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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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20000HIT の区切りのSSは、

Starry Sky in Winter (PSP) > 桜士郎月子 になります~m(__)m。

うん、でもね、やっぱり掴みきれてない感がイッパイですが(苦笑)、そこは広い心でスルーして下さい(*^_^*)。
スタスカを全部PLAYした訳じゃないので (他に気になるのは 秋組 デス)、今後 書く(かもしれない)「学校行事」とか「部活動」とか……すべて捏造になりますけど、できればソコも目をつむって下さいませ^^。

それでは。
いつも通り 微糖テイストですが、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m



夏休み前―――
弓道部の夏の大会前の壮行会の取材に白銀先輩が顔を出すと言うので、少し早めに来てもらって一緒にお昼を取っていた時のこと…。
 
「マドンナちゃんはさ、もう少し沢山食べたほうがいいよね!」
白銀先輩はそういって、自分のお皿から沢山のお肉類を私のお皿に投入した。
「せ、先輩…ダメですよ。 先輩こそちゃんと食べなきゃ…!」
「だってさ、受験生で勉強もあるのに……生徒会や部活や保健委員もやってる訳でしょ? いっつも思うんだけど、君は頑張りすぎ!―――だから…そんなに細いんじゃないの? ね、ちょっと痩せたんじゃない??」
私の口元にフォークでお肉を差し出しながら、白銀先輩は心配そうに顔を曇らせる。
 
「え!?……そんな、やつれたように見えます!?」
もともと整った顔立ちの先輩に そんな風に真剣に心配顔をされると、よっぽどひどい顔をしてるのかな!?て不安になってしまう。
思わず頬に手を当てて 顔を隠すようにして白銀先輩を見上げると、
「クス、やつれちゃいないよ。 …ケド、いつ見ても細いから……倒れたりしないかと心配なのよ。 ほら、俺って見かけによらず繊細だから?」
おどけた感じでそう言うと、少し眉を下げて笑った…。
こんな風に心配してくれるその気持ちがうれしくて…。 私は周囲をうかがってから、先輩の差し出したフォークのお肉をパクリと口に含んだ。
 
「ん、いい子、いい子」
私が素直に言うとおりにしたからか、白銀先輩は嬉しそうに笑って私の頭を撫でてくれた。
「/// せ…先輩、大袈裟ですってば…」
「だって、俺は卒業して…いつも傍にいてあげられないじゃない? だから色々と心配になるの! 今だって健康には良いかもだけど、野菜中心のメニューでしょ? 成長期なんだから沢山食べないと――――出るトコ出ないゾ!」
最後の一言は声を落として…白銀先輩は にへ、と笑った。
 
「!!!っ…もぅ!! 先輩っ!!」
『細い、細い』って連呼するのはもしかして…!!
先輩の言葉にあらぬ妄想が浮かびそうになって、慌ててそれを打ち消す。
そしてなんだか視線を感じる胸元を誤魔化すように、
「/// き、弓道をやってる分には、コレで支障はないんです!!」
8割方強がりな一言を返して、私はぱくぱくとお皿のおかずを平らげた。
 
 
午後の練習がひと段落ついた頃、ふと昼の事が頭に浮かんでしまった…。
―――弓道をやってる分にはコレでいい……なんて言ったけど、それって自分でも認めてるってことになるのかな?
べ、べつに!発育不良とかじゃないと思うけど!!
……出るとこ出て キュってしまった体型じゃないのは……認めざるをえない、よね。
そんな風に思ってしまって……一人、落ち込んでしまう。
はぁ…なんか私って『女らしさ』みたいなモノが色々足りないのかなぁ…。
 
「(折角カレシ・カノジョになれたのに…)」
思わず大きな溜息をついてしまったら。
「マドンナちゃん?? どーしたの?」
「!? っ……し、取材…!終わったんですか!?」
タイミング良く目の前に現れた白銀先輩に驚いて、心臓が大きく跳ねたのが分かった。
―――うぅ…胸あて…苦しくなるくらいドキドキしちゃうよ。
センパイ…こんなの反則です…。
 
「なんでも、ありませんっ… ア、レ?金久保先輩やみんなは…?」
ふと気付くと、さっきまで周りにいた部員やOB達の姿が無い。
弓道場には私と白銀先輩の2人だけ…。
「もうみんな移動しちゃったよ~? 壮行会の会場は食堂だったっけ…。ほら、マドンナちゃんも早く行こうよ」
屈託のない先輩の笑顔が…今は少し寂しい。
だから。
私に背を向け、出口に向かって歩き出そうとする白銀先輩の上着の裾を、思わず掴んでしまっていた…。
 
「?マドンナちゃん??」
「―――――先輩は…その…」
今なら。
誰もいない…から。
「…うん?」
 
「/// 出るとこ出てないカンジの女の子は、キライですか!?」
「―――――」
 
は…恥ずかしいっ!!
顔から火が出そうなくらい!
穴があったら入りたいくらい!!
でも、でも…私にとっては、スゴク重要なこと。
――――大好きな人に、嫌われたくないもの。
先輩は――――がっかりしちゃわないかな…?
 
「すごい…耳まで真っ赤だね?」
「!!!っせんぱい!?」
 
不意に耳元で、白銀先輩の低く優しい声がして。
恥ずかしさのあまり俯いていた私が弾かれたように顔をあげると、目の前には白銀先輩の、笑顔。
その近さに驚いて 身を退こうとしたのに、すでに背中にまわされた先輩の腕に阻まれて、距離をとることも出来ない…!
「昼のこと、気にしちゃった? くすくす…マドンナちゃん、超~可愛い♪」
「せ、んぱい…!」
「俺…君が育ってないとは言ってないヨ?」
「!! で、も…!」
 
白銀先輩の温かい手が背中に触れる。
そのまま そっと抱き寄せられて―――先輩の体温を、肌で感じてしまった。
こんな風に先輩を感じてしまったら―――好きがあふれて止まらなくなる。
心臓がドキドキして熱が体中に廻って……息が苦しくなって…。
まるで金魚みたいに口をパクパクしていたら、
「! んっ…!」
白銀先輩の顔が近づいてきて―――私たちは、唇を重ねていた…。

「/// …こ、こんなの誰かに見られたら…」
「うん、――――あのね、心配しなくても俺がちゃ~んと 育ててあげるから……安心して?」
「!? /// ぇぇ…!?」
「勿論、『今すぐに』じゃなくて……君がソレを受け入れられる時がきたら、のハナシ♪」
「――――白銀先輩…」
「だから、笑ってよ…マドンナちゃん―――君の笑い顔は、俺の元気の源なんだヨ?」
 
私の頬を包み込む先輩の大きな手…。
その手に手を添えて、私は小さく頷いた。
「先輩だって私の―――元気の素、です…」
「そっかそっか…」
私の言葉に先輩は嬉しそうに笑ってくれた。
うん――― 私も、白銀先輩が笑ってくれると、嬉しい…。

自然と顔がほころんだ私に、
「俺は今のままのマドンナちゃんが、大好きだよ―――」
先輩はそう囁いて 額にキスを落としてくれた…。


THE END
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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)

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HN:
ベルル
性別:
非公開
自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。

なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。
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