楽しく楽しく書いてしまいました(^^)
緋色の欠片の中で美鶴の役割が中々に幅が広すぎて、どういう立ち位置で描いたらいいのか迷うところなのですが……まぁ、何というか。
真弘先輩には案外と敵が多いんじゃないかなぁ?と(笑)
Happy End に続く道のりの中で、おおよそ味方になってくれそうな人が思い当たらないんですよね(^^ゞ
それは真弘先輩の日ごろの行いの所為なのか、真弘先輩自身の人となりの所為なのか……(苦笑)
とにかく。
美鶴とも、うまくは行かないんだろうな…などと考えていたら、こうなりました。
バトルの序章…になるのかな??
うーん………なれば面白いですね^_^
それでは。
お気楽にお楽しみいただけましたら幸いですm(__)m
珠紀の部屋の前で……美鶴は凍りついていた……。
「ほら…こっちに来いよ…」
「…せんぱい……?…ここ…」
「お前の部屋…!俺様が運んでやったんだ、ありがたく思え!」
「…はぁい……」
「う……コラ!抱きつくな……!~~~~ほら!着換えろ!!」
「んんーーー??…せんぱい……して…?」
「……ったく、しょーがねぇなぁ………ほら……さっさと脱げ…!」
「ふふ……くすぐったいよ…せんぱい…」
「だったら自分でしろ!」
「ん……せんぱいの…いじわる…!」
「なにお!?―――優しくしてやってるだろうが!」
「…………………」
風邪がひどくなって学校を早退してきた珠紀を、家まで送ってきた真弘にとりあえず部屋まで運ぶ事を委ね、自分は氷枕と薬を持って戻ってきたところなのだが……。
襖の向こうから聞こえてくる怪しげな会話に気を取られ、入室するタイミングを逸してしまった…。
「(た、珠紀さまは熱があるというのに……鴉取さんは一体何をするつもりで……!?)」
固く握った拳が……知らず震えている。
だけど。
興味の方が先だって、思わず耳をそばだてて中の様子をうかがってしまう……。
「おい…こっからは自分でしろ」
「はーーい、……せんぱい?……こっち見ないでね…?」
「見るか!馬鹿…!」
「―――ん…ちょっとくらいなら……いいよ…?」
「お……お前なぁ…!」
「ふふ……せんぱい、耳までまっかになってる♪ …か~わい~い♪」
「珠紀……てめ…!」
「キャァー……えーい、やっつけちゃえ…!」
「甘いんだよ…!」
「きゃあ…!」
そのうちに、どたばたと激しい物音までしてきて……。
美鶴の妄想は歯止めがきかなくなって……
「!!!(た…珠紀さま…熱でご自分がどういう状況かお分かりになってないんだわ…!こ、このままでは……既成事実が…!!ダメ!…それはまだ早すぎる…!珠紀さま!今、この美鶴がお救いしますからね…!!)」
妄想で突っ走ったまま美鶴は声もかけずに襖を両開きの全開にし、思わず叫んでいた!
それはもう。
鴉取真弘に対して。
全身全霊を込めて!
――― 『静止せよ!!』
「い”!?」
「…美鶴ちゃん…??」
美鶴の言霊の力により動きを封じられた真弘は、珠紀に組み敷かれたままこちらを見る。
「美鶴!…てめっ…何しやがる!!」
「あれーー?…あはは…せんぱい、動けないんだ?…わーい!こうしてやるー!」
「だあぁぁぁっ、珠紀…!…よせ…!」
「な、何を……なさっているのですか…?お二人とも…」
部屋の様子を見て…理解が追いつかない美鶴は茫然と聞いた…。
珠紀の布団の上で、Tシャツの上にパジャマを着た珠紀が真弘に乗りかかってその腕を『固め』にはいっている…。
(いや、正確には、言霊の力によって動けなくなった真弘が『固められた』のだが…)
「見て分かんねーのかよっ!!…こいつを着替えさせて寝かせようとしたら、ハイテンションになりやがって……!!」
「覚えたての、寝技にもちこんでみましたーーっ♪」
「……珠紀さま…」
「美鶴!覚えてろよ!!…くぅ…!…この鴉取真弘様が!不意打ちとはいえ、熱に浮かされた女に『決め』られちまうとは…!!」
むせび泣く真弘に珠紀は上機嫌で
「うふふ♪…ね、私、強くなった…?少しはせんぱいの役に立つかなぁ?」
「!!…俺様の役に立とうなんざ…百万年早えぇっ!!!」
珠紀に組み敷かれたままで…真弘の叫びは空しく響き渡った……。
―――その後。
薬が効いて熱の下がった珠紀は当然その事をぼんやりとしか覚えておらず、二人はその事実を「夢だ!」とキッパリ言い切って。
……美鶴はしばらくの間真弘にこき使われる事となった……。
- 終 -
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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