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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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ふう、なんとか形になりました^^。

バレンタインSS  ウィスプから、ルディハンナです~m(__)m

クリスマスとかバレンタインとか。
やはりキリスト教の国の行事なので、雰囲気は絶対そちらの方が合う気がします。
でも本場のしきたりや風習が良く分からないので……書くときは本当にビクビクしながら書いてます(^^ゞ。
クリスマスもバレンタインも、日本では独自に発展しましたからね。
ホワイトデーは日本原産ですしね(^O^)

そう……今回のルディ……ちょっとやばいかな??と思ったんですが。
どうなんでしょう。
何をしても許されるのがルディ…という位置づけが私の中には出来上がっていて(笑)。
そーなると今回も全然セーフなんですけどね。
そして、可哀そうなアーヴィンさま。
彼…いつか幸せになれるんでしょうかね~??(苦笑)

それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m






「分かってない!分かってないよ…!ハンナ!」
「え!?なに??」
「どーしてアーヴィンなんかにチョコを送ったのさ!?」
「え?…だって…この間、お土産にたくさんお人形をいただいたから、お礼に…と思って。…だってこの時季は、普段手に入らない色々なお菓子が並んでいるのよ? あ、ルディにもちゃんと買ってあるから、そんなに怒らないで?」
「――――――まったく………どーして分からないんだろうね!君は…!!」
「!…キャっ!!」

キッチンの戸棚の奥に隠しておいたプレゼントを取ってこようと席を立つハンナの手を引いて、ルディはハンナを強引に自分の膝に座らせる。
「ルディ?」
「いい?この時季の…特に2月14日の贈り物には、特別な意味があるんだよ!?…君はそんな事も知らないんの??」
「!!…っひゃ……ん…」
首筋の後ろ側…後れ毛の合間の白く艶めかしいその肌に強く吸いつきながらルディは言う。

「そんな日に、憎からず……いや寧ろ特別な想いを抱いている相手から贈り物が届いたりなんかしたら……あのアーヴィンの事さ、絶対大きな勘違いをしてやってくるに決まっているんだから…!」
熱く激しいその刺激に抗うすべはなくて……ハンナはされるがままルディの腕の中におちる。
「んん………ルディ…?」
うるんだ瞳で見上げれば今度は唇を塞がれる。

「ふふ……………本気になりそうだよ…ハンナ」

ついばむようなキスの合間にそう囁かれて……。
―――どういう意味…?と問おうとしたら。
カッカッ…ノッカーの音がする。
その音に、ハンナを抱き上げてルディはリビングを出て玄関に向かう。
「ルディ?なに…!?」
「いーから、君は大人しくしてて」

珍しく強い口調で言われ、思わず引きさがってしまったら。
ドアの前でふわりと床に下ろされたけれど、その身は未だ彼の腕に囚われたまま―――。
戸惑うハンナに人の悪い笑みをチラリと見せて、ルディは彼女の顎に手を添えると玄関のドアを開ける前に、再び彼女のその柔らかな唇を奪う。
さっきまでとは違って舌を挿しこみ…彼女の何もかもを絡め取るかのような……熱く激しいキスをして―――。
そして。
ガチャ…扉を開けて、そこに立つ人物は。

「や…やぁ…ハンナ!…お、お、お、贈り物を…ありが…!!」
真っ赤なバラの花束を抱えたアーヴィンは、目の前の光景に絶句した。
「……あぁ…アーヴィン、君だったの?―――悪いけど今、取り込み中だから、また今度にしてくれる?」
頬を染め、ぐったりとルディに身を預けているのは、彼の恋する可憐な少女……。
彼女を抱いて目の前に立つのは―――彼が知る上で最も美しく、最も性質(たち)の悪い――元精霊人形……
 
「ル、ル、ル…ル」
「何だい?君のへたくそなハミングに付き合ってる暇はないんだよ、じゃぁね!」
そして無情にも扉は閉められて―――。
立ち尽くすアーヴィンがようやくその場から離れることができたのは、小1時間程あとの事だった。

「/// な、な…な……」
「なぁに?君までアーヴィンの口癖が移ったの?…みっともないから、やめなよ…」
しれっと言い放って再び唇を奪おうとするけれど、今度はそれにわずかばかりの抵抗をして。
「なんてこと!……ルディ…!!」
「ふふ…人前でのキスなんて、初めてだったね?…けど――――結構イイでしょ?」
言葉の後半を低い囁きに変えて、ルディは信じられないほど爽やかな笑顔を見せる。

対するハンナは羞恥に真っ赤に頬を染めあげて、大きな瞳には涙さえ浮かんでいて。
そんな表情こそ…彼を喜ばせていることなんて気づきもしないで。
「ひどいわ…!あんな……失礼だし、それに…それに…!」
「『それに』……なに?」
ハンナの顎を捉えて彼女の視線を捕まえる。
スカイブルーの瞳が妖しくきらめいて、逃れたいのに…視線をはずすことができない。

「言っておくけど…その純真さこそが罪―――なんだからね??」


THE FIN

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