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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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…今回のお話はやっぱり長すぎましたね…(-.-)
ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)m


書いていて今回は着地点をドコにするか、非常に悩んだのですが。
何パターンかあったラストのイメージが、最後まで1本の道として目の前に続いていたものを選んでみました。

私にとってシンアキは、とっても甘いカップルなので、これからもたくさん(!?)書いていけたらいいなと思います(^^)


それでは、お楽しみいただけましたら幸いです…。

曇りのち、晴れ~1~はコチラから


「ま…まってください……シンさん…」
慌てるアキの首筋に顔をうずめるシン…
唇で、舌で愛撫しアキの耳元に静かに告げる。
「ダメ……も、決めちゃった。…今すぐ君を、俺のものにする…」
「…シンさん……!」

ごめんね…こんな風に、強引に奪うつもりは無かったんだけど…。
もっとちゃんと段階を踏んで、君のペースに併せるつもりだったんだけど。
でも…君がイケナイんだよ?
あんな風に抱きしめられたら…男はみんな、君に落ちていくよ…。
ほら、君への想いが溢れて溢れて――もうどうすることもできないんだ…!

「アキ…愛してるよ……」
アキの体をゆっくりと触っていた手が、上着のボタンにかけられる。
「!……っ…シンさん…!」
ギュっと眼をつむりアキがシンを受け入れる覚悟を決めた…その時。


「シン!…おい、シン!!」

扉を叩く…オウバの声…。
は…としてアキから身を起こし、シンは扉を見た。

「はぁ………ざーんねん……。邪魔が…入っちゃった…」
複雑な表情で苦笑いを浮かべ、シンはアキの頬にちゅ…とキスをした。
それから立ち上がり、ゆっくりと扉へ向かう。
慌ててアキも身を起こし、衣服や髪の乱れを整える。
そしてわざとらしく食事の後片付けなどを始めた。
その様子を確認してからシンは扉を開けた。

「シン!何だ、返事くらいしないか!」
「やぁー、スミマセン…満腹で、ウトウトしちゃいましたよ…。…ね?アキちゃん?」
「は…はい!ですね!」
怪訝な顔で二人を見比べるオウバを前に、シンはアキに呼びかける。
「いーよいーよ、アキちゃん…。後で俺が片すから…置いといて…。…ってぇ事で!…アキちゃんを送り届けて参りますっ!!」

ビシっと敬礼の真似事なんかして軽く言うと、シンは振り返りアキを手招きした。
「行くよ、アキちゃん?」
「―――アキ殿…?顔が赤いが…大丈夫か?」
「は、はい!大丈夫です!…あの、隊長さん…またです」
オウバの脇をすり抜けてアキはシンに駆け寄る。

「あ、あぁ…。―――おい、シン!!」
「はい??」
「……送り狼にはなるなよ…」
オウバの際どい一言に苦笑を浮かべ、シンはアキを連れて警備隊宿舎を出た。


城の門を出てしばらく行くと、突然シンはアキを抱きしめた。
「!?シンさん…!?」
「…ごめん、アキちゃん…約束破っちゃった…。もう俺の事、嫌いになっちゃった??」
そう言いながらも抗うことの許さない強い力でアキを抱きしめる。
「もう俺の事……許してくれない??」
「そんな…シンさん…」

アキはシンの背に手を廻し、ギュッとしがみつく。
その様子にシンは小さく息をついてゆっくりとアキから体を離した。
「………もう…怒ってない…?」
優しく問いかけられ、アキは素直に頷いた。
怒るも何も、あの一連の行為の流れではそんな感情は押し流されてしまって、もう影も形も無い…。

「シンさん、あの…」
「はぁぁ…せっかくアキちゃんを俺だけのものにするいい機会だったのになぁ…。……やっぱアソコはダメだね?誰が邪魔しにやってくるか分からないもん。隊長なんて…誤魔化せる訳ないじゃんねぇ?」
少しおどけて…でも残念そうに言ってシンは笑った。
その表情にホッとして、アキはつられて笑みをこぼした。

「……やっと、笑ってくれた…」
「え?」
シンはアキの頭を撫でながら静かに続けた。
「…恐がらせちゃったかな?…でもね、ホントの本気で君を想ってるんだ……。だからさ…これも予約してイイ?…君の初めての男は俺で…最後の男も…俺ってね?」
「え…え?」
「…意味が分からない……?」
「いぇ…あの…」
しどろもどろのアキの肩を抱きよせ、シンは笑った。

「よし!じゃあ、これからアキちゃんちで、さっきの続きをしましょうか…!」
「!だ、ダメです!!」
「へ!?」
「だって、外泊の届け出してないじゃないですか!」
「……れ、冷静だね?…いーよ、それくらい…」
「ダメです!そんなの…!!」
力強いアキのその言葉に苦笑を返し、シンは彼女の頬に軽くキスをした。
そして、
「じゃ、今日は我慢するよ。でも次は…中断は無し。いいね?」
いつの間にか「そういうこと」の段取りまで決めてシンが言うので、アキは慌ててそこを否定する。

「ちょ…と待って下さい、私はまだ…」
「も~ぅ決めちゃったもんねーー♪」
「えぇ!?シンさんっ…!そんな…!」
「明日にでも早速外泊許可とって、アキちゃんちにお泊りし~ちゃおvv」
「し、シンさん…!」
そんな風に茶化しながら店までの道のりをシンはアキと連れだって歩く。
少し冷たい夜の風が火照った体には丁度いいくらいに心地よくて…シンとじゃれあって帰路につく事ができてとても幸せだとアキは感じた…。


♪BGM with【嵐:ROCK YOU
……僕の心が心へ 伝える今そっと 愛してるのサイン…

THE FIN

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