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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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企画SS3つ目は シンさん です(^^)
ていうか、後の二人のネタが全っ然浮かびません(>_<)。
ヤバいぞ!! これは企画倒れになるのか!?(苦笑)


さてさて、今回はシンさんなんですが。
いつもと違ってすこーし黒い…のかな?
(黒い…というのもちょっと違うか……)
甘やかしシンさんじゃないので、書きあげてから少し悩んでしまったのですが、残りの二人が本当に書けなかったので先にUPすることにしました。
シンさんの場合、こういうのもアリだろうと思います^^。

それではお楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
 



「私、怒ってるんです!」
「へぇ?…ホント?」
アキの突拍子もない一言にたじろぐ様子も見せずシンはくすりと笑みをこぼした。

「な、何が可笑しいんですか!?」
「ん~~~~だってさ?」
取り合う風のないシンにムキになってアキが何かを言おうとすると、
「キャ!?」
おもむろに手首を掴まれて引き寄せられたかと思うと、その勢いのまま壁に押しつけるられるように囲いこまれた。
「シンさん!?」
「ムキになっちゃって……かーわーいーい」
「っ…」
おちゃらけた言葉とは裏腹にその瞳に宿る光は険呑で……。
背中にあたる壁の冷たさと同時に、触れ合わんばかりの距離まで身を寄せるシンの体温さえ感じてしまって――――心臓が壊れるくらい激しく打って、痛い…。

「で?なんだっけ?…あぁ…怒ってるって言ってたね?何を怒っているの?」
手首を抑え込んだまま、シンはもう片方の手をアキの頬に添える。
赤く染まったアキの頬の熱を探るように撫で、その指先は頬にかかる髪を掬いあげて耳朶へ…そして首筋へと移動する。
「/// ……シ…ンさん…」
身を固くして…瞳を潤ませるアキの顔を覗き込みながら、
「デモ、俺には身に覚えが無いから……言ってくんなきゃ分からないよ?」

低い低いかすれた囁きには、いつも見せる軽くおどけた様子なんて微塵もなくて。
良い意味で心を許していたからこそ、シンが……大人の男性なんだと思い知らされる。
こんな声で…こんな視線で、想定外の何かを求められたら――――抗うことなんて不可能じゃないだろうかと…。
そんな危機感さえ感じてしまって、軽い気持ちで放った冗談をアキは死ぬほど後悔した。

「アキちゃん…?」
「…ごめ……なさい…」
ついにこぼれだした涙を止めることが出来ず、アキは嗚咽とともに何とか言葉を紡ぐ。
「ごめんなさ…い…、怒ってる…っなんて、嘘です。…そう言ったら、…どうするのかなって…だから…っ…もぅ…」
アキの言葉にシンはようやく壁への囲いを解きそっと己の腕の中にアキを抱きいれた。
そして泣きじゃくるアキの髪に指を絡ませながら梳き、その耳元に囁いた。

「ごめん、ごめん……恐がらせちゃったね? もう しないから…泣かないで? 意地悪が過ぎた今の俺には盛大に怒ってくれていいよ?」
いつものシンの声音に漸くほっとした表情を見せつつも、アキは慌てて首を振った。
「もぅ…いいんです、それは…」
「そう?」
「……はい…」
ごしごしと頬を拭うアキの顔を覗き込み、その額に口づけを落としながら、
「クスクス………ね、駆け引きなんてまだ…早かったみたいだね?」
「……ぅ…」

「俺は君のこと…遊びなんかじゃないんだよ? いつも全力で君を想っているから―――油断しないでね?」
その言葉の意味を十二分に理解したアキだった…。


♪BGM with 【氷室京介:KISS ME
……KISS ME その唇 その胸 逃がさない…

THE FIN
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ベルル
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自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

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