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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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ラスエス3 > 流聖いずみ です^^。

只今カヌチ黒@PSPをコツコツとPLAY中(1巡目…)。
あーでもない、こーでもないってしながら採取を楽しんでます。
というか、ゲームとしての難易度は格段に上がってると思います、黒って。
白からのデータ(貯めたお金とか作っておいた武器とか)引き継げるとはいえ、採取に行くのに費用がかかるし、しかも掘ってみれば「何も出ませんでした」って…。
技術面でレベルアップしても料理の成功率は上がらないし…。
無駄をなくしたいと思えば設備投資をしなくてはいけなくて、それにお金がかかってしまうんですよね。
楽しいから…良いんだけど(^^ゞ。

さて、SSはラスエス3から。
ここしばらくSSを書けなかったフラストレーションのため、とにかく裏のない話が書きたくなって流聖にしてみました。
最近思うんですが、乙女ゲームにでてくる攻略対象の男性諸氏って主人公以上に「乙女」ですよねっ(笑)
(ん?私の描き方の問題かな??)

それでは、お楽しみいただけましたら幸いですm(__)m



 「あれ…新しい傘を買ったの?」
傘立てに立つ見覚えのない傘に気付いて隆治さんが言った。
「えぇ!そうなの!…見て!」
いつ気付いてくれるかと心待ちにしていた私は、待ってましたとばかりにその傘を手にして開いてみた。
「!…へぇ…」
「ねぇ…素敵でしょう?」
傘の外側は全面黒塗りなのに、内側は一面青空色で素敵な雲まで描かれていた。

「雨の日は色々憂鬱だけど…この傘を使えば少しは気が晴れるかと思って!」
「なるほどね……。じゃあ、少し外に出てみる?」
「え!?」
「丁度 時雨(しぐ)れてきたみたいだよ。すぐに止みそうだけど、散歩してみようよ」
言われて窓へ目を向けると、確かに薄曇りの空からはパラパラと雨が降り出していた。
「あ、うん…じゃあ」
「こーら…それは要らないだろ?」
今にも外に出ていこうとする隆治さんにもう1本傘を取り出そうとしたら、手を押さえられてしまった…。
「隆治さん?」
「ちょっとそこまでなんだし……コレ1本で十分だろ?さ、おいで…」
そのまま私の手をひいてドアを開ける。
私は慌ててその後を追った。

「/// …あ、相合傘…!?」
「ん?なんでそんなに驚くかなぁ」
「だ…って………相合傘なんてしたことないし…」
どうしよう…なんで今更こんなことで恥ずかしくなっちゃうのかしら?
そんな私を見て隆治さんは笑いながら傘を開いた。
「そっか…いずみは初めてなんだ…?」
「! 隆治さんは…あるの?」
「さぁ? どうだろう?」
にやにやしながら返されて…なんだかちょっと悔しくなってくる。
「別に………どっちでも構わないわよ?」
昔、誰かと相合傘をしたからって――――そんなの別に、いまさら妬くほどの事じゃないし!…なんて、少し強がって私がそう返すと。
「ほら、もっとこっちに寄って? 肩が濡れてるよ」
大きな手に肩を抱かれて、一気に距離が詰まる。
「ち…ちょっとくらい濡れても平気よ…!これくらいの雨…」
「いずみは分かりやすいなぁ…」
「……ぅ…」

「―――好きな人と相合傘をするのは、いずみが初めてだよ…」

他の誰かと相合傘をしたことを否定した訳じゃないのに―――。
そんな一言で、あっさりと私の心を丸く収めてしまう。    
結局隆治さんの言葉に一喜一憂するのは、私の方なのよね…。
「/// …そんな言い方ずるいと思うわ」
「だって本当の事だからね。…でも…いいな…」
「?……何がいいの?」
「ん?……いずみの『初めて』を一緒にすることが出来るなんて、思ってなかったから…」
「/// ………」
そう言って笑う顔があんまり嬉しそうだったから―――逆にこっちが照れくさい…。
「ありがとう。 今まで誰とも相合傘をしないでいてくれて」
「/// また………そういうセリフ…」
お互い子供じゃないから、出会うまでに色んな『初めて』を他の人と経験している。
だから 『初めてを経験する時』 に居合わせることが、本当に貴重に思えてしまう…。

「お、大袈裟よ…! だって隆治さんとの初めてだってあるでしょ?」
「たとえば?」
「/// プロポーズされたのも結婚したのも、隆治さんが初めてよ…!」
恥ずかしいけれど私がそう言うと、隆治さんは大きくうなずいて、
「そっか…うんうん、そうだな。ソレは俺といずみの初めてだ…」
「~~~っ、もう…スゴク恥ずかしいし…」
赤くほてった頬を両手で押さえると、隆治さんは笑いながら軽く傘を振った。
「ほらほら……本題を忘れてるよ?…周りは雨だけど」
「あ……本当、ここだけお天気! 花マルの青空だわ…!」
言われて視線を上げると、そこには曇り空を切り取って映える青空…。
私は嬉しくなって思わず傘の柄を握っていた。

「やっぱりこの傘……素敵ね」
「そうだね…… ね、いずみ」
小さく声をかけ、私の手と傘を隆治さんがそっと引き寄せる。
―――目の前には鮮やかな空模様が広がって。
「!!……ん…」
あっという間に重ねられた唇に…私が言葉を失くしてしまうと、悪戯っぽく笑って隆治さんは囁いた。
 
―――俺たち2人だけ……青空の下でキスしたね?

 
THE END
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自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

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