去年のクリスマス~年末年始関連のネタ……緋色からは1つも参加出来て無かったので!
今回は絶対1本は書きたかったんです!!
勿論、緋色から離れて結構経つので、上手く感じが出せたのか不安ではあるのですが……。
私は緋色の愛蔵版をPLAYしたので、FDも一緒に手に入ったのですが。
FDでは真弘先輩しかみてないんですね。
甘いような甘くないような…微妙なとこもありましたけど、でもやっぱり真弘先輩は良い!!
今回はFDのバレンタイン編を feature してみました。
……だって、先輩のは全然甘くなかったんだもん(ーー゛)。
まぁ…コレだって、さほど甘くはありませんがね…。
とりあえず、お楽しみ頂けましたら幸いです(^^)
「…………」
「………先輩…?」
「………………たまき」
「はい…?」
「………コレ………本気か?」
「はい………ご不満ですか??」
いつもの屋上で。
放課後、向かい合って座る真弘と珠紀。
その2人の間には――――。
『 大 本 命 』
そう書かれた手の平より一回り大きなサイズのハート型のチョコレートがあって。
「や…不満っつーかよ……その…」
困ったように頭を掻きながら、真弘はうにゃうにゃと言葉を濁す。
「だって…本当の気持ちですよ??……他の皆には、『義理』って書いたミニサイズのチョコの詰め合わせですけど、真弘先輩のはトクベツですからねっ!大きさも、書いてる文字も…気合入れました!!」
胸を張って笑顔でそう言うと、真弘はなんだかビミョーな顔をして一度視線を逸らす。
けれど再び珠紀を見つめると、肩の力が抜けたように明るい笑みをこぼした。
「や…まぁ~突っ込みどころは色々あるが!他の奴らと違っていてトーゼンだよな!俺様はお前と……つ、つ…付き合ってるんだし!!」
「あ…あんまり恥ずかしいことを大声で言わないで下さいよ…」
「本当のコトだろーが!!…ぃよし!ありがたく貰っといてやるぜ!!」
そう言ってチョコへ手を伸ばす真弘に、
「あ、先輩…!……その/// た、食べさせてあげましょうか…??」
「!!……おま…///」
「て、手でですよ!!なんで先輩が赤くなってるんですか!!」
「う、うるさい!……ま、まぁ…食ってやらないでも…ないが…」
「じゃぁ準備しますから…向こう向いてて下さい」
「待て!準備って何だ!?」
慌てて突っ込む真弘に。
「………『大本命』 が粉々に砕かれるトコ…見たいんですか?」
「う…」
珠紀のはっきりした物言いに返す言葉もなく、真弘は珠紀に背を向けた。
すると珠紀は隠し持っていた別の箱を開けて中のチョコを取り出す。
「……ふふ…先輩?…実はさっきの大本命チョコはネタなんです♪本物…あげますから、目を閉じててくださいネ?」
その言葉に、振り返りたい欲求を抑えて真弘はギュゥっと目をつむる。
次の瞬間―――。
ふわりと甘い香りがしたかと思ったら。
ひんやりと冷たく柔らかな感触が唇に触れて。
それとは対照的な温もりを肌に感じ……。
唇の間を割って入った甘い塊りに思わず目を開けたら…至近距離に―――頬を染め、はにかむ珠紀の笑顔…。
「…それ…生チョコなんですよ…」
「お………おぅ…」
―――その唇に、ココアの粉が少し残っているのに気がついたけれど……。
何も言えずに真っ赤になって頷く真弘だった―――。
-終-
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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