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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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ええ…と。
PCにバスターを入れ直して再度ウィルスチェックし直してみました。
不調がウィルスの所為だとは思えないんですが。
(だって、今までもセキュリティが有効になってたのですからねぇ)
まぁ、しばらくは様子を見つつ…ビクビクとPCを触ることになりそうデス(^^ゞ。


さて、クラトED後の…勝手に補完シリーズ(!?)の第一弾…ですm(__)m
どこまで書くことができるのか。
自信はありませんがぼちぼちやっていこうと思います^^。

まあ、クラトアキですからね!
(さほど甘くはないですし、2つに分かれちゃたし)
少しずつ甘くなればいいな…と妄想中です♪

それでは、お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m

※ルートED後ですので少々ネタバレ含みます!ご注意くださいマセ!



―――いつも急な仕事で悪いねぇ…。コレはお礼だよ、とっといておくれ。

そういってチナキから渡されたのは髪に挿すかんざし。
薄ピンクの飾り石がついた可愛いものだった。
そして彼女はちょっと意味あり気に微笑んで、こう言い添えた…。

―――これはね、好いた男に髪に挿して貰うと、その恋が叶うって言われてるんだよ……。ま、頑張りなぁね!


「―――ホント…なのかなぁ………こ、恋が、叶う…て」
城に向かう道中で、さきほど貰ったかんざしを手にアキは呟く。
飾り石に使われているこの薄ピンクの石は、採取でも出合う石だ。
結構良い値で売れるのは知っている。
『好いた男に髪に挿して貰うといいよ…』
チナキの言葉が頭の中をグルグル回る。

『好いた男』……って…?
「………………そ…そんな人、いないもん…」
チナキの言葉に反論するように呟いて。
でも。
もやもやとした気持ちの中で、ほんのりと…おぼろげな顔が浮かんでくる。

「…何見てるんだ?」
「ひゃ!?…ク、クラトさん!?」
突然の頭の上からの声に驚いてアキは慌ててかんざしを手の中に隠す。
そして頭の中に現れそうになっていた人影は一瞬でかき消えてしまった。
「………なにをそんなに驚いてるんだよ?」
「べ、別に……何も…。……急に声をかけるからビックリしただけデス」
「?…声をかけるのなんて、普通は突然だろ??」
「え…えぇ…まぁ…」

怪訝な顔で首をかしげるクラトに、これ以上言及されまいとアキは慌てて話題を変える。
「それよりクラトさん、お城に用事ですか?…あ…もしかして…!」
アキの言葉に、クラトの表情はパ…と明るくなった。
「ああ、どうやら警備隊に復帰できそうなんだよ」
「良かったですね!これで警備隊も完全復活ですね!」

素直なアキの喜びの声にクラトは苦笑して、
「まだ決定じゃないんだって……アキ、喜び過ぎ」
そう言いながらポンとアキの頭に手を置いてくしゃ…と撫でる。
「で…でも」
自分を見るクラトの柔かな視線に…熱が頬に上がってくるのを自覚して、アキは慌てて俯いた。

―――なんだろう…?
今日はどうしてこんなに……ドキドキするんだろう?
あぁ…きっと…チナキさんが変な事言うからだ…。

「アキ?どうした?…具合わるいのか?」
急に黙ってしまったアキを心配してクラトは彼女の顔を覗き込んだ。
「う、ううん、何でも!…さ、早く行きましょう!!」
「ぁ…アキ…?……なんだぁ…??」
あわててアキはクラトの手をすり抜けて、目と鼻の先にある城門へ駆けだした。
その後を、首をかしげながらクラトはついていった。


「――じゃぁ、練習用の霊剣を1本ですね。うん、材料は問題ないので、1週間程度で出来ると思います」
注文を復唱しながらメモを取っていると、シンが顎をしゃくりながら聞いてきた。
「さっきさ、クラトが隊長と話していたんだけど…」
「あ…そうですね…。申請していた復帰の件で呼ばれたって言ってました」
「ふーーーん…?」
「…なんですか?」
シンの視線にアキは首をかしげる。
何か変な事を言っただろうか…?

「ね…アキちゃん、ソレ…」
シンが指差した先にあるのは、チナキから貰ったかんざし…。仕事中なので腰に挿していたのだ。
「え…と、チナキさんに頂いたんです…」
「へぇ…?……ふふん…チナキも粋なコトをするじゃない…」
「え?…あ…!?」
どういう意味…と聞き返そうとしたアキへ手を伸ばし、シンはそのかんざしを取り上げた。
「折角だから、挿してあげるよ…?…髪、アップにしてるものね」
「!!い、いぇ…!あの……結構です!!」
咄嗟にアキはシンの申し出を辞退して後退る。

「そんな連れない事言わないで。…きっと似合うよ?」
「いえ、シンさん…。ソレは…!」
なおもしつこくシンはアキの髪にかんざしを挿そうと近づいてくる。
アキは挿されまいと頭に手をやって、ついにシンから逃げ出した。
だって…そのかんざしは。

『好いた男に挿してもらうと―――』

頭の中にチナキの言葉がよみがえる…。
シンがどうこう…という事ではない。
でも。
シンにそのかんざしを取り上げられた時、シンではない別の誰かの顔を思い浮かべてしまっていた…。
だから。
「(シンさんじゃ―――ダメなの…!)」
挿して欲しい相手は………シンじゃないから。
その相手を求めて、アキは警備隊宿舎の廊下を走りだしていた―――。


to be Continued

♪BGM with【ポルノグラフィティ:黄昏ロマンス
……僕らには始まりや始まってないものばかりさ ねぇ気付いてる?…
 

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