バレンタインSS ウィスプから、ウィルハンナです(^^ゞ
ふう、ようやく仕上がりました~。
ウィルは甘いものあまり食べないかなと思って、今回は書いてみました。
(確か…FD?ではイグニスが甘いもの好きじゃない…って言ってたのかな??)
ウィルは時々優しいのがいいと思います。
そのレア感が糖度を倍加してくれる…と思うので(笑)。
でもね。
彼、結構やる時はやる男ですから!!
というわけで。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m
クシュン!
キッチンで朝食の支度をしていたハンナは小さなくしゃみを洩らした。
「うぅ…昨日遅くまでレシピを探してたから…風邪引いたのかしら?でも……今日は2月14日だし…折角ウィルに甘いものを食べて貰える機会だし…」
ティタイムに、ウィルと一緒に甘いお菓子でお茶をするのがハンナのささやかな願いだった。
今日ならきっと、甘いものを贈っても一緒に食べてくれると思うから。
その為に少しくらい無理しても大した事ないと思えた―――。
「……ハンナ…」
「え?」
「お前…顔が赤いな…?」
朝食後…ウィルの一言にハンナはぎくりと肩を揺らす。
いつもは顔色なんて見ない癖に、今日に限ってそんなことに気付くなんて。
恨めしい気持ちを内に隠して、ハンナは必死になって平静を装う。
「き、気のせいよ…!」
「!…ちょっと待て!お前…もしかして熱があるんじゃねぇか!?」
あわてて食器を片づけ始めるハンナの細い腕をはし…と捕まえて、ウィルがそう突っ込むと、
「!平気よ!…これくらい、平気!」
その事実を認めたうえで、大丈夫と言い張るハンナ。
「おい!」
途端にウィルは眉間にシワを寄せる。
「だって!又甘ったれてるって…ウィルなら言うでしょ!少し熱っぽいかな?って思うくらいだから、大丈夫…!それに…!!」
そう言ってウィルの手を振り切ろうとしたら、逆に驚くほど強い力で引き寄せられて彼の腕の中に閉じ込められる。
「バカか、お前は…!調子の悪い時に無理してどーする!…ったく、何でこんな時だけそう強情になるんだよ、お前は!」
思ってもみなかったウィルのその言葉に…でも、引くに引けない気持ちになって…。
「だ……って…!き……今日は、バレンタインデーなのよ…!せっかく…せっかく甘いお菓子をつくってプレゼントしようと思っていたのに…!……こんな日じゃなきゃウィルは受け取ってくれないでしょう!?一緒にお茶をしたいの!甘いお菓子で!!」
腕の中でイヤイヤと首を振るハンナを呆れたように眺め、ウィルは肩を竦めた。
「………甘いものなら……もう貰ってる…」
「え!?だ…誰から貰ったの!?ひどい!ウィル…!いつの間に!?」
明らかに何かを勘違いしているハンナに破顔してウィルはハンナの顎を捉えて仰のかせると、そのアイスブルーの瞳でまっすぐハンナを見つめる。
「…ウィル…??」
「……他に貰う宛てなんかあると思ってんのか…?」
「えぇ!?だ…てっ……ん…!」
抗議しようとするハンナの唇をウィルは強引に塞いだ。
ハンナの体から力が抜け自分に体を預けるまで……何度も彼女の唇を奪ってから、ウィルはハンナの耳元で囁いた。
「お前の唇より甘いものなんて、あるわけ無いだろ……ばぁか…」
「!! /// ウィル…!」
真っ赤になってウィルを見上げると、その菫色の瞳に映るのは悔しいほどの彼の笑顔――。
「…何だ……もう逆上せてんのか…?]
「ち、違うわ!これは…!」
慌てて身を引こうとする彼女を逆に抱きしめて、
「…いーから…体預けとけ……。はぁ…甘いものなら今度一緒に喰ってやるから、今日はもう―――ここで大人しくしとけよ…」
そう言ってウィルは再びハンナをきつく抱きしめた―――。
THE FIN
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(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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