温泉仕様はこれで2つ目♪
あとは流聖で書けるか否か…(苦笑)
書きたいネタの種みたいなのはあるんだけど、それをどう膨らませるかが問題(^^ゞ。
私、ネタ出しも下手なので……。
とりあえず、久しぶりのラスエス!
気兼ねなく書けるCPはいいですね!
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
「お荷物をお持ちいたします、奥様」
「!?おく…さま!?」
お互いの休日を何とか調整して、私はレイさんと前から言っていた温泉にやってきたのだけど。
受付を済ませて部屋へ案内してもらう段になって、仲居さんのその一言に思わず固まってしまった。
「(おくさま…って……言ったよね…?今…)」
「?どうかした…?」
「あ……ちょっと…」
先を行くレイさんの上着をつんと引っ張って、私は声を潜めてその事を話す。
「い…今、私…おくさまって言われたんですけど…」
―――そんな風に見えるって事なのかしら…?
「2人連れだから…無難な呼び方を選んで声を掛けたんでしょう…」
まあ、想像してた通りのレイさんの言葉なんだけど…。
「あの………一部屋で…取ったんですよね…?」
「二部屋取る意味がありますか?」
「――――…予約の名前……なんて入れたんですか??」
私の問いに、レイさんは少しの間沈黙して。
「……一部屋に別姓の男女が予約を入れる方が…妙な詮索をされると思いませんか?」
そう耳打ちするものだから。
「!!っもう!…レイさんの所為じゃないですか…!」
「ふ…貴女が良いのなら、宿帳を訂正してきますよ?」
意地悪く微笑んで聞き返してくるから、なんだか引くに引けなくて。
「分かっててそういう意地悪言うの…やめてください!」
とにかく…しらばっくれようとしていた癖に、何事もなかったかのようなレイさんの態度が腹立たしいというか、悔しいというか…。
きっと思惑通りに動揺した私を見て楽しんでいるんだろうな…と拗ねた気分でそっとレイさんを窺うと、こちらを見ていたレイさんとばっちり眼が合って。
けれどなんだか意地を張って、つんと顔を反らしてしまっていた……。
「それではどうぞごゆっくり…」
「あぁ…ありがとう」
荷物を置いてお茶を淹れて…退室の挨拶をした仲居さんにレイさんが一声そう応えると……仲居さんはレイさんの顔を改めて見て、ほんのり頬を染めた…ように見えた。
―――まぁ、大体はこうなるのよね…。
歩いていてすれ違うくらいじゃそうでもないけど……面と向かって話をしたり、眼を合わせたりすると、どうしてもこの人の持つ男の色香…みたいなものが発揮されて。
大抵の女性は…見惚れてしまう……。
慣れなきゃいけないのは分かってるけど、やっぱりちょっと…落ち着かなくなる。
「どうかした?」
ちょっと考え込んでいたら、腰に手を廻されて不意に抱き寄せられる。
「まだ、怒ってる?」
その低い囁きは、とてつもなく甘くて…私の中にするりと入り込んでしまう。
「ち、違います……そうじゃなくて…っ」
そしてそのまま首筋に顔をうずめたりするものだから…私は慌てて彼の腕を解いて、その甘い誘惑から逃れる。
「///もぅ…!せっかくの温泉で…専用露天風呂付きのお部屋なんですよ!?…ちょっとはこっちも楽しまなきゃ、何のための温泉なんですか?」
障子を開けると、ベランダの一部が岩肌を模した浴槽になっていて…丁度夕焼けがきれいに見えた。
「ふーーん……今すぐ風呂に入らなきゃならないことをしたい…と?…君にしては大胆なお誘いだね?」
「ぁ…!」
そう言って両手で手を掴まれて、引き寄せられる。
まっすぐに見つめられると……目を、逸らすことができない…。
「まずはこちらを楽しんで――――それからゆっくり…露天風呂を楽しめばいいだろう?……ふたりで…」
低い囁きが終わらぬ内にその唇が…私の唇を塞いで。
「ほら……そう遠くない未来の…予行演習だと思えばいい。俺は君を……こんな風に愛したいんだから…」
「ん……っ…ぁ…」
蕩けるようなキスに…頭の芯が熱くなる。
「ほら……我慢しないで…」
「レイ…さん……!」
煽られて思わずレイさんの首筋に腕を絡ませてしまっていた。
「…良い子だね」
間近にあったその顔がいつになく優しく微笑い、その指先が深く優しく私に触れるから―――あっという間にその愛撫に絆(ほだ)されて、私はレイさんの腕の中に落ちていった。
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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