星読み指南 序 （公瑾×花）

恋戦記ＳＳ　公瑾花　です～ヽ(^o^)丿

他のゲームをＰＬＡＹ中ですけど、ＳＳをＵＰしないのも淋しいかと思って、今日一日ＰＣにカタカタ打ち込んでたんですが。
忘れてました、自分の悪いクセ(^^ゞ。
ついつい話を長くしてしまうっていうね……（涙）
なんで「序」ってついてるかっていうと、書こうと思った部分に到達してないから～（爆）
いえ、まあ…言い訳ばっかり並べても仕方ないので＾＾。
（でも花ちゃんには「初めて物語」が本当にイッパイあるのですよ！）

ではでは、とりあえず。
お楽しみいただけましたら幸いですm(__)m

「今夜、時間はありますか？」
「え！？」
いつものように公瑾の仕事を手伝っていると、不意にそう尋ねられた。
（え……こ、今夜って言ったよね…今…）
手を止めて、改めて公瑾の言葉を脳内で繰り返す。
（/// 今夜…って）
「…花殿…？」
「！…な、何でも…ありません。え、と…」
「お時間はありますか？」
重ねて問われ、花は公瑾をそっと窺った。

「どうしました？」
その表情はいつものものと変わりなく。
その言葉の意味を計りかねるこちらの気持ちにすら気付いてないように見えた。
「いえ、…あの…別に、これといった予定はありません…」
「そうですか。では今夜貴女の部屋へ伺いますから、起きて待っていて頂けますか？　少し遅い時間になると思いますが…」
「はい…」
（公瑾さん…全然いつもと同じ…普通な感じ…。/// 部屋に…って……べ…別に何かあるわけじゃ、ないよね？）
竹簡を揃えて巻きながら、花は小さく息をついた。



夕餉（ゆうげ）を終えて、花はそわそわと落ち着かない様子で部屋の中を歩き回っていた。
（遅い時間になるって言ってたけど…………でも、それって……。いいのかな…？　…公瑾さんとは……一応、つきあってる…んだし…。でも！/// …でも…そういうのって…）
グルグルと廻る思考に花は熱が顔に上ってくるのを感じた。
恋人…である公瑾が、夜の…それも遅い時間に部屋を訪れるという事は…。
（///　ど…どうしよう…！「そういうコト」だよね…！？　うぅ…やっぱり軽率だったかな！？）

　二人っきりで過ごしたり、
　手を繋いだり、
　抱きしめられたり、
　口接けだって……経験した。
　―――だからこそ。
　その次に、迎えることと言えば…。

（/// 本当を言えば…スゴク、意外だった…。公瑾さんが…というかこの時代の人が、お付き合いの段階で「そういうコト」を………！？て、私っ…何を考えて…///）
熱くなった頬に手を当てて、ぶんぶんと首を振る。
（だって―――私がいた世界よりずっと…ずっと、色んな事が厳しかったり、制約とかそういうことが多くて…。ストレートに気持ちを表現することだって、憚（はばか）られる事が多いから……）
だから―――――だけど。
（期待――してない訳じゃないのも、本心で……。だって―――）

「/// だって……公瑾さんは、私の、好きな人―――だもん…」

手を頬にあてたまま。
小さく小さく声に出して、そう呟いた時。
　コンコン
「…花殿…？…起きていますか？」
「！！（公瑾さん…！？）」
戸を控えめに叩き、声を抑えて公瑾が問いかけた。
「は、はい…！起きてます…！！（き…こえてないよね！？今の…）」
慌てて扉をあけると、公瑾が少し苦い顔をしていた。

「？公瑾さん？」
「声は押さえて…」
シ…と指を口元に当てる様子に花は身を縮める。
「ぁ…はい…」
「すみません…流石にこの時間では、見咎められることも多いので…」
「///　あの…」
「今夜は日が良いのです…。初めてであれば尚の事―――」
（は…初めて！？…って、やっぱり…！！）
いつになく口数の多い公瑾の言葉を遮るように花は慌てて声をかける。
「公瑾さん…！」
「？…花殿…？…顔が赤いですよ…？　熱でもあるんじゃないですか？」
そうして伸ばされた手が自身の頬に触れる前に。

「だ、大丈夫です！それより…！」
「？…はい？」
「/// あの…その…ここまで来て頂いて今更なんですが！」
「はい…」

「その……/// まだ…早いと思うんです！！」
決死の思いでそう言ったのに。

「え…そうですか…？？」
「…………はい…」
「でも―――今夜ならもう、今時分から良く見えているんですよ……星…」
「…………………ぇ？？」
予想外の公瑾の言葉に、花は気の抜けた声を発し彼を見上げる。
「今夜は新月なうえに雲も風もなく…星見をするなら具合が良いのです」
「……星…見…？」
「ええ、星読みにはまだまだでしょうが、星の見方をお教えしておこうと思ったのですが―――花殿…？」
「（…ほし…み………星読みの為の、技術…）」

一気に気が抜けて、思わず膝から力が抜けて…。
座りこみそうになる花の体を公瑾は慌てて支える。
「！…花…！？…大丈夫ですか！？　体調が悪いなら今夜は無理には…」
「いえ…！いえ、大丈夫…平気です…！　星見…したいです。公瑾さんと…」
「しかし……」
尚も心配げに花の顔を覗き込む公瑾に…。
「本当に、大丈夫ですから…！これは…ちょっと…その、安心したというか、気が抜けただけで…！」
必死に弁解する花の言葉に、何かに気づいたように公瑾は表情を緩めそっと囁いた。

「――――気が抜けた、とは……星見の誘いを『何』と勘違いしたのですか？」
「！！」

「花殿…？」
「/// べ…別に…！その…星を見るのにはまだ、時間が早いと思っただけで…！」
「………ふぅん…？」
「～～～～っ（うぅぅぅ…恥ずかしい…！）」
「―――そういう事にしておいてあげましょうか…」
くすくす笑いながら公瑾はそう言って花を見た。
「そういう事ってどういう意味ですか！？　べ、別に他に意味なんて無いんですから…！」
「はいはい…」
「は、早く行かないと…星が見えなくなっちゃいますよ…！」

恥ずかしくて公瑾の顔を見られないまま花は体勢を立て直してそう言い、そんな彼女を楽しげに眺めながら公瑾は灯りを手に、楼台へと彼女を誘（いざな）うのだった――-。


　－終－



【懺悔シマス…】　ｂｙ　ベルル
スミマセン。
続けるつもりは毛頭なかったデス（涙）。
ちなみに。
今後の星見・星読みに関する作法も全て捏造だったりしますので、そこの所は大人の事情でお許しくださいませ（苦笑）m(__)m