~ Bloody Call 創作SS ~
…なんか、勢いを駆って書いてしまいました^_^
今のところ、Bloody Call で一番の好きキャラなのです。
それは、彼の声が少しハスキーだったから…とか、小馬鹿にしたしゃべり方がツボにきたから…という訳だけではないと思いたいのですが(笑)
思った以上に、彼にヤラレてるのかも知れませんね…
SS書いちゃう位だし…^^
一応、真ED直後位のイメージで。(気持ちネタバレ含みます)
まだきっと、双葉の傷は癒えてないだろうな…との思いからデス。
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
「ん…」
布団の中で身じろぐと、あるはずのないものに額がぶつかる。
―――あるはずのないもの…そう、壁。
寝返りを打とうとした私の体は何かにぶつかって、その動きを阻まれる。
「んーーー…??」
まだ開かない瞼を閉じたまま、なんとか手を引き上げてもぞもぞとその壁の正体を探る…。
「oh……意外と大胆ネ……双葉♪」
低く甘い囁きが吐息とともに耳朶に触れる。
その声に驚いて重い瞼を全開にすると、目の前には銀の髪の…見慣れた半綺の顔。
「!?カ…カイン!?……ど、ど、どーして……あなた」
「添・い・寝♪…してあげるデスvv」
インチキ留学生よろしく、中途半端なカタコトの日本語を繰り出す相手を、私はキツク睨みつける。
だって…!
こんなの、夜這いと一緒だし…!
「カイン…冗談は」
「NO、NO、NO…!ジョークじゃないですヨ?このテのジョーク…キミに通じないのは学習済みデス」
そして穏やかに、おどけた調子を崩さないままそう言い募ると、彼は私をその広い胸に抱き入れ、片方の手でゆっくり私の髪を梳く。
「…………カイン…?」
「――――キミが、穏やかな眠りを手に入れる手伝いがしたいだけだよ…双葉…。それもダメかな?」
「…手伝い…って」
まだ―――。
時折、母さんの夢を見ては心を震わせて眠れなくなる私を気遣うカインの気持ちを嬉しく思いつつも、気になる単語を復唱して返すと、カインはクスリと笑みをこぼし私の顎に手をかけて仰のかせた。
「それはね…」
深いブルーの瞳がわずかに揺らぎ…
「…こういうコト……」
少しかすれた甘い声が発し終わらないまま…彼は私の唇を塞ぐ。
「……ん…!」
―――優しいのかと思えば…こんな風に強引で、身勝手なキスをして…。
けれど唇の間を割って入ってくる彼の舌は……私に甘い痺れを与える…。
「……ん……カ…イン…」
どれだけの間…そうして唇を奪われていたのだろう…?
彼の唇からようやく解放された時にはもう、手探りで自分の理性を探さなくてはならない程で…。
恥ずかしくて、カインとは目も合わせられなかった。
「もっと…、蕩けて――双葉。…もっとボクの事だけを考えて?……ボクが夢の中で一緒に居れば――何も怖くないでショ…?」
優しい…優しい声…
私の髪を梳いてくれる彼の手の感触が…とても心地いい。
「………あなただって……看病で…疲れているのに……」
「クス…大好きな女の子を抱きしめるだけで疲れたりしません…コレは、役得、言いますv ―――なんなら…疲れるようなコト、したいですか??」
「もう…!」
カインのおどけた口調に怒ったふりをして、私は彼の胸に頭を預ける。
私を抱きしめてくれる彼の腕に手を添えて、彼の温もりと鼓動を感じながら…私はそっと目を閉じる。
「―――ありがとう…カイン………今夜はきっと…あなたの夢をみるわ……」
「Good Night …双葉………どうか…良い夢を…」
かすれた囁きが耳に届き、額には温かくて柔らかいものが触れる。
カインの温もりに包まれて……私はやがて優しい眠りに落ちていった――。
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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