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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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ラスエス3 から レイいずみ ですm(__)m

こんな状況ですが、書いた以上はUPしておきたい、と。(-_-メ)
ホントはカヌチ@PSP>クラトEDが終了したのでそちらの感想も…と思ってたんですが、旬のものはその時UPしておかないと、本当にUPするタイミングを逃してしまうので…。

それでは、ご興味のある方は続きの先へお進み下さいませm(__)m



アクシデントが重なって思いっきり疲れてしまった月曜日…。
ようやく帰れる…と疲労困ぱいの体でオフィスを出て、駅へ向けて歩き出した私の目に見慣れた姿が飛び込んできた。
「!?…レイさん!?」
「お仕事お疲れ様です」
携帯電話をしまいながら、私の方へ歩いてくるその姿は間違えようもなくレイさんその人で…。
でも今日は会えないって聞いていたから私の頭は、一瞬状況についていけない。

「えぇと……今日って…出張で帰りは終電近くなるって、言ってませんでした??」
「予定より早く仕事の片がついたので、早く戻ってこられたんですよ。 今、貴女に電話をしようとしていたんですが…いいタイミングでしたね」
「あ……そうなんですね…」
気の抜けた私の返事にレイさんは少し怪訝そうな顔をする。
「迷惑―――でしたか…?」
「!! いえ!そんな…!とんでもない!!」
「でも、随分とお疲れのようですね…」
「そんなことあ………!!」
レイさんの言葉を否定しかけた私は、いきなり現状を思い出して言葉切った。

どうしよう!!
今日はめいっぱいの仕事の所為で、週明けにも関わらず余力なんてないくらい疲れちゃったし!
カッツェに行く予定もなかったから、お化粧や服装だって結構手を抜いてきてるし!!
その上、あとは帰るだけだからって化粧直しもろくにしないままオフィスを出てきてしまって…!!
うぅ~っ、よりによってどうしてこんな姿を好きな人に見られなきゃいけないの!?

「ダ、ダメです!」
半分パニックになった私は手を顔に当ててたままレイさんに背を向けた。
「いずみさん?」
「ちょ…本当にごめんなさい!! ダメなんですっ!~~~今日はスゴク仕事が重なっちゃってきっと疲れが顔に出てるし! 化粧だって手を抜いちゃったし!! こんなひどい顔、レイさんに見られるなんて……嫌なの!!」

本当は。
会えないと思っていたから――――こうして顔を見られたこと、声が聞けたことが凄く嬉しいのに。
それを伝える前に、こんなに思いっきり拒否らなきゃならない自分がもう情けなくて…。
神様は―――意地悪だ…。
泣きたい気分でそう一気にまくしたてたら、
「…分かりました」
レイさんの静かな返事…。
わざわざ出張の帰りにこんなところまで来てくれたのに―――呆れられちゃったかな…。
このまま さよならするなんて―――すごく寂しい…。
哀しくて、鼻の奥がツンとしたその時。

「では―――これならいい?」
「!!……レイさん…!?」
背中から…ぎゅぅっと抱きしめられて、耳元に優しく囁かれていた…。

「―――先月…貴女が無理をしたみたいに、『今日』 はどうしても貴女に会いたかった…。 今日が何の日なのか…それくらいは分かるでしょう?」
「……ホワイトデー…です…」
「ええ、お疲れなら…特別にわたしが癒してあげますよ、姫…」
 ちゅ…
頬に触れる優しい優しいキス…。
春物のコートの薄手の生地を通して感じるレイさんの腕や胸や体温を感じてしまって―――鼓動が速くなるのを止められない。

「/// レイ…さん…こんなの、反則ですよ…」
「このまま貴女を連れて帰りたいので………少々の荒技は許して下さい」
「だ、ダメですってば…!」
「どうしても?」
「どうしても…!」
「じゃあ、本格的な荒技にもっていきましょうか??」
「え!?…キャ」
言うが早いかレイさんの腕に肩を抱き寄せられたかと思ったら、もう一方の手でひざ下を掬われてお姫様だっこをされてしまっていた。

「/// ちょ…レイさん、やだ…おろして下さい…見られてますよ」
「じゃあ、大人しく家に来てくれますか?」
「――――レイさん……強引過ぎです…///」
周囲の視線から逃れるように俯いて、小さく非難すると、
「だって……今日も 『想いを交わす日』 でしょう?」
「ぅぅ………分かりましたから…もぅ、おろして下さい」
観念した私の言葉にうなずくとレイさんはようやく地面におろしてくれた。そして、
「どんな貴女でも、わたしの愛しい姫であることには変わりません…。むしろ懸命に仕事に取り組む貴女は見惚れてしまうくらい美しい…」
「…レイさん…」
真っ直ぐな言葉が仕事を持つ身を労り、認めてくれているようで…心に迫ってくる。

「/// あ…ありがとうございます」
「大丈夫。…今夜一晩じっくり私に癒されれば、明日は元気に出社できますから」
「ぇ…///」
「確か…世間ではVDのお返しは、3倍返しって相場があるんですよね?」
「!?そ、そんな相場は(実際あったとしても、今この場には)ないです!!」
「まぁ、そう言わずに…。…先月貴女を泣かせてしまった分も沢山お返ししますよ…」
にっこりと笑ったその顔に、ちょっとだけ悪戯を仕掛けるような色が滲んでいたのは絶対気のせいじゃないはず…。
駅へ足を向けるレイさんは、私の微妙な表情に気付くと肩を抱き寄せて少し笑いながら囁いた…。
 
「……そんな風に緊張する貴女が一番、可愛くて美味しいんですよ…。今夜は甘い夜にしてあげますからね?」
 
 
THE END
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自己紹介:
乙女ゲームもブログもまったくの初心者が管理人をしております。
お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。

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