Ｄｅｆｅｎｓｅ Ｌｉｎｅ （桜士郎×月子）

Ｓｔａｒｒｙ　Ｓｋｙ　ｉｎ　Ｗｉｎｔｅｒ　ＳＳ　＞　桜士郎月子（フライングＳＳ）　です！！

や、前の記事にも書きましたけど、フライングですので！！
口調とか多分、本人ルートとは違うと思います。
そして通常ルートにある桜士郎の口調のままでは、余りに書く側が辛いので（笑）、とりあえず普通の人っぽい口調に仕立てました（爆）。
だって、キャラが濃すぎるんだもん、あの人…（苦笑）。
でも好きｖｖ。

それでは、（噂によると「ある」という） 桜士郎との幸せＥＤ後の、捏造？＆フライングＳＳで
宜しければ、続きの先へお進み下さいませ～m(__)m。
ただし、苦情は一切受け付けませんのでご注意くださいね（笑）

 
「白銀先輩！」
こちらを振り返り、はにかんだように笑う彼女にファインダーを向けると、その笑顔はとたんに雲隠れする。
「アレアレ？？マドンナちゃん？？　そんな顔しないでよ～～。幾ら俺が変顔を撮るのが趣味だっつっても……ホラ、君のはやっぱり笑顔が欲しいんだよ♪　…ねぇ、笑ってよ？」
ご機嫌をとるようにそう言うと、拗ねたように頬を膨らませたまま彼女は１歩、また１歩とこちらへ近づいてくる。

「？？…マドンナちゃん？？」
そしてレンズとの距離は「０」となり―――。
レンズのすぐ前に顔を寄せられては、どアップ過ぎて何も写らない！
Ｐ！Ｐ！と焦点（ピント）を合わそうとするカメラが、俺の手の中で悲鳴を上げている。
カメラを構えたままだった俺が観念してその手を下ろすと、カメラ１個分の距離の先にある 彼女の顔はまた笑顔になっていた。
「私も同じですよ、白銀先輩。　カメラを構えてる先輩はとってもステキだけど、私を見てくれる時くらい、カメラなしで見て下さい。　私も――――カメラに邪魔されずに、白銀先輩の顔を見たいから…」

柔らかそうな頬をほんのり桜色に染めながらの彼女の言葉に、俺の方がクラクラしてしまうよ…。
「～～～～～っ…はぁ……参ったね、こりゃ…」
「だって…///　私…ようやく捕まえたんですよ？先輩を…。　もっともっと…沢山先輩を見ていたいんです」
ふふ…と嬉しそうに微笑う彼女の、幼いけれどまっすぐな想いをぶつけられて……愛おしいと思う気持ちが止められなくなって。

「…先輩？―――！！」
俺の顔を覗き込む、彼女の可愛らしい唇にキスをしていた…。

すると彼女は驚いたように目を見開き、一瞬で俺との間に距離をとると、真っ赤になりながら抗議する。
「///　き、急にこんなの…！ずるいです！」
「んん？　予告してからならいいのかな～？　んじゃ、もう１回、したいな？」
「そ、ういう訳じゃなくて…！」
「だって、俺の防衛ラインを突破してきたのはマドンナちゃんの方でしょ？　コレ（カメラ）があるから、俺は今まで君に適正距離を保つことができたんだよ？？」
「！！」
「だからさ…」
彼女が離れた１歩分の距離を、今度は俺が詰めて近づいて…。

「俺を、その気にさせた責任を―――取ってくれなくちゃ…困るな…」
彼女の肩を抱き寄せて、そう囁きながら俺はもう一度彼女の唇に口接けた――。


ＴＨＥ　ＥＮＤ