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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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OZMAFIA!!  > カラミアフーカ です♪


あう~~、公式で案内されてるように本当に攻略が大変です、物理的に!!(T_T)
真相解明まで、あと……5ルート!! orz
頑張れ、頑張るんだ私! と自分を励ましつつ、息抜きのSSです(^^ゞ。


今回はですね。
店舗特典CDに収録されていたカラミアの「独白」から、チョロっと捏造して書かせていただきました。
(内容知らなくてもOKですし、寧ろ知らない方が私得…ですね:苦笑)

時間軸はつきあう前、です。(本編の酒場シーンは経過してます)
あと一歩を踏み出せない感じが出ていたら、御の字です^^♪。
(タイトルに意味はありませんm(__)m)

それでは。
ご興味のある方は続きの先へお進み下さいませm(__)m。
お楽しみ頂けましたら幸いです。














「ん?どーしたんだ?俺の顔をじっと見て…」
とある夜。
息抜きに酒場でのんでいると、隣に座っているお嬢さんがじっとこちらを見ているのに気付いた。
「あ、分かったぞ、このグラスの中身が気になるんだろ? ダメです。ちょっとでもダメ。お嬢さんには飲ませません」
「ち、違います。 その……グラスの中も気にはなりますけど、今見てたのはグラスじゃなくて…」
俺があんまり勢いづいて言ったからか、彼女は慌てて否定しつつ語尾を窄まらせた。

「違ったのか? はは、そりゃぁ悪かった。なんせこの前お嬢さんを連れてきた時の失敗があるからな」
カラン…グラスの中の大きな氷が一つ崩れて澄んだ音を立てる。
俺が目を離したスキに、俺の頼んだアルコールを一口飲んだだけでお嬢さんが酔い潰れてしまった夜の事を思い出し、反省の思いが胸に広がる。
あれ以来、お嬢さんと酒場に来た時は、お嬢さんにはジュースを頼んでいる。
今夜のお嬢さんのグラスには、クラッシュアイスと淡い琥珀色の飲み物―――。

「今日はいつもと違ってアルコールのような雰囲気があるだろ? この店特製ジンジャーエール! それで我慢してください」
「はい」
俺の言葉に彼女はクスクス笑いながら頷いた。
「で、グラスじゃないなら何でこっちを見てたんだ?」
「……何だか、カラミアさんがいつもと違うかなって、思って…」
改めて問うと、少し首をかしげながら彼女は言った。
自分の言葉に根拠も自信もないといった風情だ。

「あ―――――、そう、かもな。 ハメは外してるかも。 純粋に酒を飲みたい時には酒場に足を向けるんだ。その方がゆっくり味わえるし」
「ゆっくり、ですか…。でもお酒の飲めない私と居ても、カラミアさんはつまらなくないですか?」
「そんな事ないさ。 純粋に酒を味わい、会話を楽しむ…。それで十分楽しい。 それに今は―――」
グラスに落とした視線を、改めてお嬢さんに向ける。
くりくりの大きな瞳で一心に俺を見つめるお嬢さんに、俺は心の内の淡い期待の様なものを、言葉の端に乗せながら、


「お嬢さんを、一人占めしてるしさ」
「……ぇ…」


「………なんて…俺も酔ったかね。さ、そろそろ館へ帰るか」
彼女の答えを待たず、俺は席を立ち会計を済ませる。
嗚呼……俺の根本は何も変わってないのかも知れない…。

「カラミアさん」
店を出て、しばらく歩いた所で彼女がクイと俺の袖を引っ張った。
「ん、なんだ?」
「私、カラミアさんと酒場に来るのは好きです」
「酒も飲ませて貰えないのに?」
はいと頷いた彼女はまっすぐに俺を見つめると、微笑んだ。
「だって、オズファミリーのボスとしてのカラミアさんじゃない…カラミアさん自身の表情(かお)を見られるから。 そんなカラミアさんを見る事が出来て嬉しいです」
「………そっか…」

彼女の言葉に…俺はほんのり温かいような、くすぐったいような気持ちになってしまう。
きっとその言葉には、言葉以上の意味なんて無いんだろうけれど。
今は、都合良く受け取らせて貰っても、いいよな?

「だから………えっと、また誘ってくださいね」
「ああ、こちらこそよろしく頼むよ…お嬢さん」
彼女の控えめな要望に笑顔で返しつつ、俺たちは夜深い街の中をゆっくりと館を目指した。


THE END



○あとがき○

(店舗特典CDの事を書きましたが)ここでもカラミアは相変わらず保護者ポジションをとりつつも、ちょっと切ない感じの独白なんですよ~~~っ(>_<)
最後の最後、手を繋いで帰る時の「いつか、不要だと払われるその時までは…俺が手を引いてやる。 いいだろ?お嬢さん」っつーセリフが!!
ここでそんな一言は反則!!と思ったら、SS書いてました(*^_^*)。
しかもSSの方がヘタレってね~(笑)。
(しょーがない。ヘタレは私のデフォだ!!)

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ベルル
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非公開
自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。
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