天才（カイト×瑠奈）

過去拍手ＳＳから、カイト瑠奈（＠ 籠の中のアリシス）です。


拍手を超小ネタＳＳＳで更新しましたので、拍手に登録していたＳＳをこちらに格納します^_^。
（アリシスなんて……スゴイ久しぶり(>_<)）
それだけ拍手の更新も出来てないってことですよねー（反省 反省）

それでは、ご興味のある方は続きの先へお進み下さいm(__)m。
お楽しみ頂けましたら幸いです。

合鍵を貰ってから、休みの日じゃなくても会えるようになったのは嬉しい♪
電話で声を聞くよりも、ちょっとでも顔を見られる方が嬉しいから。
でも―――。
「…っと、もうこんな時間か。　おい、瑠奈、送っていくから…帰るぞ」
そう声をかけられて時計を見ると夜の９時過ぎ。
友達同士で遊びに行っても、もう少し遅くまで遊んでるのに…。
なんだか物足りない。

「あの、あのね…カイト。　もう少し一緒に居たいな。…だめ？」
「ダメ」
「え……なんで？」
あまりにきっぱりと返されてビックリする。
どうしてだろう…。
もっと、ずっと一緒に居たいって思ってるのは…私だけなのかな？

「…………」
「…カイト…？」
もしかして、もう私のこと…。
「～～～～っっ　はぁ…おい、くだらないこと、考えるなよ！？」
じわりと浮かんだ私の涙に気付いてカイトはそう言うと、ぐいと私の頭をその胸に押しつけるように抱きいれた。

「……だって…」
「―――…俺が、イロイロ我慢できそうにないんだよ。だから、帰れって言ってんの」
耳元で囁かれて…ドキドキしながらも、つい、
「/// っ我慢なんてしなくていいよ…！」
って言ってしまったら。
「ば～か！！…んな簡単な事じゃないだろっ」
そのままくしゃっと頭を乱暴に撫でられた…。

ようやく分かった…。
カイトは、もっとずっと先のことまで見てくれてるんだ。
今だけじゃなく、ずっとずっと先を…。

「ご、ごめんね、カイト。　ちゃんとしなきゃだもんね」
なんだか急に恥ずかしくなって……慌てて身を引いた私を見て、カイトはもう一度私の腕を掴んで引き寄せると、
「ったく……しょーがねぇな…」
呆れたようにそう呟いた。

「！…っん…！」
それから、力強く重ねられた唇…。
それはいつもよりずっと深く甘く…私を痺れさせた…。
「///　…カイト…」
「オマエってホント、オレを翻弄させる―――天才だよな」
照れたような笑みを浮かべながらカイトはそう言って、もう一度私の頭をくしゃっと撫でた―――。


ＴＨＥ　ＥＮＤ