でも、あと1年も待てないのでUPしちゃいます。
はぁ…ブログの準備が間に合わなかったんだよね…
大丈夫、残念なのは私も一緒だよ>ウキツ…
ウキツルートはタカミルート同様、恋愛モード全開でしかも充分満足のいく内容だったから、SSを書く原動力(=フラストレーション)が足りなかったんですよね…。
でもウキツ単体じゃなくて、サナトや他のキャラと絡ませることによって彼の愛すべき人格が際立つことに気づいたら…こんな感じで出来ました^_^
あとはこの勢いを駆って、ウキツ単体のSSが書ければいいなぁ♪
それでは、お楽しみいただけましたら幸いです。
モルトカの大通りの花屋の屋台の前…。
意外な人物が難しい顔をして立っていた。
「…アイツ、どんな花が好きなんだ…?」
色とりどりの花を前に、ウキツは小さく呟いた。
「こちらのお花は人気ですよ」
売り子が薦めてくれたのは大輪で、花弁が幾重にも重なった華やかだが重みのある花だった。
赤や黄色など、色もたくさんある…。
「こんな派手な花…アイツ好きかねぇ…?」
首をかしげて考え込んでいると、
「ホウ…珍しい場所に珍しい顔がある……」
「ウキツさん?…お花ですか…!?」
「う…サナト…!…アキ…!」
意外そうに眼を丸くしたアキとサナトが通りの向こう側からやってきた。
「…んだよ、わりーかよ」
「いえ、でも意外です…。キナエさんにプレゼントですか?」
「ホゥ…貴様、我が妹に花を贈るつもりか?」
「ちげーよっ!!…つか、勝手に決めんな!!」
「ふむ…選びきれぬらしいな……。アキ、お前ならどんな花を選ぶ…?」
意味ありげにウキツへ視線をくれながら、サナトはアキへ話をふった。
「私ですか!?……私なら…」
チラ…とウキツを見やり、アキは屋台へ視線を戻す。
そして少し考えた後、赤い小振りの花が鈴なりについている花と、まっすぐ天を指すように伸びた緑の葉をいくつか取って束にまとめた。
はっきりした色合いがケンカするかと思ったが、意外にもコントラストが落ち着いて見栄えがいい…。
「へぇーー、大したモンだな…」
素直にウキツが感嘆の声をもらすと、アキは少し頬を染めて答えた。
「え…と、ウキツさんをイメージして選びました…」
「オレ…!!?」
「はっきりした色目ですけど、赤は芯の強さを、緑はしなやかさを表しているように思えたから…」
「…だ、そうだ…」
「…なにが言いてぇんだよ、てめえ…」
「やれやれ…、花の選び方を親切にも教えてやったというのに…お前には理解できぬか…。…アキ、帰るぞ」
「あ、はい…」
「だぁーーっ!!お前がアキに命令すんじゃねぇよ!!」
がなるウキツを軽く無視してサナトはアキを連れ、花屋を後にした。
「チェ………イメージ…か……」
残されたウキツは再び屋台へと目を戻した。
夕方…。
店の看板をしまおうと扉を開けると、ウキツが立っていた。
「ウキツさん!?」
「お…おぅ…」
「…何してるんですか?こんな所で。……あ、もうすぐ夕飯ですよ?」
「……おぅ…」
「…?…」
歯切れの悪いウキツに、アキは怪訝な顔を向ける。
「あ…あのよ!」
「はい?」
「…やる!!」
後ろ手に持っていた小さな花束を、アキの目の前に突きだす。
およそデリカシーの欠片もない言葉と態度だったが、差し出された花束を手に取りアキは嬉しそうに笑った。
「わぁ、可愛い♪……私にくれるんですか?」
「…おぅ…」
夕日に照らされて顔の火照りが気付かれないことを祈りつつウキツは頷いた。
ピンク色のふわふわした柔かい花弁が可愛らしい花と、ツル性のクルクル巻いた緑の葉をいい具合にまとめたブーケだった。
「え…と……お、お前を…イメージして選んだ」
「私!?―――ふふ……嬉しいです…」
ふにゃ、ととろける笑顔を見せられたら、苦労して選んだ甲斐もあるというもの。
「好…好きな花か…?」
「…私の為に選んでくれたお花だから…大好きなお花になりましたvv」
「(か、かわいいぜ……こんちくしょお!)」
グっ!と拳をつくった所で、アキは冷静に問いかける。
「でも、どうして急に…お花なんて…?」
「ばーか!…今日はお前の誕生日だろ!…だから…まぁ…普段、世話になってる……礼だ!礼!!」
照れ隠しに言葉がぶっきらぼうになる…。
すると目を丸くしているアキの背後からサナトが現れ、吐息混じりに言った。
「はぁ…ウキツよ……つくづく残念な男だな…お前は……」
「は?…イキナリ何言いやがる!」
「アキの誕生日は、明日だ―――バカ者…」
♪BGM with 【大塚愛:SMILY】
……泣きたいところは 1人でも見つけられる 笑って 笑って 君の笑顔が見たい…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
fxwill.com
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。