少し前からずーっと仕事に追われて…。
PCの前に座れない日が…(涙)
明日はお休みなので、今日は多少遅くなってもいいので(^^ゞ
この後もう1点、SSをUP出来たらな~と思います。
では、お久しぶりの黒ヒノカですが。
お楽しみ頂けましたら幸いです^^。
「…ねぇ、アキさん?」
「―――――――」
呼びかけてもアキは答えてくれない。
聞こえているだろうに…剣を打つ手を止めてくれない。
振り向いてもくれない……。
ただ、背中が語っている。
『怒っています』
―――それは、分かった。
誰が見てもお人よしで愛想のいいアキが呼びかけに答えないなんてあり得ない。
だけど。
何に怒っているのか分からない。
―――夕べは…怒られる前に本を片付けて、一緒にお茶をしてベッドに入った。
―――その後も、アキがひどく疲れていたから、一度だけで我慢した……。
……まさか一度では物足りなかったとか!?―――まさかね…。
じゃあ何だろう?
朝食の豆サラダを残したのがいけなかった?
でも、ほら…人にはどーしても苦手なものってあるじゃない?
1口は食べたんだから努力は認めてほしいけど…でもあれはその場で注意されたし…?
―――分からないなぁ…。
いつもは分かりやす過ぎるくらいなのに…。
…仕方ない、あのテを使おうか…。
ヒノカは小さく息をついてアキの様子を眺め、その時を待つ。
そして思ったより早くその時は訪れた。
出来上がった剣を奥の棚へしまう為にアキが席を外したそのスキに…。
ガタン……
「!!ヒノカ君!?…大丈夫!?また熱…!?」
怒って無視をしていたはずなのに、テーブルに寄りかかって座り込むヒノカの姿を目にしたアキは慌てて駆け寄って。
―――あぁ、ホラ……貴女をひっかけるのなんて、こんなに簡単。
優しい貴女はどんなに怒っていても、具合の悪そうな僕を放っておける人じゃないですもの……ね?
「ヒノカ君…!ね、大丈夫?」
心配そうなアキの声。
ヒノカは目の前に膝をついて自分に身を寄せるアキに抱きついて、その胸に顔をうずめた。
「だいじょ…ぶ……こうしていれば…すぐ………おさまります、から…」
苦しそうな声音…切れ切れの言葉……。
それらはすべて演出―――。
アキの心配を逆手にとっての、ワナ―――。
「もう……だから言ったじゃない…ちゃんとお薬飲まなきゃって…!―――苦いのは分かるけど……次はちゃんと飲んでね…?」
頭上から聞こえてくるアキの少し拗ねたような声を聞きながら、アキの胸の中でヒノカは驚きに目を丸くした。
―――薬…!
あぁ、成程…って!3日も前の話じゃない…それって…。
しかもあの超苦い薬を出してきたからついマジに反論してしまった奴だよね…。
『そんなの効かないから』って。
「ヒノカ君…?聞いてるの…?」
結局…さっき怒っていたのも僕の身体を思ってってこと…?
―――ああ、まったく。
敵わないなぁ……。
本当に、バカ正直で…お人好しで……呆れるくらい優しくて…。
そんなだから……手離せなくなっちゃうんですよ…。
「ヒノカく…!…っん…」
ヒノカの顔を覗き込もうとしたアキの唇をヒノカは塞いだ。
「―――薬なんて、必要ありませんよ…?僕にとっては貴女こそが何よりの良薬…。ほら、もう平気…でしょ?」
♪BGM with 【JUDY AND MARY:LOVER SOUL】
……ただあなたの 温もりを 肌で感じてる 夜明け…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。