ということで、1000HIT 節目のSSは、アクトになりました。
まぁ、書きかけの中からは、アクトのSSしか仕上げられなかったという訳なんですが(^^ゞ。
なぜ止まってたかというと…見ていただければ分かるかと思いますが、またしても祭りネタです…。
アクトは、「マツリノヒ」からお祭りネタが連続していて…。
自分でもこれは、季節も無視だし、似たお題で書きすぎだろうと自粛してたものなのです。
(祭りネタは、黒の皆さんで企画SSにするつもりもあったのですが…いつ出来るか分かりません(>_<))
まあ、キリ番のお祝いということで…お祭りネタ、今日の所はご容赦いただければと思います^^。
それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
ご来訪ありがとうございましたm(__)m
「―――お前……そりゃ、色気より食い気だろう……」
アキの手元の食べ物をみて、アクトは呆れながら言う。
二人でお祭りの屋台にやって来てのこと。
「いいの!今日は夕飯作らないから、アクトもここで食べてね!ハイ…ナギ麺あげる」
「おまえ……」
「あ!…りんご飴発見♪」
「あ、コラ…!」
いくつもある屋台へフラフラと吸い寄せられるアキ…。はぐれては大変とアクトは慌ててその後を追う。
「おや、アキちゃん…今年も可愛いね」
「ありがとうございます♪」
屋台の男と親しげに言葉を交わしている姿を目にし、アクトは不機嫌そうにアキの傍らに立つ。
「?アクトも欲しいの?」
「おや、彼氏かい?いーよ、じゃあおまけしてあげるよ。ほら、2本持ってきな」
「わーい、お兄さんありがとう♪」
「来年もよろしくな!」
りんご飴を2本手渡されて上機嫌のアキは、隣の不機嫌120%のアクトに不思議そうな顔を向ける。
「?アクト…どーしてそんな顔をしてるの??」
「―――お前……天然のタラシだな…」
「!?何それ!…どういう事!?」
あんまりな言い方にアキもムっとして答える。
対するアクトは、不機嫌だがそれ以上に何かを訴えるような眼をしていて……。
いきおい、アキは振り上げた拳のやりどころに……困る。
「……アクト?…なに?どーしたの?――私、何かあなたを傷つけるようなことをした?」
いつももっと遠慮の欠片もない程、はっきりと言ってくるのに…こんな風に黙っていられると余計な深読みをして不安になってくる。
そんなアキをじっと見つめていたアクトは不意に、
「―――食いすぎ!」
ピン…とアキの鼻を指で弾き、アキの手からりんご飴を2本とも取り上げた。
「え!?あ!ズルイ…!アクト…1つは私の!!…ねぇ返してよ…!」
「来年もその服を着るつもりなら、コレはやめとけ。……後で別のを買ってやるから…」
りんご飴に縋りつこうとするアキの腰に腕をまわし、グイと抱き寄せる。
いつの間にか屋台の立ち並んだ所を抜け、人ゴミがまばらになったのをいい事に、アクトは不敵に微笑んでアキを見下ろす。
「な…なに!?」
「でも、ま…一口だけなら…分けてやってもいいぜ?」
その言葉にいやな予感がして慌ててアキは首を振る。
「いい!!…結構で……っん…!!」
アキの返事もきかずりんご飴に齧りつくと、アクトはそのままアキの唇を塞ぎ、口に含んだりんごの欠片を口移しに与えた。
口中に広がる熱い甘みは―――りんご飴だけのもの…?
「―――もう一口いくか…?」
ニヤリと人の悪い笑みを浮かべてアキを見やり、アクトは聞いた。
「もう…!……アクトの、バカ…!」
恥ずかしくて真っ赤になりながら頬を膨らませるアキを、アクトは更に力を込めて抱きしめる。
「アクト…!…苦しいよ…アクト?」
「お前は俺のものなんだから…誰にでも良い顔するな………わかったか?」
「………………」
頭の上から響くその言葉に、ようやくアクトが不機嫌になった理由に思い至り、アキはアクトの腕の中でクスリ…と笑みを零した。
「――――なんだよ…?」
「ううん……あのね、りんご飴…もう一口、ちょうだい?…でも飴は無くても……いいかな?」
その言葉にアクトは小さく笑って頷くとアキの頬に手を添え…その唇を重ねた。
りんご飴がなくても…甘い香りが口中に広がって。
アキは体中を駆け巡る甘い快感に酔いしれた……。
♪BGM with 【GLAY:ずっと2人で…】
……あの日あなたに出逢わなければ 愛しさも知らないままに…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。