゃなくて、大好きな人の傍にいられるからだと…思うんだけど。
けど、翼徳さんは…どうなんだろう？
翼徳さんも私と同じように嬉しくて幸せだって思ってくれてると、嬉しいな…。
そんな風に思いながら歩いていると、ようやく２人の姿を見つける。
あれ？なんだろう？
翼徳さん…怒られてるのかな？？

「……翼徳…」
「雲長兄ぃ……」
「いつも…言ってるだろう……お前が訓練をつけてやる時は、頑張らなくていいんだ」
「え～～～、でもぉ……俺、頑張りたい気分なんだよ。ダメぇ？」
「…花がこちらに残って浮かれる気持ちも分からないでもないが、頑張るのは俺や玄兄が相手をする時だけにしろ。…一般の兵士に、全力のお前の相手は無理だ…と、もう何度も言ってるだろう」
「うーーん………あ、じゃあさ、じゃあさ、芙蓉は？芙蓉には頑張ってもいい？？」
「ぅ…………それは………本人に直接聞け…」
「分かった♪」
―――雲長さんが困ってる…。
それに、その答えは……芙蓉姫、大丈夫かな？
あ、そうだ、用事用事…。

「雲長さん！翼徳さん！」
「あ！花！！」
私が声をかけると翼徳さんは満面笑顔で駆け寄ってきてくれる。
ああ、いいな…この笑顔…。
すごく心があったかくなる…大好きな笑顔。
「どうした、何か用事か？」
「はい、お二人に師匠から書簡のお届けものです」
「あぁ…悪いな」
それぞれに書簡を渡すと、雲長さんはすぐに開いて目を通し、翼徳さんはそれを握ったまま私の方を見ている。
「？翼徳さん？」
「んん？」
「あの…にこにこしてますけど、何か良い事あったんですか？」
「こいつのはネジがゆるんでるだけだ、気にするな…」
「あ、花！俺ね！いー事思いついた！！」
「え！？良い事ですか？思いついた…って…」
「うん、あのね！」

すごくうれしそうに、翼徳さんは私の手を掴んでぐいと身を寄せた。
うわっ…なんだか近すぎて、恥ずかしいよ…。
チラリと雲長さんに目をやると、雲長さんは溜息をついてあらぬ方向を見ていた。
「花！お前が寂しくないように、俺たちも早くお父さんとお母さんになろう！！」
「えぇ！！？？」
「俺…こっちに残ってくれたお前に寂しい思いをさせたくない！お父さんとお母さんに会えなくてお前に寂しいって思って欲しくないんだ！だから、俺たちがそうなればいいんだと思って！！」
「翼徳さん…」
「沢山子供がいたら絶対！楽しくて、嬉しくて、幸せだよ！！いっぱい笑っていられるよ！！」
そう言ってぐいぐいと翼徳さんは私に詰め寄るから、どんどん壁際に追い込まれてしまって…。
口を挟む間も無くて、言われた内容とその勢いに目が廻る―――。

「だから早く…！」
「いい加減にしろっ！！」　ガツ…
「でっ！！」
あまりの勢いに…見かねた雲長さんが翼徳さんを思いっきり殴って、ようやく私は解放されたんだけど。
あ…あんなにきつく殴られて、翼徳さん大丈夫かな？
「雲長兄ぃ～？？」
「子供より子供のお前が今すぐ子供をつくってどうする！」
「えーーっ！？でもぉ…！」
「よ、翼徳さん…」
しょんぼりする翼徳さんに私は慌てて言った。
―――寂しい思いをさせたくない。
―――沢山笑って欲しい。
翼徳さんの私を想ってくれる気持ちが詰まった言葉は、痛いほど私を幸せにしてくれる…。
その事を、ちゃんと伝えたい。

「あの…急がなくても大丈夫ですよ？私…ちゃんとここにいます。翼徳さんの傍にずっと、一緒にいます。それにちゃんと幸せです…！翼徳さんの傍にいられて、一緒に笑いあえて……それが本当に幸せなんです！」
「…本当？？」
「はい！」
「よかった！！俺も！お前が傍にいてくれて、すっごい幸せ！！♪」
満面の笑顔―――私を幸せにしてくれる、温かいその笑顔が目の前にあって…私も笑顔で頷いた。

「―――花…」
「はい？」
「…あまり翼徳を甘やかすな……。そのうち全部すっ飛ばして……大変な目に遭うぞ……」
呆れたような雲長さんの言葉だったけれど、私は上機嫌の翼徳さんに目を向けて…
「……だって…幸せなのは、本当の事ですから…」
「―――そうか…」
「花！花！俺…お前が幸せになるように…もっともっと頑張る！」
「じゃあ、私も頑張ります…！」
そんな私たちを…雲長さんは少し困ったような顔をして見ていた―――。


　－終－