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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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籠の中のアリシスSS > ウィリアム瑠奈 です^^


ウィリアムは、あの王子スマイルで瑠奈に対して無敵状態だったら良いと思います(笑)
アラステアとタッグを組めば、最強だと思います!\(^o^)/

それでは、ご興味のある方は続きの先へどうぞ!
ED後設定ですので少しネタバレ含みます。 未PLAYの方はご注意くださいませm(__)m。

いつも通りの感じですが、お楽しみ頂けましたら幸いです(^^)


「ねぇ、瑠奈。お茶にしようよ」
ブロキュスの籠を出たところでウィリアムさんに声をかけられた。
アリシスの務めを終えた後は、ウィリアムさんのお部屋でお茶をするのが最近の日課になっていたから、私は一も二もなく頷いた。
するとウィリアムさんはいつもの王子スマイルを見せて私の手を握る。
「良かった♪ 今日はアラステアに美味しいケーキを用意してもらったんだvv。 昼間2人で、瑠奈は疲れてるだろうから甘いものが良いよねって話をしてたんだよ」
「平気ですよ、もうリーベを生み出すことにも慣れたし、そんなに大変な事をしてるわけじゃないですから…」
何となくその場の状況が想像できて…顔をほころばせた私を連れてウィリアムさんは自室の扉を開けた。
そこには既にお菓子が準備もされていて、甘い匂いが立ちこめていた。

「あぁ、お帰りなさいませ、殿下、瑠奈さん。今お茶を淹れますねvv」
すぐさまお茶の準備をし始めるアラステアさん。
いつもながらその素早い動きには感嘆の溜息が出てしまうんだけど。
当たり前のように、私込みで世話を焼いてくれるアラステアさんには、未だに申し訳ない気がする。
けれどそんな事を口にするとアラステアさんはきっと 『瑠奈さんは殿下と…そしてこの世界の大切な方ですのに、お世話させていただけないなんて、わたしに死ねと仰るようなものです…!』 なんて言って、目に涙をためながら訴えてくる事は簡単に想像ができてしまうから…。 どうやら、1番目はウィリアムさんで2番目は私…ってアラステアさんの中では決定事項みたいだ…。

「ほら、瑠奈…こっちにおいでよ」
アラステアさんの手際を眺めていた私の手を、ウィリアムさんがくい…と引っ張った。
「え………わ!?」 
思っていたよりずっと強く引き寄せられてバランスを崩した私は……、
 ぽすん…
信じられないくらいあっさりと―――ウィリアムさんの膝の上に座り込んでいた。
そして、ウィリアムさんはそんな私の腰に手を廻すと、
「ふふ、いらっしゃい…瑠奈。今日もお疲れ様vv」 ちゅ…
嬉しそうに笑いながらそう言って私の髪に優しくキスをした。
「/// !!!~~~~~っっ!?」
「どうしたの? 耳まで赤くなってるよ?」
あまりのことに驚いて固まってしまった私の額に頬を寄せ、ウィリアムさんは甘くかすれた声で囁く。
最近はこのテの甘いスキンシップにも慣れてきたはずなんだけど、心の準備がない状況で されると私の心臓はバクバク鳴って、顔に上る熱を止められない。

「お待たせしました!お茶が入りましたよ!!」
アラステアさんはお茶とお菓子をセッティングしてそう声をかけてくれた。
でも私は、こんな恥ずかしい有様を見られている事実にとても耐えられそうになくて。
逃れられないウィリアムさんの膝の上で身を小さくして俯いてしまった。
「ありがとう、アラステアvv」
「いいえ♪ 今日のお菓子はきっと瑠奈さんにも気に入っていただけると思いますよvv」
まるで私の状況なんて気にしてないかのような―――余りに自然なウィリアムさんといつも通りのアラステアさん。
私だけが―――こんなに恥ずかしい……。

「でね、アラステア…」
「はい、殿下vv」
「瑠奈は恥かしがり屋さんだから……少し2人だけにしてくれるかな??」
「かしこまりました! では扉の外に控えておりますので、ご用があればお呼び下さいねvv」
ものすごく勝手な言い分のはずなのに――――アラステアさんは元気にそう答えるとさっと部屋を出て行ってしまった。
「ぁ……」
その後姿を追うように、思わず顔をあげた私に、
「大丈夫だよ、アラステアとは昼の時間ずっと一緒なんだから。 それとも瑠奈は……僕よりアラステアと共に過ごしたいの??」

瞳を翳らせて……私の言いたい言葉の先を封じるようにウィリアムさんは言う。
うぅ…そんな瞳で見られたら、なんにも言えなくなっちゃうよ…。
結局私はふるふると首を横に振り、そんな私にホっとした笑顔を見せるウィリアムさんに、情けない声で抗議する羽目になる。
「こ、今度はアラステアさんも一緒にお茶にしましょうね!」
「分かってるよ、瑠奈vv」
案外と素直な返事が返ってきたので、
「それと…!も、もう人前で、こーいうのはナシでお願いしますっ」
ともう一つ、お願いしてみると…。

「え? うーん…それは無理かなぁ?」
「え”!?なんでですか!?」
「だって…ねぇ、瑠奈?」
ふわりと私の目の前で幸せそうに微笑んで。
「ココは君だけの特等席―――君にここに座ってもらうのが僕のこの上ない幸せの一つなんだから―――この幸せを取り上げたりしないでよ…ね??」 きらりん
まるで、効果音が聞こえてくるようなそのスマイルには何も言えなくて…。
―――やっぱりこの王子さまに勝とうなんて、無理な話でした。


THE END
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