ちょっと微妙?と思って悩んでいました。
うちの寸止め隊長のシンさんですら使わなかった禁断の奥の手(苦笑)、動物ネタですm(__)m
……動物の視線って……結構気になりませんか?
(私はこの間、タヌキの前例があるので…(^^ゞ)
いや、そういう時って結構気になるという話を…もごもご。
コホン…それでは、お楽しみ頂けましたら幸いです…
「……アキ…?」
ベッドの中で、いつもある温もりが無い事に気付き、カスガは眠い目をこすり体を起こした。
「?…アキ…」
小さな声でもう一度、最愛の人の名を呼ぶ。
まだ夜が明けきらない薄暗い時間だ…。
こんな時間に出かけることも無いだろうし…。
カスガは言いようのない不安に駆られ、ベッドを抜け出した。
慌てて上着を羽織り、階下へ降りようとしたその時。
「カスガさん?」
背後からの声に驚いて動きを止める。
そして振り返り、そこに探していた女性(ひと)の姿を認めた。
「ごめんなさい、起しちゃいました?…お隣のネコが迷い込んだみたいで、ゴソゴソ物音をたてるから様子を見てたんです」
見ると彼女の腕の中には真黒の子猫が丸くなって収まっている。
「…い、いや……、問題ない…」
安堵感にしどろもどろになってしまう。
「でも……」
「だ、大丈夫だ…!自分は何も……!」
何をそんなにうろたえる必要があるのか、自分でもわからない。
だが冷静な彼女の声を聞くと、自分がひどく慌て過ぎていた事を思い知らされる。
するとアキは子猫を洗濯カゴの中にいれ、静かに歩みよってカスガの上着を軽くつまむ。
「表裏…逆ですよ…?」
「こ、これはだな……!」
「ふふ、いじわる言ってゴメンなさい。……心配させちゃったんですよね?」
「……アキ…!!」
その言葉にカスガはアキの体を抱きしめる。
呼吸も許さないほど、強く―――!
「カ…スガ、さん…」
「あんまり……驚かせんでくれ…アキ」
「ごめ…な…さい……」
苦しげなアキの声に気付き、カスガはようやく腕の力を緩めた。
「…カスガさん……」
自分を見つめたままのカスガに、アキは首をかしげて呼びかける。
可愛らしいその姿に、カスガの欲望が理性を凌駕した。
突然アキのあごを捉え仰のかせるとその唇を有無を言わせず塞いだ。
そして舌を差しいれ強引に絡めとる。
「は…ぁ…カスガさ……ん…!」
「…責任を、取ってもらえるか…?…寿命が何年も縮んだ気がした。お前に何かあったらと思うと……!」
カスガの苦しげな低い声……。
その低い美声に、アキはいつも聞き惚れてしまう……。
耳元で囁かれたりするとその威力は絶大で、例えそれが厳しい叱責の言葉であっても、こちらの理性も何もかもを奪って骨抜きにしてしまうのだ。
激しいキスを受けぐったりしたアキを抱き上げると、そのままベッドに横たわらせ彼女の上に覆いかぶさる。
「アキ……何処にも…行かせない。お前は自分の……!」
ニャァァァ…!!
「!!…」
突然の鳴声に驚いて顔をあげると、さっきカゴに入れたはずの子猫がサイドボードの上からこちらを見下ろしている…。
その深い深い緑色の瞳に見つめられと…なんだか落ち着かなくなる…。
「カスガさん…?」
「……いや…」
アキから身を起こすとカスガは小さく吐息をつき、アキの額に優しいキスをした。
「色々と……すまない…」
なぜか気落ちした様子のカスガにアキは身を寄せる。
「…アキ……」
彼女を抱きしめて…ベッドに身を沈める。
そのまま抱きしめあって、2人は眠りに落ちていった……。
翌日。
仕事を終えて家に戻ると昨夜の黒い子猫を抱いてアキが出迎えた。
「………」
「お隣から頼まれちゃって……ダメでしょうか?」
「…い、いや……。アキがいいのなら別に構わんが…」
言葉少なに頷くと、ホッとしたようにアキは笑い、
「良かった♪…じゃ、すぐお夕飯の支度しますね!」
パタパタと台所へ戻っていく…。
残された子猫と向き合いカスガは吐息をついて小さく言った…。
「…まぁ……お手柔らかに頼む……」
ニャァ♪
♪BGM with【小田和正:woh woh】
……息を止めて君を見つめてる 君を抱きしめていたい…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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