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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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過去拍手SSから、桜士郎月子(@ Starry Sky in Winter )です。
FD発売前に書いたものですから、まだ桜士郎の方が攻めてますね~^^。


それでは続きの先へどうぞm(__)m
お楽しみ頂けましたら幸いです♪






街の図書館で自習デートの最中に大好きな彼女を見つめていると、俺の視線に気づいたのかシャーペンを走らせる手を止めて、彼女は小声でたずねてきた。
「あの…………どうしたんですか?」
「なにが??」
「/// なんか…先輩が、じっとこっちを見てる気がします」
「うん、見てるよ♪ だってマドンナちゃん可愛いーしvv」
「/// ……先輩? …その………もぅそろそろ、ソレはやめにしませんか??」
「なんのこと??」
「その……『マドンナちゃん』って呼ばれてると……なんか、すれ違う人とかが振り返ってる気がして……ちょっと恥ずかしいです。 白銀先輩はもう星月学園を卒業されたんですから…
女子が身近に1人…なんて状況じゃないですよね?」

「『マドンナ』だよ」
「ぇ…?」

「…聖母(マドンナ)だよ、君は。 俺に、前に進む力を与えてくれる――――それから、安らぎもね」
「/// せんぱい…」
「俺にとっては これから先もずっと、君はマドンナちゃんだよ」
彼女の言いたいことも分かるけど…そう、俺にとってはやっぱり君は『マドンナ』ちゃん。
俺がきっぱりと言い切ったので彼女は困ったような顔をしてみせた。

「でも、…あの、その……私にも、名前が」
「――――― 月子?」
「!! ///」
もじもじしながら抵抗する彼女の耳元で、俺は意識して声を低く抑えて彼女の望み通りその名前を呼んだ。
すると大袈裟なほどに肩を震わせて 声をかけた方の耳をバっと押さえると、彼女は勢いよくイスを退いて 俺との間に距離をとった。

「クスクス… どーしたの?マドンナちゃん」
以前、誰かに言われたことがある。
俺の声は意外と『佳い声』なのだと。
今までそんな事、意識したことはなかったけど、彼女の反応を見る限りそれはあながちウソでは無かったらしい。
彼女の顔は真っ赤で―――大きな瞳は少し揺らいで見えた。
その様子がどーしようもなく可愛くて……俺はやっぱり彼女のことを『マドンナちゃん』と呼び続けたいと思ってしまった。

「/// こ、こ、こんなの、反則ですっ」
「反則ってな~にが?」
「/// 急に、耳元で…呼ぶ、なんて。 …それも…あんな声で…」
「ふふ…声はカンケーないでしょ? それに…名前を呼んでほしいって言ったのは君だよ?」
「ぅぅ ~~~っ」
「どーする??―――名前で、呼ぶ?」

俺のその問いかけに、何度もせわしなく瞬きを繰り返し――― 色々な葛藤の末に彼女が出した結論は…。


「―――今はまだ…このままでいいです…」


「オッケーvv」
「で、でも…!(その声に)慣れてきたら、名前で呼んで下さいね!」
「いいよ~♪ その時は、マドンナちゃんも 俺の(下の)名前を呼んでねっvv
「え!?」
「ハイっ指きり~♪」
俺の切り返しに呆然とする彼女の小指に素早く指を絡ませて、俺は彼女と強引な指切りをして約束を交わした。


THE END

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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
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♥ プロフィール ♥
HN:
ベルル
性別:
非公開
自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。
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