モノローグ 悲恋ｖｅｒ． ～私の優しい先輩～ （珠紀×真弘）

…真弘先輩のルートは、本当に温かくなったり、苦しくなったり、色んな感情を起こさせられます。

ルート自体はもうちょっとで終わるのですが。
なんというか…終わるのが少し惜しいという気持ちにすらなってきて(^^ゞ

いえ、ちゃんとルートの最後までＰＬＡＹしますけど。
終わってしまうと、もう真弘先輩に会えないんだという感じがして、少し淋しい…。
（ダメだ…ちょっと病んでる…：苦笑）

そんなときに、なぜに悲恋ｖｅｒ．…？というのも。
なんというか、これを書くことによって悲恋ＥＤも消化出来るかな…と。
お互いに、たとえ独りよがりでも相手を想いやって選んだ結末が、哀しいけれどコレならばそれはそれで幸せな結末なのかも…と思えたので＾＾。　

以下ネタバレですので未ＰＬＡＹの方はご注意くださいm(__)m

それでは、お楽しみ頂けましたら幸いです…。

―――先輩……やっと２人きりになれたね……
もう誰も、何も……私たちを追っては来ないよ……
これでもう……悲しい宿命は全て終わるから――――


ねぇ先輩……これで良かったんだよ…。
こうして２人で終わらせる事が出来たから。
少なくとも私達はこれで永遠にいられる…
たった２つっきりの魂を絡み合わせて―――お互いだけを必要として……

だからねぇ……笑って…？
私は全然悲しくないもの。
ただ一人、先輩のいない世界に生かされるくらいなら――今こうして共に滅びる方がいい。
私と先輩で世界を救うほうがいい。

ただ先輩の優しさに甘えるように……貴方だけに犠牲を強いるのは絶対に厭だった…。

だからねぇ、そんな哀しい顔をしないで？
これは、私の、ワガママ―――。
貴方を独りにはしたくないと……私も独りにはなりたくないと……。
だから―――

光が溢れる白い世界で。
体中から力も意識も失われていく中で。
最後に目に焼き付けたのは、真弘先輩の少し困ったような…笑顔…。

―――良かった……笑って…くれた……。

それから微かに届いた真弘先輩の……声――。
その声は確かに「好きだ」と言ってくれたように聞こえた……。

「私も…私も……真弘先輩が好き」

この声が届いたのかは分からないけれど。
これからはずっと……
ずっと―――― 一緒だよ……

ね？ 私の…やさしい先輩―――


　－終－